2018年09月02日

まだ吐き気がする

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いつものように11時の面会時間にヘレンのお見舞いに行くと、もうベッドに横になっていた。午前中は、普通、椅子に座らせておくのだが。
具合はどう?と聞くと、朝食にポリッジを食べ、紅茶を飲んだ後、吐いてしまったとのこと。さっき、スライスチーズを一枚食べてみたが、今は大丈夫だそうだ。
鎮痛剤のBuprenorphineは昨日の夜に1錠飲んでから、それ以降、1錠も飲んでいないとのこと。
それでもまだ食欲不振や吐き気が続いているのは、まだBuprenorphineが身体から抜けきっていないのだろう。
オピオイド系鎮痛剤は、必要ないなら使わないに越したことはないので、このまま止められればいいが。
肋骨のあたりの痛みが続いているので、これからのペイン・コントロールについて、明日、医者と話し合う予定だ。
午後、ヘレンの妹のメイヴィスとパートナーのケンがお見舞いに来てくれた。
ヘレンを車椅子に乗せて、皆で中庭に移動した。暖かい陽射しと草花に囲まれていると、病室にいるよりずっと気持ちがいい。
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2018年09月01日

ヘレンはまだ不活性

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クリスの両親がヘレンのお見舞いにと、アメリカからネットで注文してくれて、花とフルーツとチョコレートが満載のバスケットが届いた。
今日早速ヘレンに持っていって、枕元に飾ってあげた。
ヘレンはBuprenorphineの副作用で、まだ食欲がなく、動作が緩慢だ。
午前中は椅子に座っていたが、午後からはずっとベッドに横になっていた。
昨日のように車椅子で庭へ行こうかと誘ったが、今日は外に出たくないと言う。
一昨日からBuprenorphineを投薬量を徐々に減らしていて、今日は2錠か1錠に減らして様子をみている。
ガンが転移している背骨や手術した右脚の痛みは抑えられているが、肋骨の下辺りの痛みが続いているのが心配だ。
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2018年08月31日

久しぶりの外出

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今日のヘレンは車椅子に座れそうだと言うので、さっそく散歩に連れ出した。ヘレンが外へ出るのは、ここに入院してから12日目で初めてだ。
今日は気温が25℃まで上がり、海からの暖かい風が心地良い。車椅子を押してコートヤードを散歩し、中庭のベンチで休憩した。久しぶりの外出で、ヘレンはとても喜んでいた。
ヘレンはまだ自力では立ち上がれないので、どうしてもベッドで横になっている時間が長い。
寝たきりで身体全体の循環が悪くならないよう、日に何度か、フィジオ・セラピストがやってきて、エクササイズを指導してくれる。
手術した右脚は曲げることはできるが、脚を伸ばしたまま上や横に動かすのはまだ無理だ。
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2018年08月30日

超音波検査はOK

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ヘレンは肋骨の下辺りに痛みがあるので、今朝、超音波検査を受けたのだが、何も異常は見られなかったとのことで、ひとまずほっとした。痛みがどこから来ているのか不明なのは気がかりだが。
ペイン・コントロールの医者が来たので鎮痛剤について話した。
昨日から鎮痛剤のBuprenorphineを3錠に減らしたので、もうしばらくこのまま様子を見るとのこと。
幸い、背中や腰、手術した右脚も腫れてはいるが、痛みはほとんどない。
そのかわり、ヘレンはほぼ寝たきりで食欲がないし、ベッドの上で身体を起こすにも補助が必要だ。
下は、チェスターがヘレンのために、ルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」を歌っているところ。
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2018年08月29日

ヘレンはまだ眠たそうだ

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ヘレンがこの病院に入院してから、今日で10日たった。ぼくがシドニーからこちらへ飛んで来たのは2週間前なのだが、はるか昔のように思える。
今日のヘレンはほとんどベッドで横になっていた。鎮痛剤の件は昨日医者に話しておいたので、一日4錠だったのを、今日から3錠に減らしてくれたのだが。明日はどうなるか様子見である。
右脚の手術をした後から、左の肋骨の下辺りに痛みがあり、明日の朝、検査をすることになった。
下は、お向かいさんとお隣さんからいただいた鉢植え。ほのかに良い香りが漂ってくる。
季節は春に向かい、花が咲いている。早くヘレンが車椅子にすわれるようになって、外へ連れて行ったあげたいものだ。
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2018年08月28日

Buprenorphineは合わない

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今朝、ヘレンの様子を見に行ったら、椅子に座ってぐったりしていた。
朝、看護師に手伝ってもらって、立ち上がり、トイレに行ったのだが、その後、身体がだるくて、座っているのも辛いとのこと。吐き気がするので、ほとんど何も食べられない。おまけに、右肋骨下のあたりが痛いという。
2日前、オピオイド系鎮痛剤を、Fentanyl(フェンタニル)からBuprenorphine(ブプレノルフィン)に替えた。Fentanylも含めて点滴は止めたので、錠剤であるBuprenorphineにしたのだが、Endone(エンドーン)を飲んだときと同じような、眠気、吐き気、食欲不振、便秘という副作用が起きている。
Buprenorphineはヘレンに合わないようだ、ということを看護師には伝えたが、医者が来たら、直接話そうと思って待っていた。
夕方4時に、ようやく廊下でオンコロジストを捕まえて、ヘレンの容体を話した。
鎮痛剤の件は、ペイン・コントロール・チームに伝えてくれるとのこと。

2018年08月27日

血中カルシウム濃度が正常に戻った

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今日からヘレンはすべての点滴をはずしてもらい、ほっとしていた。
腕が青あざだらけになり、鬱陶しいチューブでつながれているのは嫌なものだ。
フィジオ・セラピストがやってきて、寝たきりにならないよう、一日でも早く動作の回復に努めましょう、と、脚と腰のエクササイズを教えてくれた。ヘレンはまだほんの少ししか動かせないが。
オンコロジストもやって来たので話をした。
血中カルシウム濃度が正常値に戻り、腎機能もほぼ回復している、右脚のリハビリに専念するため、近日中にリカバリー・ウォードへ移動できる、とのこと。
痛みは今のところオピオイドの錠剤で抑えられているが、いつまでも常用するわけにはいかない。
吐き気の副作用は出ていないが、食欲不振と便秘が続いている。ヘレンは下剤か浣腸をしたいと、頼んでいた。

2018年08月26日

右脚手術後は良好

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今日も一日ヘレンに付き添っていた。
昨日の右脚の手術はうまくいったようで、朝、様子を見に行くと、ヨーグルトを食べていた。
鎮痛剤のFentanylを点滴しているためもあって、手術後の脚の痛みはなく、まだ麻痺したような感じだそうだ。
ヘレンはまだ食欲がないので、ヨーグルトやスープしか口にできなかったが、灰色だった舌がピンク色に戻ってきた。口調は滑らかになって、長い間おしゃべりしていた。Fentanylを点滴しているので、通常よりハイになっているのかもしれないが。
午後、ペイン・コントロールの医者が来て、TarginもFentanylも止めて、Buprenorphineの錠剤に替えてみるとのこと。
ヘレンが、手や爪が汚れているのでお湯で洗いたい、とか、
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歯を磨きたいと言ってくれるのが、たまらなくうれしい。
この10日前は、歯を磨く気力もなかったのだ。
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2018年08月25日

手術室から戻ってきた

夜6時15分に病院から電話があり、へレンが手術の後のリカバリー室から、病室に戻ってきたとのこと。
手術室に移動してから5時間近くも経っていたので心配していたが、ひとまずほっとした。
ヘレンと電話で話したが、麻酔の影響で、不明瞭なことしかしゃべれない。
ヘレンはまだ休息が必要だし、今夜はもうお見舞いに行かず、明日にする。

骨が崩れていく

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一昨日のX線検査で、ヘレンの右骨盤から大腿骨にかけて亀裂があることがわかった。
昨日、外科医とオンコロジストが来て、右脚の手術を勧められた。
右骨盤から膝の上の辺りまで、金属製の棒を入れて補強するとのこと。
そうしないと、溶骨性骨転移した乳ガンで骨がぼろぼろになっているため、立つこともできなくなるそうだ。
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今日の午後1時半、ヘレンは手術室へ移動されていった。
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手術後、ヘレンが病室に戻って来たら、看護師が電話してくれる事になっているので、一旦、家に帰ってきた。
夕方5時になってもまだ連絡が来ないので不安だ。

2018年08月24日

まだ痛みは軽減されない

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今日はヘレンのベッドのそばで一緒に8時間ほどいられた。
ヘレンは昨日、ブリスベン病院で放射線療法を受けてきたのだが、残念ながら今日はまだ痛みは軽減されていない。
Targinでは痛みが治まらないので、Fentanylを二回、腹部に注射してもらった。
幸い、ほんの少しだが食欲が回復してきたようだ。夕食のチキンカレーを半分以上食べてくれて、うれしい。
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2018年08月23日

ヘレンがブリスベンから戻ってきた

今日の午後、ブリスベン病院で放射線療法を受けたヘレンが、いつこちらの病院へ戻されるかを確認するため、午後3時以降に、何度か電話をいれた。
ようやく夕方5時に、今、戻ってきたところなので、落ち着くまで15分ほど待ってくれと言われた。
それで、5時半に再度電話し、看護師に頼んで、電話をヘレンのベッドまで持っていってもらった。
やはりヘレンは疲れたようで、声が弱々しい。移動と放射線療法でほぼ一日がかりだったのでしょうがないが。
ヘレンは休息が必要なので、ぼくらは明日、お見舞いに行くことにする。

ヘレン用の電動椅子

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ヘレンが自力で立ったり座ったり、上体を起こしたりする動作が困難になったので、電動で高さや傾きをコントロールできる椅子を探していた。
手頃な値段で良さそうな椅子を、ebayで見つけたので、早速受け取りに行ってきた。
売り主が住んでいるエリアは、うちから40分ほど北へ行ったところにあった。
オーナーの父親が使っていた椅子だそうだ。濃い赤のレザーでなかなかいい。

この辺りには綺麗なビーチがたくさんある。真っ白で細かい砂浜が美しい。
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帰りに、すぐ近くにあるビーチを眺めてきた。犬と散歩に来ていた家族連れがいただけで、あとは波の音が心地良い静かなビーチだった。
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2018年08月22日

血中カルシウム濃度が下がってきた

今日、ぼくとチェスターは朝11時から夕方4時までずっとヘレンに付き添っていた。
ヘレンの溶体が昨日より少し良くなっていたのでうれしい。残念ながらまだ食欲はない。ランチはデザートのプリンだけを食べただけだ。
点滴のおかげで、ヘレンの血中カルシウム濃度が下がってきた。
鎮痛剤のTargin(Oxycodone-with-naloxone)もヘレンに合っているようだ。これもオピオイドだが、エンドーンのような嘔吐などの副作用は出ていない。
午後、ヘレンの様子を診に来てくれたオンコロジストが、この状態なら、明日ブリスベン病院で放射線療法を受けても大丈夫だろうということで、一旦はキャンセルした予約を復活させた。病院の車で移動してくれるのでありがたい。

2018年08月21日

昨夜、ヘレンを救急へ

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昨日の朝、ヘレンを歯医者に連れて行き、出来上がってきた歯を入れて確認。午後は、車で1時間ほど南へ走り、ブリスベン病院で放射線療法の打ち合わせと事前検査をしてもらった。
その時、Radiation Oncologistにヘレンの現状を診てもらい、ヘレンは体力回復が必要と納得してもらった。
ヘレンは、この10日間ほど、ほとんどまともな食事をしていない。水、お茶、ジュースは少し飲めるが、固形物は無理に食べると吐いてしまう。ベビーフードのように、柔らかく煮て潰した野菜や果物でも食べられない。痩せて頬がこけてしまった姿は痛々しい。身体に力が入らず、脚を上げることもできなくなった。
医者が書いてくれた紹介状を持って、また1時間ほど走り、夜8時頃、ヘレンを別の病院の救急病棟に運んだ。
ヘレンが寝かされたベッドの横で、僕とチェスターは付き添って、看護師と話をしたりしていた。
夜10時半まで待ったが、医者が来ないので、こちらの希望を看護師に伝えて、家に戻った。医者と直接話したかったのだが。
ヘレンがいない部屋は空虚で、一人で眠るのは辛くて涙を抑えきれない。

今日の朝、病院へ行って見ると、ヘレンは一般病棟に移され、点滴を受けていた。やはり脱水症状に加えて、高カルシウム血症を起こしているので、それを改善するための薬を点滴に入れているとのこと。乳ガンが溶骨性骨転移をしているのだろう。
鎮痛剤は、エンドーンやコデイン以外の低用量のものを使っているとのこと。
まずはヘレンの体力回復が必要なので、今週木曜日に予約していた放射線療法は延期になった。
昨夜は4人の医者が入れ替わり立ち替わり様子を見に来たり、病室を移動されたりしたので、ヘレンはあまり眠れなかったとのこと。今日は十分な睡眠が必要だろうと思い、一時間半ほどで病院を後にした。
明日は少しでも状態が良くなってくれているといいが。

2018年08月19日

まだエンドーンが抜けない

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ヘレンはエンドーンのせいで、今日もほとんど横になって、うつらうつらしている。やはり、エンドーン5mgはヘレンに強すぎるようだ。痛みは軽減されるが、身体の機能も殆ど止まってしまうのが困る。
昨日から次女のアナがヘレンの様子を見に来てくれている。数日間滞在して、家事やヘレンの看病をを手伝ってくれるので、ありがたい。
今日の午後は、ヘレンのお姉さんのローナがお見舞いに来てくれた。元気いっぱいのローナの明るい声で、ヘレンが少しでも元気づけられてくれるといいが。
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明日は、緩和ケアの話、歯の治療、それから、ブリスベンまで行って放射線療法の打ち合わせ、とまた一日病院巡りである。

2018年08月18日

Endoneが必要になった

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午前中、ヘレンを少し外に連れて行って日向ぼっこをした後、洋梨をつぶしたものを食べさせたのだが、すぐに吐いてしまった。
もうほとんど液体しか身体が受け付けないのだろう。
ヘレンは鎮痛剤としてPanadol Osteoを6時間おきに飲んでいたが、あまり効かなくなってきた。
今日の午後、痛みが辛いので、Endone(Oxycodone Hydrochloride) 5mgを飲みたいと言う。オピオイド系鎮痛剤はできるだけ使いたくないのだが、痛みが激しいときはしかたがない。
ヘレンは夕方からほとんど植物状態になり、ソファに座りながら目を閉じてじっとしていた。
両脚が冷たくなっていたので、熱いタオルで拭いてから、アロマオイルでマッサージして温めてあげた。
まともに食べていないし、動けないので、循環が悪くなって体が冷えてしまう。

2018年08月17日

オンコロジストとの面談

今日、オンコロジストと面談し、CTスキャンの画像を見せてもらいながら、詳しい説明を聞いてきた。
背骨から股関節にかけて、あちこちにガンが見られる。
バイオプシーで判明したように、乳ガンが骨に転移しているので、乳ガンと同じような治療をする。
ただし骨転移したガンはもう治せない。ガンの成長を遅くし、痛みを軽減して、できるだけQOLが下がらないようにするだけだ。
ホルモン療法として、Arimidex(anastrozole)1mgを毎日1錠飲むようにと処方された。
痛みを軽減するため、放射線療法をする。これは大きな病院でないとできないので、来週、ブリスベンに行く。
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弱ってしまったヘレンの姿を見るのは、辛くて悲しい。できるだけ気を張っていても、ふとしたことで涙があふれ出てくる。
ジュースやスープを作ってあげたが、コップ三分の一を飲むのがやっとだ。
痛む背中をさすってあげることしができない。
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2018年08月16日

ヘレンは乳ガンが骨に転移

今日の午後、オンコロジストから電話があり、バイオプシーの結果、ヘレンは乳ガンが骨に転移していることが判明した。
明日の朝、オンコロジストに会って、詳細なレポートをもらってくる。
痛みを軽減するため、放射線療法をする予定だ。
今日、ヘレンはほとんど何も食べられず、水とスープを少し口にしただけだ。食べていないので便が出にくいのにも困っている。
少しでも気分を変えようと、車椅子で家の庭に出て、暖かい陽射しにあたりに行った。
痛む背中をさすってあげながら、他愛もない話をする。きれいなバラを見ているのは心地良い。
20分もするとベッドで横になりたいというので家の中へ戻った。2時から5時まで眠っていた。

2018年08月15日

MRIでは異常なし

飛行機と電車を乗り継いで、クイーンズランドの家に夜6時半頃、到着した。
途中、ヘレンに付き添っているチェスターと随時、連絡を取り合っていた。
ヘレンは救急病棟に行き、MRI検査を受けたのだが、異常が見られないので帰宅できる、と聞いたときは、ほっとした。
明日、オンコロジストと面談し、バイオプシーの結果を聞くまでは安心できないが。
僕が家に着いた時、ヘレンはベッドに横になって休んでいた。一日、病院で検査を受けたり、結果を待ったりするのは疲れるものだ。
何も食べたくないと言うので、グリーン・ジュースを作ってあげた。コップに半分だけ飲んで、夜8時には寝息をたてていた。痛みで目を覚まさず、睡眠がとれればいいが。

ヘレンは救急へ

バイオプシーの後からヘレンの容態が悪化し、ほとんど立てなくなってしまった。
今朝、オンコロジストが電話してきて、救急へ行って、MRIを受けろとのこと。
明日、バイオプシーの結果が出るのに、なぜ今MRIが必要なのかわからないが、チェスターが車でヘレンを病院へ連れて行っている。
ぼくは、予定していた明日の飛行機をキャンセルして、今日の午後の便を取り直した。夜には向こうの家に着ける。

2018年08月14日

もう一人原因不明の痛みに苦しんでいる

お向かいのリナーテ&アーヴィンが、昨日、別荘から帰ってきたので、今朝、お茶に呼んでくれた。
ヘレンの状況を話すと、二人の友人女性も同じように原因不明の痛みで苦しんでいるとのこと。
すぐに電話して現状を聞いてみてくれたのだが、やはり、今も何の治療できず、鎮痛剤を飲んでいるだけとのこと。
エドナに続き、二人とも、あらゆる検査をしたのに、何も原因がわからないという不思議だ。

今日、クイーンズランドの家に、OT(Occupational Therapist)が来て、家の中での安全対策について、いくつか提案をもらった。
シャワールームに手すりを付けるなどの措置をしたほうがよいとのこと。
バイオプシーの検査を受けた後から、ヘレンの声が弱々しくなっていて、とても心配だ。

2018年08月13日

エドナも痛みが激しい

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今日の午後、シャーリーとエドナ&オデイがランチに誘ってくれた。
ぼくがヘレンのことで気がふせっているだろうから、元気づけてあげようという、ありがたい申し出だ。
飲茶を食べに行こうと、チャイニーズ・レストランで待ち合わせた。
シャーリーと一緒に店の前で待っていると、エドナ&オディが寄り添いながら、ゆっくりゆっくり歩いてきた。杖をついて右足を引きずっているエドナを見て驚いた。
聞けば、エドナもヘレンと同じような痛みに苦しんでいて、あらゆる検査をしたのに、未だに原因がわからないとのこと。バイオプシーでもガンは見つからなかったそうだ。
エドナもヘレンも骨粗鬆症を抑制するという注射を受けてから、痛みが発生してるようで、どうもあやしい。
飲茶は美味しく、今日は私のおごりよと言って、エドナは全額支払ってくれた。
さて、店を出ようかという時に、エドナが耳鳴りとめまいがして立てないと言う。
30分待って、そろそろと立ち上がって、少し歩いてみたが、やはり、まだ歩くのは無理とのことで、店の前に置いてあるソファに腰掛けて、回復を待つことにした。
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救急車を呼んであげようかとエドナに訊ねたのだが、これまでも同じような状態になったことが何度もあり、しばらく安めば大丈夫だからと言って、断わられた。
1時間後、ようやく耳鳴りとめまいがおさまってきたので、歩けると言う。転倒したら大事なので、慎重に歩き、タクシー乗り場まで連れて行って、二人を見送った。
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こんなにも自分の具合が悪いのを押してランチに来てくれたエドナには感謝の気持ちでいっぱいだ。

2018年08月10日

一人の夜はつらい

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ヘレンとは毎日朝晩二回はスカイプで話し、電話もする。それでも寂しくてたまらないし、ふとしたきっかけで涙が出てくる。
バイオプシーの結果が出るまで、いろいろ心配しすぎるのは良くない、こちらの気が病む、とはわかっていても、気持ちが抑えられない時がある。
何より歯がゆいのは、ヘレンが感じている痛みを、ぼくがまったく理解できないことだ。骨が痛むような経験をぼくはしたことがないので、類推することもできない。
日中はやることがあるし、身体を動かしているので気が紛れるが、夜を一人で過ごすのはいやだ。
一昨日は友人たちと食事に行って、昨日は以前ホームステイしていた人が訪ねて来てくれた。今夜は一人だ。でも今夜だけやりすごせばなんとかなる。
明日はアナ&エイドリアンが一家でまた泊まりに来るし、明後日からは新しいホームステイが来る。
なので、16日にクイーンズランドの家に戻るまで、なんとかなる、と自分に言い聞かせている。
写真は、今日見た、誰かがオーダーしたハートマークの飛行機雲と、きれいな夕焼け。
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2018年08月09日

ヘレンのバイオプシーの日

今日の午前中、ヘレンはバイオプシーを受けてきた。
午後、病院からクイーンズランドの家に戻ってきてすぐに電話で様子を聞いてみたが、眠たそうだった。
検査日は朝食抜きなので、夜中にトーストを食べたとのこと。局所麻酔がまだ効いているのか、生検の針での痛みはないようだ。
医者に会って結果を聞けるのは来週なので、まだ落ち着かない日が続く。
昨日は放射線科医と面談してきたが、どんな照射をするかは、やはりバイオプシーの結果待ちである。

2018年08月05日

ヘレンはCBD Oilを試し中

ブリスベンの会社に注文しておいたCBD Oilの10mg錠剤が届いたので、ヘレンは金曜日の午後から試し始めている。
朝に二錠飲むと眠くなって、昼間でもベッドに横になりたくなるそうだ。そのわりに、痛みはあまり軽減されないとのこと。
なのでも今まで飲んでいた鎮痛剤もまだ併用している。どれくらいの服用量と頻度が痛みを抑えるのに適切か、もう少し試行錯誤が必要だ。
もっと高濃度のメディカル・グレードのCBD Oilが欲しいのだが、オーストラリアでは在庫を持っている会社が見つからなかった。どこもアメリカやヨーロッパへ発注をかけてからしか手に入らない。
それで、ぼくがネットで探し、輸送トラブルのリスクを分散するため、日本とイギリスとスロヴェニアの三ヶ所に発注をかけた。
日本での注文や発送は、ぼくの家族や親戚に手伝ってもらった。とてもありがたい。

2018年08月03日

バイオプシーが延期

ヘレンは昨日、バイオプシーを受けるはずだったのだが、機材の故障で中止になってしまった。
朝早く病院へ行って、ベッドに横になったら中止を告げられ、来週、9日に延期になってしまった。
とにかくバイオプシーをして、ガンの詳細がわからないと、治療計画が立てられないので、困ったものだ。

2018年08月01日

昨日の夜からシドニーへ

昨日の夜、シドニーの家に戻ってきた。
アナ&エイドリアンが犬たちを連れて泊まりにきて、今朝、ケアンズでの結婚式に出席する二人を送り出した。
これから一週間、うちで犬たちの世話をする。
今日は買い物や郵便物の整理に加え、ヘレンの痛みを軽減するためのCBDオイルの調査で日が暮れた。
ヘレンは明日、バイオプシーを受けるので、ほぼ一日病院である。

2018年07月30日

ヘレンは背骨にガン

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今日、チェスターの車でヘレンを連れて病院に行ってきた。
午前中は、オンコロジスト(ガン専門医)と面談し、ドクターから次の三点を告げられた。
・RI検査の結果、背骨のT4(第四胸椎)にガンが見られる。
・8月2日のバイオプシーで詳細を調べる。
・8月9日に再度面談し、バイオプシーの結果をもとに、痛みを軽減するための放射線療法を検討する。
ということで、ヘレンの骨にガンがあることは確実になった。バイオプシーで、乳がんから骨転移したものかも判明するだろう。

午後は、Occupational Therapist(作業療法士)と面談。
ヘレンは痛みのため数メートル歩くのもやっとなので、モビリティを補助するための器具や装備について教えてもらった。
適切な車椅子やベッドサイド・トイレ、シャワー・チェアや手すり、段差を解除するためのスロープの設置などが必要だ。

ぼくは明日、一旦シドニーの家に帰るが、2週間ほどで戻ってくる予定だ。
クイーンズランドの家にはチェスターがいて、ヘレンの世話をしてくれるのだが、ぼくもできるだけそばにいたい。

2018年07月29日

明日は一日ヘレンの病院通い

明日は、丸一日、ヘレンの病院通い。
ガン専門医との面談も含まれているが、バイオプシーは8月2日であり、最終結果が出ていない段階で、どんな話ができるのか疑問だ。以前より悪化しているという現状を認識してもらうという意義はあるが。
ヘレンは痛みのため、もうほとんど右脚が動かせない。
ほぼ一日中車椅子に座っている。少しでも歩くように、ウォーカーや松葉杖を使っているが、立ち上がるだけでも一苦労している様子が痛々しい。