2013年10月23日

ヴェネツィア、旅の最後の日

今日はVenezia Free Walking Tourに参加し、一日中歩き回ってきた。
この街は狭い道が迷路のように入り組んでいて、どこに何があるのかとてもわかりにくい。
宝物を探しながら道に迷う楽しさを味わうのがいい。

明日はパリへ移動し、空港近くのホテルに一泊するだけで、明後日は広州経由でシドニーへの帰路につく。
シドニーはもう30℃を越えているそうだ。青い空とビーチが恋しい。

2013年10月22日

ユニークなヴェネツィア

Veneziaは不思議な町だ。
出島のように本土とは橋でつながっているが、ターミナルから先、島の中へ車はいっさい入れない。
バイクも自転車も走っていないので、歩行者にとって快適だ。

2013年10月21日

霧のヴェネチア

Pisaから古くて汚い超満員の電車でFirenzeへ移動し、きれいでゆったりした特急に乗り換え、トータル3時間40分かかってVenezia駅に着いた。
それから水上バスで35分、島の南側にあるB&Bへ。静かで緑の多い良い所だ。
B&Bのすぐ横にあるカフェで食事をしながら、水路沿いの広い公園と行き交うボートを見ていた。
夕方から霧が濃くなり、雷がなって急に雨が降り始めた。明日は晴れてくれるといいが。

2013年10月20日

Pisa周辺

今日の午前はPisa、午後から電車で20分くらいのLuccaと San Giuliano Termeを散策してきた。
Luccaは石畳と城壁で囲まれた可愛い街だが、毎年コミケのようなフェスティバルが開催されている。
日本モノは特別コーナーがあり、何人かMangakaも招待されている。
こんな欧州の片田舎にある小さな街が、世界中から集まったコスプレ集団とアニメ&ゲーム・オタクであふれかえっている様子を想像すると可笑しい。
興味のある人は、Lucca comics and gamesで検索してみてください。

明日は電車でヴェネチアへ移動する。

2013年10月19日

Pisaに到着

Pisaは日本語ではなんでピサというのかな?
イタリア語でも英語でもピーザと発音しているのだが。
朝8時半にフィレンツェを出発したツアーバスは50人くらい集まって満員御礼。
世界遺産になっているSienaとSan Gimignanoを散策し、夜6時にPisaに着いた。
ツアーが終わったのは7時すぎだったが、B&Bのカーラに電話するとありがたいことに迎えにきてくれたので助かった。
カーラの家は広くて美しい。バスタブもあるし、居心地は最高だ。

2013年10月18日

明日はPisaヘバスツアー

フィレンツェ最後の日、午前中はMuseo di Palazzo Davanzatiを見て、食材の宝庫、中央市場を周り、ランチに名物のトリッパ(牛の胃袋)のトマトソース煮込みを食べてきた。
午後はポンテ・ヴェッキオから南側を散策。この辺りは小さくて可愛い店が多く、良い雰囲気だ。
革製品を作っている工房も現役で、大量生産やMade in Chinaではない職人芸が生きているのはうれしい。
この街はまだまだ魅力があるので、また訪れたいものだ。

明日は、ツアー・バスでPisaへ移動する。
途中で歴史的な街Sienaと San Gimignanoに寄るので楽しみだ。

2013年10月17日

フィレンツェは歩ける

今日の午前中は、Free Walking Tour in Florenceに参加。
ヴォランティアのツアーガイドが、街の見どころを、1時間半くらい歩いて、無料で案内してくれるのでありがたい。
Santa Maria Novellaの裏道には世界最古の薬局がある。たぶん世界で一番美しい店だ。
狭くて暗い入り口からは想像できない。
気に入ったコロンがあったので買ってみた。
フィレンツェは歩いて回れるくらいの規模なので、ローマより居心地が良い。

2013年10月15日

フィレンツェに到着

ローマからフィレンツェまではわずか1間15分。快適な電車の旅だ。
ローマ中心から30分も走ると風景は一変して、緑豊かなファームが広がる。
幸いフィレンツェは曇り空で雨にあわずにすんだ。
中央駅からトラムとバスを乗り継いで、ダニエルのB&Bへ。
フィレンツェのトラムとバスのシステムはローマよりずっときちんとしているので、旅行者にはありがたい。
ローマではバスが来るまで1時間も待っていたことがある。
バス停に時刻表がないので、いつ来るかわからないのだ。

明日はフィレンツェへ移動

ローマ最後の日はヴァチカンを見てきた。
ここも昔とは違って超満員。
ヴァチカン美術館は広く、見どころが多いのだが、たとえば、システィーナのチャペルに満員電車のように押し込められるのは、何か間違っていると思う。
どうもルーブルとヴァチカンは巨大になりすぎたようだ。
明日は電車でフィレンツェへ移動する。
25℃もあって暑いローマと違って雨だとか。

2013年10月11日

トレヴィの泉は大混雑

パリもそうだったが、ローマも昔に比べて観光客が激増し、名所はどこもかしこも大混雑だ。
トレヴィの泉はあの狭い場所に大量のツアーグループが押し寄せ、歩くのも困難な状態。人垣で噴水には近づけなくなってしまっていた。
コロッセオは入場券を買うのに長い列に30分並んで待った。
明日はヴァチカンへ行く予定だが、もう少しゆっくり見たいものだ。

2013年10月10日

シシリー最後の日

今日のシシリーはあいにくの曇り空。
明日はもうローマへ移動するのだが、シシリーは大きな島で、見所が多すぎて、たった1週間ではほんの少しのエリアしか見られないのが残念だ。

2013年10月07日

まだまだ泳げるシシリー

今日のシシリーは、ようやく晴れて、気持ちの良い穏やかな地中海性気候だ。
午前中、車で30分くらい南にある古代の遺跡を見に行ってきた。
ギリシャの島にも似ている。
午後はすぐ下の海へ泳ぎに行こう。

シシリーは美味しい

今日のシシリーはあいにくシャワーが降ったりやんだり。
海に行くのはあきらめて、街で食料品の買い出し。
車3台に分乗して、狭い通りをあちこち見て回ってきた。
この島は魚介類や果物、野菜、チーズにワインとなんでも美味しい。
安くて新鮮な食材が豊富に揃っている。
キャメロンはカジキマグロを焼いて、ムール貝のパスタを作るという。
ぼくらには専属シェフがいてくれるのでありがたい。

2013年10月06日

稲妻のシシリー

昨夜は雷が鳴っていた。
一日早く着いていたキャメロン&ヘイリーが夕食の用意をしてくれた。
地元のマーケットで買ったパスタと美味しい野菜、ワインを空けて、再会をお祝い。
皆それぞれの旅の思い出話がつきない。
今日は一日ヴィラでのんびり過ごして旅の疲れを取ろう。
午後はマーケットへ行ったり、目の前の海で泳ごう。

シシリーへ到着

ミラノ最後の日はマーケットをのぞいたり( 薄手のウールの真っ赤なカーディガンを買った。わずか10ユーロ )、博物館を見たりしてゆっくり過ごした。
夜、ミラノのマルペンサ空港からシシリーのパレルモへ。空港へ迎えに来てくれたアナ&エイドリアンの車でヴィラへ着いた。
家族や友人達皆と会えてうれしい。

2013年10月05日

コモ湖

今日は一日かけてコモ湖周辺を散策。
ミラノのカドルナ駅から電車で1時間くらい。終点のComo Largoで降りるとすぐに湖畔の船着場がある。
右手の方にケーブルカー乗り場があったが、残念ながら雲って霧も出ていたので、山の上に登るのはあきらめた。
コモの街は小さいのでゆっくり歩いて楽しめる。
古い教会や建物が残されていて、風光明媚なリゾート地なのだが、近くに大学もあるので若い人も多く、思ったより活気のある所だった。

明日はいよいよシシリーへ移動する。皆と会えるのが楽しみだ。

2013年10月04日

ミラノ中心街

ミラノ大聖堂(Duomo)は話に聞いた通リすごい所だった。
壮麗なゴシック建築に圧倒される。
中も美しいが、外側の装飾も見応えがある。
屋根の上までリフトで上がるには12ユーロかかるが、その価値は十分ある。
それから重厚な造りのお城Castello Sforzesco, San SatiroとSan Maurizioという小さな美しい教会を見てきた。
どこも個性的で面白い。

2013年10月03日

ミラノに到着

ジュネーヴからミラノまで電車の旅は快適だった。
アルプス山脈を眺めながらの4時間は楽しい。
ミラノ 中央駅は巨大で、ものすごく沢山の人達が行き来していた。
宿泊先は相当古いアパートメントで、ホストのロザーナが出向けてくれた。
今日はミラノ大聖堂などを見に行く予定。

2013年10月02日

今日はミラノへ移動

昨日は、ミッシェルの妹が住むエヴィアンとモントルーに連れて行ってくれた。
二つともとても可愛い街で、レマン湖に面しているので眺めがいい。
ミッシェルの妹、エヴリンがランチを作って歓待してくれた。
夜は湖畔のシーフードレストランでレマン湖の魚料理を食べ、エヴィアンで最後の夜を楽しんだ。

今日は午後からミラノへ移動する。ジュネーヴから電車で4時間だ。

2013年09月30日

雨のジュネーヴ

パリからジュネーヴまでは飛行機で1時間しかからないのに、風景は劇的に変わる。
古くて汚いビルがひしめきあっていたパリと違って、みずみずしい緑が目に優しい。
友人のTomoko&Michelが空港に迎えにきてくれた。
レマン湖のすぐ近くにあるミッシェルの家はとても面白い。
200年前のファームにあった納屋を改造したものだそうだ。
いったい何部屋あるかわからないくらい広い。
今もミッシェルが手を加えて続けていて、部屋が増えている。
友人宅という気楽さもあるが、パリの狭苦しさにちょっとうんざりしていたので、とても快適だ。
こんな素敵な所に泊めてもらえて本当にありがたい。

2013年09月28日

18年ぶりのパリ

久しぶパリは相変わず小汚くて、でも優雅に堕落して行けそうな素敵な街でした。
昨日はオランジュリー、オルセー、サントシャペル、ノートルダムを見てまわった。
ぼくはどこも3回目だが何度来てもいいところだ。
今日はいよいよルーブル美術館だ。

2008年09月29日

ハノイのホー・チ・ミン 2008年9月7日〜14日

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ホー・チ・ミンはヴェトナム独立の父として、今でも大変尊敬されている。彼の一生は戦いの連続だった。第二次世界大戦で日本軍の侵攻に対抗し、フランスからの独立を勝ち取ったインドシナ戦争、そして泥沼のヴェトナム戦争と、1969年に79才で死ぬまで戦い続けた。ハノイの市内、北西に彼にちなんだ博物館や霊廊が集まっている。まず、タクシーでHo Chi Minh Museumへ。
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入場料は10,000Don(約65円)。ヴェトナム人はタダで入れる。
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2階は彼の生涯や業績が紹介されている展示室。3階はモダンな博物館になっている。
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この3階に上がる途中にホー・チ・ミンの大きな像が建っていて、カメラを抱えたおばさんたちがたむろしている。彼女たちはここで写真を撮って売る商売しているのだ。一枚10,000Don(約65円)なので、ぼくらも撮ってもらった。おばさんたちは皆、ぼくのカメラよりずっといい外付け大型フラッシュを付けた一眼レフのデジカメを持っているし。出来上がった写真は博物館の外にあるフジカラーのお店で受け取る。結構大判の写真で、きちんとラミネートしてくれた。
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ひとしきり見た後、1階のカフェで休憩。
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博物館の横手に蓮池があり、その池の中に一柱寺と呼ばれる小さなお寺がある。円柱の上に建っているという不思議な構造をしている。
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一柱寺の向かい側にあるお土産店が並ぶ参道のような並木道を歩いてゆくと、
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Mausoleum(霊廟)が見えてくる。ここにはホー・チ・ミンの遺体がガラスケースの中に安置されている。残念ながら現在工事中とのことで、この日は中に入れなかった。
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ホー・チ・ミンは、禁欲的な指導者で、自らが個人崇拝の対象になることを嫌っていたそうだ。一番上の写真のように、飄々とした風貌で民衆に愛され、今でもヴェトナム人の精神的な支えになっている。

2008年09月23日

Water Puppet Show in HaNoi 2008年9月7日〜14日

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Thang Long Water Puppet Theatre(タンロン水上人形劇場)を観てきた。シアターは、ハノイの市内、Old Quarter(旧市街)の南側にあるLake Hoan Kiemという小さな湖のそばにある細長いビルの一郭にある。
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ホテルで頼んだタクシーに地図を見せて、値段交渉したのだが、実はこの運転手は正確な場所を知らなかった。市内に入ってから、誰かと携帯電話で話しながら探し、それでもわからず車を降りて道端の人に尋ね、やっと見つけたのは、Lake Hoan Kiemを3周した後だった。この人形劇はヴェトナムの誇る伝統芸能なのだが、今の地元の人たちにとっては興味がないのだろう。
チケットは、40,000Don(約250円)。この人形劇は毎日5回くらいやっているが、5時15分の回しか空きがなく、ほかは全部sold outだった。ちなみに40,000Donの席は2等席なのだが、会場が小さいのでそれほど後ろの方でもなく、十分良く見えた。
正面に水を張ったステージがあり、左手にミュージシャンの席が設えてある。
プログラムによると、田植え、釣り、船遊び、お祭りなど庶民の暮らしをモチーフにしたものから、龍の踊りや、鳳凰の舞など神話的なものまで様々。音楽と歌に合わせて人形たちが踊る。
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最後は、後ろの幕内から人形を操っていた人たちが出てきて挨拶。重い人形を水の中で動かすのは大変だろう。
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45分と短いショーだったが、見事な人形の動きと音楽も良く、とても面白かった。シエナも食い入るように見ていた。
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2008年09月21日

ハノイで食べる物 2008年9月7日〜14日

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ハノイでぼくらが泊まったホテルは町外れにあり、外国人観光客などはまず来ない所だ。ホテルの前は小さな商店街になっていて、地元の食堂やカフェがたくさんある。朝はたいていこの辺りで食べていた。イスはたいてい安物のプラスチックだ。食べる前には、箸がちゃんと洗ってあるかチェックすること。箸立てにクモがたかってることがあった。
朝食はライス・ヌードルが基本。薄味のスープに、米の麺、スライスしたビーフと青菜が入っている。好みで、ライムを搾り、しょう油やチリソースで味付けする。ビーフは固くて、おまけに筋や膜などの雑物が入っている。たぶんそのへんの田んぼで働いている水牛の肉ではないかと思う。
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巨漢のポールはライス・ヌードルくらいでは満足できない。まだお腹がすいているというので、彼の行きつけの店に立ち寄った。この路地の角がお店。エッグ・ロール専門店だそうだ。
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卵焼きを作って、
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ブレッド・ロールにはさんで出来上がり。
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チリソースを付けて食べると美味しい。
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ハノイの市内に行くとものすごい数の食堂がある。これは典型的なお店。
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揚げ春巻き、揚げ豆腐、ブタはだいたいどこで食べても美味しいが、味付けがどれも似たようなしょう油味で飽きる。かつてはフランス領だったのだから、フランス料理が食べたいと思ったが、庶民が行くような店にはなかった。食に関しては圧倒的に中国の影響が強い。
これは家庭料理。町の食堂で食べる物とあまり変わりない。やっぱりなんでもしょう油に漬けて食べる。ビールはBeer HaNoiなど、苦みがなくさっぱりした味で、蒸し暑い気候に合う。残念ながらあっという間に生ぬるくなってしまうが。
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果物は、バナナ、グアヴァ、プラムなど豊富。道端で買える。ライチに似た味の竜眼が美味しかった。
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お茶は中国式の緑茶が一般的。つまみにカボチャとスイカの種が出てくる。種の皮は全部床に落とすのでゴミだらけである。
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フランス占領時代に持ち込まれた食べ物で今も残っているのは、コーヒーとパンだ。道路沿いにはブレッド・ロール売りおばさんがいつも立っている。
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ベトナムのコーヒーは世界第2の生産量だそうで、町にはカフェがたくさんある。コンデンスド・ミルクを入れたカップの上に、金属製のフィルターを乗せて、一杯ずつ煎れる。抽出に10分くらいかかるので、忙しい人には向かない。アイスコーヒーを頼むと、氷を入れたグラスを持ってきてくれる。抽出したコーヒーをカップからグラスに移して飲む。かなり濃いが甘いミルクのおかげで口当たり良く美味しい。
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2008年09月19日

ハノイの街角 2008年9月7日〜14日

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ハノイには3階建てくらいの細長いレンガ造りの家が多い。家の表側しかペンキを塗らず、横と裏側はセメントのままだ。どうしてかと聞いたら、横に家が建ったら無駄だし、裏は誰も見ない、との答え。排気ガスで汚れたむき出しのセメント壁は、きたなくてみっともないと思うのだが。
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醜いといえば、このぐちゃぐちゃの配線には驚いた。電気や電話のケーブルがとぐろを巻き、電柱からツタのように垂れ下がっている。増設するだけして、古いケーブルを撤去するとか適切な長さに切るとかは考えないらしい。
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残念ながらハノイの町並みは美しいとは言えない。それからここの人たちは交通ルールを守らない。対向車線を逆走すのは当たり前。自転車やバイクに乗せられるモノは何でも乗せて運んでいる。一家5人が一台のバイクに乗り、お母さんは赤ん坊におっぱいをやりながら走っている。もちろん違法なのだが誰もがやっている。
野菜や果物、ニワトリやブタは専用のカゴに入れて市場へ行く。
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移動店舗にもなる。積み過ぎた荷物を道路にぶちまけている人を何度か見た。
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下は、ガラスを運んでいるお兄さん。なかなかのバランス感覚である。汗で手がすべったらどうなるかなんて気にしない。
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電車が来ない間は、線路は歩く所である。バイクが突進してくる歩道より快適。
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2008年09月17日

ハノイの路上から 2008年9月7日〜14日

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ハノイで道を歩くとすぐわかるが、ここでは、歩道は歩くためにあるとは誰も思っていないようだ。歩道があまりにがたがたなので、乳母車を押して歩けず、危ないとわかっていても車道を使わざるをえない。シエナはバイクの排気をマトモに浴びることになるのでかわいそうだった。
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それに歩道には邪魔モノが多すぎる。歩道にイスとテーブルを出して飲み食いし、野菜や果物やナマ肉を売り、チキンを絞めて羽をむしり、靴や服を並べて商売している。バイクは当然のように歩道に駐車し、時には歩道を走り、修理屋は火花を散らして溶接作業をしている。床屋も路上開業だ。道端でやれることは何でもやる。
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もちろん料理もする。煙の出る焼き物は店の中ではなく外でやるにかぎるからね。煙たくて迷惑だなんて知ったことじゃない。
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おかげで練炭売りも繁盛。暖房用ではなく調理用だ。
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公共道を自分勝手に使うというのは、タイのバンコクやインドのムンバイと同じような状態だ。「public」という意識はほとんどない。まあ日本でも道の造り方・使い方は良くなくて、特に歩道を走る自転車の横行はひどいのだが。