2012年01月18日

「Tokyo Jazz Cafe」Bondi Junction

2012011801.jpg
Tokyo Jazz Cafe」は、ここ数年シドニーで増えてきた居酒屋の中では手作りの良さで際立っている。料理人のYorikoさんが独りで作る料理はどれも身体にやさしく美味しい。値段も抑えめ。
Bondi Junctionの駅のすぐ近くで、毎週ヨーガのレッスンに行く途中にあり、店の前を通るたび気になっていたのだが、先週ようやく訪れるチャンスがあった。それで気に入ったので、昨日ぼくの誕生日に友人たちと一緒に再訪してきた。
メニューはYorikoさんと相談して、一人$25でコースを組んでもらった。
枝豆、サーモンとアヴォカドののり巻き、いなり寿司、豆腐と海藻のサラダ、和牛ビーフ・サラダ、餃子スープ、それから下のチョコレートケーキみたいに見えるぶ厚いお好み焼き。
2012011802.jpg
デザートは、キャロットとオレンジとクルミのケーキ、チーズケーキ、チョコレート・ムース、抹茶のパンナコッタ、アイスクリーム。ミルクは豆乳を使っているそうだ。
2012011803.jpg
少しずついろいろなものを食べられて、お腹いっぱいである。
小さな店で半地下のようになっているが採光が良く明るい。土曜日の夜はジャズのライヴが入り、いつも満員だそうだ。
サッポロ・ビールや良質な日本酒も揃えてある。フルライセンスでBYOではないのが残念だ。

2011年09月22日

「Lebanon & Beyond」Randwick

2011092201.jpg
オーストラリアにはレバノンを始めアラブ系の移民も多いので、あちこちにレバノン料理の店がある。
昨夜は、友人のジョージ&ファーンと一緒にうちの近くの「Lebanon & Beyond」に行ってきた。
ランドウィック・ショッピングセンターの近く、小さなレストランが集まっているエリアにある。いつも混んでいて、7時を過ぎると満員で騒々しいので、6時前に予約するといい。
チキンやラムの串焼きが美味しい。これらの皿にはサラダがたっぷりついているので、別に野菜を頼まなくてもいいくらいだ。サラダはぼくにはちょっと塩とヴィネガーが強すぎたが。
BYOなのでワインは持ち込み、corkageは一人$2。一人あたり$20〜25でお腹いっぱいになるので、人気があるのもうなずける。
2011092202.jpg
食後はジョージ&ファーン宅へ寄り、ケーキとお茶。ファーンが作ってくれたチェリーとラズベリーのケーキはいつも美味しい。軽いのでお腹にもたれないし。
2011092203.jpg

2011年08月21日

「Mr Chao Seafood Restaurant」at Hurstville

2011082101.jpg
今日は晴れのち曇り、シャワーが降ったりとめまぐるしく変わる天気の中、今ホームステイしている女性も一緒に、ポール&シエナと、Hurstvilleへ飲茶を食べに行ってきた。
Hurstvilleはシドニーの何番目かのチャイナタウン。「Mr Chao Seafood Restaurant」というところに入ってみた。
ぼくらは10時頃に入店したのですぐに座れたが、1時間もするとほぼ満席になっていた。チャイニーズの家族連れでいっぱいだ。
飲茶はどれもあたりはずれのない味で、デザートはマンゴー・プリンやココナッツ・ゼリー。一人$25あれば結構お腹いっぱいになる。
下は肉まんにかぶりついているシエナ。
2011082102.jpg
食事の後、シエナを連れてプレイグラウンドへ。
シエナは小さい頃から何かに登るのが大好きで、今日も男の子よりも年上の女の子たちよりも早く、するするとピラミッドの上に登っていった。
2011082103.jpg

2010年09月22日

Lunch at The Apprentice

2010092201.jpg
「The Apprentice」
Level7,Building E,Ultimo College,731-695 Harris St,Ultimo
今日の午後は、友人たちと一緒にシティの「The Apprentice」でランチ。ここは以前紹介したが、シェフやサービスマンを目指す学生たちのトレーニング・レストランである。
今日は、友人のセスの義理の姪、リチェリがヘッドシェフを務め、彼女の卒業試験でもある。上の写真の右端がリチェリ。彼女はフィジー出身で、エキゾチックなフルーツやスパイスを使った料理がうまい。
2010092202.jpg
ぼくの前菜は、イカスミのパスタではさんだカニ肉。コリアンダーを散らしたスイカを添えてある。コリアンダーの香りとスイカがよく合うのにびっくり。でもスイカはちょっと水っぽすぎるか。
他の人が食べていた前菜で、ちょっと味見させてもらったビート・ルートのスープは美味しかった。パプリカが効いて、ウォッカのジェリーとアヴォカドのソルベが入っている。
ぼくのメインはウズラ、大麦のリゾット添え。味はいいのだが、残念ながらウズラが小さすぎるし、皮が少し焦げていて苦い。
2010092204.jpg
ヘレンのラムや隣の人のオックス・テールやマヒマヒのほうが美味しかったのがくやしい(^_^;)。
2010092203.jpg
デザートは最もよく出来ていたと思う。ぼくの食べた、オレンジチュイルにコショウの効いたアイスクリームとチョコレート・ムースを詰めたもの、ヘレンの、マンゴーにパッションフルーツのソースとライムのアイスクリーム、セスの、ジャスミン・ティーのクレーム・ブリュレ。どれも工夫してあって最後を飾るにふさわしい。リチェリはパティシエのほうが向いているのでは。
2010092205.jpg
2010092206.jpg
最後にコーヒーを飲んで、代金は$22。ワインはボトル$15からある。学生の演習とはいえ、これだけの料理が安く食べられるレストランは貴重である。

2010年09月08日

「King Wan」$15で本格チャイニーズ・ランチ

2010090801.jpg
「King Wan」 Tradies Club
28 Banksia Road, Caringbah
今日の午後、友人たちと一緒に、チャイニーズ・レストランでランチを食べてきた。
カリンバーはシティから40分くらい南にある静かな郊外で、Tradies Clubの2階にあるレストラン「King Wan」はとても清潔で雰囲気がいい。窓からはビーチが見える。
メニューを見るとかなり高価なものもあるが、ランチタイムには、Yum Cha Lunchが$15で食べられる。
飲茶ランチと言っても、最初にエビのシュウマイ、春巻き、肉まんが出て、それから上の写真のようにメインが6品も出てくる。青菜、イカのフライ、BBQにしたポークとダック、炒飯、シンガポール・ヌードル。
全部食べるとかなり満腹だが、どれもあっさりめの味付けなので胃にもたれない。
この値段と料理の質、店のロケーション、サービスの良さは、今、最もコストパフォーマンスのいいレストランだ。

2010年07月08日

「GUSTO」貴重なシシリア料理店

2010070801.jpg
「Gusto Bar and Kitchen」
 Shop 3, 27 Military Road
 Watsons bay NSW 2030
 Phone (02) 9388 8827

ここは昨夜行ってきたイタリアン・レストラン。シドニー初というシシリア料理の店だ。
Watsons BayからGapのほうへ上がる階段のすぐ横にある。以前この辺りへ散歩に来たとき、コーヒーを飲みに立ち寄った。他に誰も客がいなかったので、シェフがいれてくれたコーヒーを飲んで話し、メニューを見てよさそうだったのでいつか試してみようと思っていた。
友人のジョージ&ファーンを誘って、6時半に入店。夜5時から7時の間は、$22という破格の安さで、3コース+コーヒーのディナーが食べられるのだ。ありがたいことにBYOで、コーケージは$7/ボトルだった。
$22のコースは、前菜はスープorサラダ、メインはチキンorビーフorサーモンorヴェジタブル・リゾット、デザートはオレンジケーキ。まあ一般向けの安全なセレクトだ。
もちろんアラカルトならもっとイタリアらしい料理も頼める。値段は一人$50以上かかるが。
4人とも選んだ豆のスープは、とても美味しいのだが、少し塩が強すぎる。ぼくだけでなく皆も同意見だった。
メインはサーモンとビーフ。サーモンにはサラダが添えられていたが、ビーフの付け合せはマッシュ・ポテトだけというのは寂しい。サラダを付けてもそれほど原単価が上がるとは思えないのだが。
デザートは素朴なスポンジケーキ。エスプレッソは香り高く美味しい。総じて派手さはないけれど、伝統的なイタリア料理で好感が持てた。
シェフのPaolo Pataneは小柄で気さくなシシリアン。サービスは若いイタリア人の男が一人で、忙しいのに笑顔を絶やさず、よく目配りがきいていた。
店の雰囲気はごくシンプルなカフェだし、テーブルクロスもない。それでもナプキンが紙ではなくクロスだったのはポイントが高い。居心地がいいので3時間くら居てディナーを楽しめた。
帰りがけにシェフが挨拶に来たので、スープの塩加減のことを話すと、トラディッショナルなレシピではあれくらい塩が強いのだが、オーダーの時に言ってもらえれば調整するよと快諾してくれた。
昨夜は初めてなので、とりあえず安いコースにしたが、次回はぜひアラカルトで食べてみたいものだ。

2010年06月02日

The Apprentice Restaurant

2010060201.jpg
「The Apprentice Restaurant」はその名の通り修行中のレストランだ。シティのCentral stationの近くにUltimo TAFEという大きな職業訓練学校がある。このレストランは、シェフやサービスマンの卵たちが、実際のレストランを想定して実地訓練をする場である。3コースのランチが$22、4コースのディナーが$27と格安で食べられる。レストランのサイトはここ
今日のランチは友人のセシリアの姪がシェフを勤めているので、家族割引にしてもらって、なんと$15!ワインは$20から。オントレ3種類、メイン4種類、デザート3種類、各種コーヒーが用意されている。
きれいなクロスのかけられたテーブルに座り、美味しいパンを食べながらメニューを眺めて、注文を取りに来るのを待っていたのだが、実はメニューから料理を選べない。いきなり料理を持ってきて目の前にお皿を置かれたので皆びっくり。何が当たるかわからない。どうしても違うものが食べたい場合は、同じテーブルの誰かと交換することになる。まあそれでもなんとか収まるもので、自分が食べたいと思っていなかったモノでも思わぬ味に出会えて面白い。好き嫌いの多い人には向かないが。
ぼくが食べたのは、
オーシャン・トラウトのタタキ。はちみつを塗ったポーク。ピスタチオとカルダモンのババロア。エスプレッソ。
ヘレンは、
ブロッコリーとブルーチーズのスープ。やぎのカレー。ペアとラズベリーのクランブル。モカ・コーヒー。
どれも中々の出来で、ヘレンのやぎのカレーをちょっともらって食べてみたが、あのやぎ肉独特の臭みもなく、とても柔らかく仕上がっていた。6人でワインを2本空けて気分良くお腹いっぱいである。
食事が終わる頃、本日のシェフのレイチェルが挨拶に来た。ぼくが日本人なのを知っているので、「タタキが火が通りすぎててごめんね。中があまり生だと文句を言う人がいるのよ」とわざわざ謝ってくれた。
料理人もサービス係もプロではないから、当たり外れも大きいに違いない。歩き方からして板に着いていない給仕人とか手が震えてパンを落としたりしている奴もいるが。それでも試してみる価値はあるレストランだと思う。たとえ多少ハズレでも、たいしたことのない料理に偉そうにもっと高い値段をつけているプロの店がいっぱいあるのだし。
もし何か不満なことがあったら、ホール全体を監督しているスーパーバイザーがいるので、気がついた事を伝えてあげるといい。学生たちにとって貴重なフィードバックになるのだから。

2010年02月03日

「Ceviche」at Coogee Beach

2010020301.jpg
今日の午後、Ceviche(せヴィチェ)というレストランへランチを食べに行ってきた。Coogee Beachのすぐそばにあり、ロケーションは申し分ない。サイトはここ
もともとここはギリシャ料理店だったがその後別のレストランに変わり、さらにまた替わってCevicheになった。
いわゆるModern Australianのレストランで、まともな料理店が少ないクージー・エリアでは貴重である。
日替わりランチは、前菜と主菜が2種類ずつ用意されていて選べるようになっている。それにグラスワインが付いて$25。この辺りの店としては、コスト・パフォーマンスがいい。
今日ぼくが選んだのは、ホタテのサラダにロースト・ラム。
2010020304.jpg
2010020302.jpg
見ての通りポーションは小さめで、盛り付けも洒落ている。クリームやバターの代わりにオリーブオイルを使っているので味はさっぱりと軽い。ホタテやラムに火を入れすぎていないところもいい。
他のチョイスのチョリソのコロッケとコチのフライも美味しそうだった。
今日集まったのは家族や友人たちと総勢大人10人、子供5人の大所帯。シエナはうろうろし、ベビーは泣いたりもしていたが、お店の人たちは心地良く対応してくれた。
2010020305.jpg
格別にすごい味というわけではないが、おしゃべりしながら、ちょっといい食事をとるにはぴったりの店だ。

2009年07月22日

「Blancharu」オーストラリアで日本のフレンチ

2009072200.jpg
「Blancharu」Shop 1, 21 Elizabeth Bay Road,Elizabeth Bay NSW 2011
TEL 02 9360 3555
http://www.blancharu.com.au/

「ブランシャル」はシティの有名レストランのシェフだった犬飼春信氏が昨年の8月、キングス・クロスに開いた自分のお店。フレンチだが、ちょっと日本的なアレンジをしてある。なぜかパスタとリゾットもある。
Kings Crossのど真ん中にEl Alamein Fountainという噴水で有名なFitzroy Gardensがある。この公園の裏がElizabeth Bay Roadで、「Blancharu」はその通りに面している。広いガラス窓越しに店内が見渡せる。
以前から行ってみたかったのだが、ようや昨日の結婚記念日にディナーに行くことができた。
前菜からパン、最後のコーヒーと小菓子まで丁寧に作られ、とてもバランスがいい。日本で食べるフレンチに近い馴染み深い味だ。
昨夜は「5 course Winter menu $55」というのを試してみた。前菜・メイン・デザートをアラカルトで頼んでも、まあこれくらいで収まるから安い。しかもありがたいことにBYO。コーケージはワイン一本当たり$10。4人で一本空ければ安くすむ。
頼んだコースの内容は下記の通り。
・Bread:Sour dough, Black sesame
・Poached Ocean Trout, dill, capsicum ragoût
・Roasted scallop in shell, truffle & celeriac sauce
・Chestnut soup with puff pastry lid
・Braised beef cheek or Poisson du jour
・Choux pastry parcel, chocolate sauce & strawberry ice cream
・Coffee or Tea & petit fours

これが最初の皿のトラウト。ディルが効いていて香りがいい。店で焼いているという2種類のパンも美味しい。黒ごまのが気に入った。
2009072201.jpg
ホタテ(美味しいがたった一つで物足りない!)に続いて、栗のクリームスープ。さくさくのパイがかぶせてある。寒い夜にはぴったり。
2009072202.jpg
ぼくが選んだメインの魚はホウボウ。ちょっと火を通し過ぎか。へレンのとった牛の頬肉はメインとしてはポーションが小さすぎるなあ。
2009072203.jpg
デザートはシュークリームにアイスクリーム。スープに続いてパイが重なるのはちょっと重いかも。チョコレートたっぷりだし(^_^;)。
2009072204.jpg
食後のコーヒーもいい。嫌な苦みのない濃いエスプレッソがある。ヘレンは緑茶を頼んだ。これもT2(こちらでは有名なティーショップ)のお茶葉を使っているとのことで、ちゃんとした煎茶だった。
料理が終わる頃、犬飼シェフが挨拶に来られた。とても気さくな方だった。
サービススタッフの日本人女性とオージー男性も素晴らしい。ワインや水のサーヴもきちんとタイミング良く、目配りがきいている。プチフールのお皿に「Happy Anniverary」とチョコレートで書いて持ってきてくれたのは、こそばゆいが(^_^;)。
2009072205.jpg
次回はぜひアラカルトを試してみたい。もっと野菜を使った料理とか、カキの天ぷらとかもあるし、楽しみだ。

2009年04月12日

「Lochiel House」at Kurrajong Heights

2009041101.jpg
「Lochiel House(ロシェル・ハウス)」
1259 Bells Line of Rd, Kurrajong Heights
Kurrajong NSW 2758
Phone (02) 4567 7754
http://www.lochielhouse.com/

このレストランはシドニーから車で2時間くらいかかる山の中にある。Kurrajong Heights(カランジャン・ハイツ)というブルーマウンテンの一郭だ。シドニー方面から行くとKurrajong Heights Hotelの手前になる。目立たない看板しかないので、うっかりすると通り過ぎてしまう。1825年築の古い家を改造した小さなレストランで、店内はとても居心地が良い。裏庭にはコートヤードもあるのでランチにもいいだろう。
ぼくらが訪れたのは2009年4月11日のディナー。次女のアナの誕生日を祝って8人で予約しておいた。奥の方に他のテーブルからちょっと離れた別室があり、8人までならパーティーで使えるようになっている。
2009041102.jpg
ぼくとヘレンは予約時間よりもかなり早く着いたのでシェリーを飲みながら待っていた。サービス担当の女性3人はとてもフレンドリーかつスマートだ。読み物を持ってきてくれたり、何かほしいものがないかと聞きに来てくれたり、さりげなく気配りをしてくれる。
アナ&エイドリアン、エイドリアンの両親のベルナデッタ&イーアン、エイドリアンの妹とボーイフレンドのモニーク&グレンがやって来て、早速メニューとワイン選び。前菜は一律$20、メインは平均$32、デザートは一律$10と、このクラスの店としては安い方である。
2009041104.jpg
ここの料理のスタイルはいわゆるモダーン・オーストラリアン。フレンチをベースにアジアンテイストを加えてある。シェフはかの「ロック・プール」でニール・ペリーの下で働いていたからその影響もあるのだろう。
メニューの品数は多くない。前菜が5種類、メインは魚、チキン、ポーク、ビーフ、ダックが1種類ずつ。日本、中国、バリ、ネパール風のアクセントが付けられているようだ。今夜は食後にベルナデッタ&イーアンの家に行ってケーキを食べることになっていたので、デザートはパスし、前菜とメインを選んだ。
エイドリアンが選んだワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンにネビオロを少し加えてあり、イタリア風。コクがあってかつまろやかで口当たりがいい。$48とそれほど高くない。
2009041108.jpg 
オーダーの後、まずは自家製のパンを持ってきてくれた。生地にポテトを入れてあり、ちょっとほくほくした感じがいい。やっぱり焼きたては美味しい。バターにはハーブとトリュフオイルを混ぜてある。このパンとバターは今までオーストラリアで食べた中で一番美味しかった。
2009041103.jpg
ぼくが選んだ前菜にはびっくり。なんと茶碗蒸しであった。メニューにホタテとトリュフにDashi custardと書いてあったが、まさかここまで直球の茶碗蒸しとは思ってもみなかった。お皿のプレゼンテーションも日本風だ。
2009041105.jpg
刻んだホタテに、卵と相性が良いトリュフなのだから、もちろんとても美味しいのだが、日本では茶碗蒸し一つに2000円は払わないと思うと複雑な気持ちになる。フレンチの定番「フォアグラとトリュフのフラン」の廉価版ではないかという疑いもあるし(^_^;)。
他の人が頼んでいたものでは、ネパールのモモ、ゴートチーズのスフレが美味しそうだった。
メインはダック・ブレストにした。火の入れ方が見事で、ナマぎりぎりのミデイアム・ロゼに仕上がっていた。小さなイチジクの甘味がいいアクセントになっていて、あっという間に食べてしまった。
2009041106.jpg
下はヘレンが頼んだビーフ。一口もらってみたが、ジューシーなフィレでソースも美味しい。上にはエノキダケ、下にはレンズ豆という組み合わせもなかなか面白い。
2009041107.jpg
気がつくと店内は満員。こんなレストランで茶碗蒸しを出す度胸のあるシェフと話してみたかったのが、キッチンは大忙しなので諦めた。ここのキッチンはトイレと向かい合わせなので、様子がよく見えるのだ。
食後は皆でベルナデッタ&イーアンの家へ移動。ベルナデッタはアーモンドとオレンジのケーキ(卵白だけで粉は使っていないそう)とクルミを入れたチョコレートケーキ、モニークはマフィンを作ってくれていた。ここでまたアナのバースデイを祝って乾杯。満腹のお腹を抱えておいとましたのは真夜中だった。
2009041110.jpg

2009年01月20日

「Assiette」at Surry Hills

2009012001.jpg
「Assiette」
http://www.restaurantassiette.com.au/
は、シドニーのシティの南側、セントラル・ステーションからすぐ近く、Surry Hillsというエリアの裏通りにある。以前から何度も店の前を車で通っていて、場所は知っていたのだが、1月17日の夜、初めてディナーで訪れた。
まず前菜に頼んだのは、ヘレンはオイスター。ヴェトナム風ドレッシングをかけてある。ぼくはスライスしたカモの胸肉。サツマイモのピュレとオレンジのソースに、フォアグラを削って鰹節のように散らしてある。
メインは、ヘレンはポーク、ぼくはラムを選んだ。ポークはbelly,fillet, cheekの3種類の部位が味わえる。ぼくが頼んだラムはスライスされて、ナスやトマト、バジルをはさんである。
デザートは、ヘレンがヘーゼルナッツのダックワーズにチョコレートとアイスクリーム。ぼくは、デーツのタルトにマカデミアナッツのアイスクリーム。
どの料理も洗練されていて、美味しい。甘・塩・酸のバランスが良く、ハーブやスパイスが効果的に使われている。ポーションは小さめだが、普通の人なら三皿で満足できるだろう。ぼくはチーズも欲しかったのだが、$24もするのでやめた。
値段は前菜$24、メイン$35、デザート$16と決まっているのでわかりやすい。ワインは結構高いが、グラスは$10からあるので、費用を抑えることもできる。
それに頼んだ皿以外に、アミューズにガスパチョ、アヴァン・デセールにロックメロンのスープ、食後に小菓子を一つ、出してくれる。香ばしいパンを暖めてくれるし、これらはすべてお勘定に加算されていない。
サービス・スタッフは皆フレンドリーで、かつテーブルへの目配りもよく、コップの水が減ったらさっと注ぎにきてくれる。8人以下のグループならサービス料も取られないから、総合的にみて良心的なレストランだと思う。
この店はシドニーのレストランのクチコミサイト
http://www.eatability.com.au/au/sydney/assiette/
でも高評価を得ている。だが実はシドニーのフレンチ・レストランは質量ともにまだまだ乏しい。今は、まるでフランスや日本で1970年代にヌーヴェル・キュイジーヌが流行った頃のような状態だ。高級レストランではたいてい$90〜$200の少量多皿のコースをウリにしている。量で勝負のステーキ&ポテトやフィッシュ&チップスの世界からようやく抜け出した段階なので、東京並みにいろいろなフランス料理が楽しめるようになるには、後20年はかかるかな。
「Assiette」のオーナーシェフはWarren Turnbullという。これからもぜひ頑張ってほしい。上の写真は、お店のカードから。

2008年07月18日

「El Manara」in Lakemba

manara0.jpg
「El Manara」
143 Haldon St, Lakemba NSW 2195
Tel 02-9740-6762

昨夜、家族全員で行ってきたレバニーズ・レストラン。Lakemba(ラケムバ)は、アナの家から車で5分くらいの所にあり、レバノン人がたくさん住んでいるエリアだ。
manara01.jpg
上の写真は、ぼくとヘレンが注文した「Mixed Plate」。一皿を二人で分けて食べた。Kibbi, Kafta, Falafel, Shish kebab, Chicken, Tabuli, Hummosを少しずつ盛り合わせてある。レバニーズ・ブレッドとサラダが付いてくる。サラダはトマト、大根、オリーヴ、青唐辛子、ミント。ブレッドにいろいろなソースと肉と一緒に乗せて巻いて食べる。ガーリックソースが美味しくておかわりしてしまった。二人で食べて十分な量で、$13というのはお値打ち。他のメニューはだいたい$9くらい。どれも正統的なレバノン料理だ。
小さな店だが、いかにも地元の人たちに愛されているようで、子供連れで気軽に楽しめるいいレストランだ。

2008年06月14日

「Kilimanjaro」in Newtown

kilimanjaro.jpg
お腹の調子が少し良くなったので、午後から、ユニットの掃除の続き。床も天井もだいたいきれいになったので、明日からペンキ塗りにかかれるだろう。
夜は、エリザベス&クリスと一緒にニュータウンで夕食。今まで行ったことのないアフリカ料理を試してみようということで、「Kilimanjaro」へ。映画館Dendyの向かい側にあり、ビルの横壁に大きなアフリカの地図が描かれている。
メインはどれもだいたい$10。メニューを読むと北アフリカの料理らしく、クスクスもある。
サービススタッフはアフリカの民族衣装を着ているが、アフリカ人ではなく、インド人だった。
花模様が描かれたワイングラスがとてもきれいで、木のお皿もいい感じだ。味の方はどれも穏やかで口当たりは良いのだが、スパイスの足りないインド料理みたいで、残念ながらぼくにはちょっと物足りなかったが。

2008年05月27日

「Sunny Harbour Seafood Restaurant」 in Hurstville

yumcha0501.jpg
「Sunny Harbour Seafood Restaurant」
9-11 Crofts Ave, Hurstville NSW 2220
Tel:(02)9585-1633

Hurstville(ハーストヴィル)はもう一つのチャイナタウンだ。ボンダイ・ジャンクションの駅から南へ電車で40分。Hurstvilleの駅前にはWestfieldの大きなショッピングセンターがあり、その周りに大小様々なお店やレストランがあり、ほとんどチャイニーズがやっている。ほとんどの看板は中国語と英語が併記されている。シティのチャイナタウンは観光化されすぎてつまらない所もあるが、この辺りのレストランは地元のチャイニーズ相手なので、ずっと安くて美味しい。
今日は友人たちと総勢11人で「Sunny Harbour Seafood Restaurant」 へ飲茶を食べに行ってきた。どれも穏やかな味付けで美味しい。いろいろな蒸し物、麺類から野菜料理、デザートにマンゴー・プディングや餡饅をお腹いっぱい食べて一人$20ですむ。
yumcha0503.jpg
店内は明るくきれいだ。サービススタッフもいい。とても良く気が付き、お皿を下げたり、お茶のお代わりも素早くしてくれる。
yumcha0502.jpg
味、サービス、値段のバランスがとれた貴重なチャイニーズ・レストランだ。


2008年05月24日

「Pins on Megalong」in Leura

pins01.jpg
「Pins on Megalong」(ピンズ・オン・メガロン)
156 Megalong St.,Leura NSW 2780
Tel(02)4784-1010

2008年5月22日(木)夜に訪問。Wentworth Fallsに泊まっている時、どこか良いところはないかとwww.eatability.com.auで探していて見つけた。予約の電話を入れ、出られた女性に名前を告げた時、お互い日本人であることがわかり、彼女の旦那さんがシェフで、スコットランド人だという。それで数年前行ったことのあるホテルのレストランで働いていたカップルを思い出して訊ねたら、やはりあのお二人だったので驚いた。スコットランドと日本で2年ほど過ごした後、またシドニーへ戻ってきて、2006年の12月にこの店をオープンしたとのこと。
この日ぼくらはルーラの町を散策した後、5時半の開店と同時に入店。古い一軒家を改造して、入って左側はオープンキッチン、右がダイニングになっている。暖かい暖炉と奥さんが迎えてくれた。
pins02.jpg
メニューはメインは$17〜24、デザートは$9〜12くらい。4分の一くらいはいわゆる和食か。玄米茶なんかもある。
ぼくが選んだのは、マリネしたカンガルーを表面だけさっと焼いたもの。中はほとんどレアだ。見かけはまるでカツオのタタキ。柔らかくジューシーで臭みもない。焼きすぎたカンガルー・ステーキは固くて食べられたものではないが、この料理は全然違う。肉の下に敷かれたポテトケーキと付け合わせのサラダも美味しい。
pins03.jpg
デザートもたくさんあり迷ったが、奥さんのお薦めに従い「プリン、エスプレッソのアイスクリーム、エクレアの3点セット」。これは$12だが、ヘレンと二人で分けてちょうどいい分量がある。
pins04.jpg
ここは基本的にカジュアル・ダイニングなので、調度品やカトラリーは高級ではないが、どの料理も普通に美味しく、とても居心地が良い。BYOなので、ワインを持っていくこと。corkageはわずか$2/personだ。
ロケーションもいい。ルーラ・モールの駐車場の隣で、Megalong Stのあの有名なティーポット・ショップ「Bygone Beautys」の1ブロック手前だ。
この日、お客はほとんど地元の勝手知ったる人たちのようで、隣のテーブルのおじさんは餃子を頼んでいた。次回はぼくも餃子と、それから手打ちうどんを食べてみたい。
オーストラリアのtoo much(量が多すぎ、塩辛い、油っぽい、甘すぎ)な料理にうんざりしている人にはぜひお勧め。

2007年06月24日

「Duke of Gloucester Hotel」のステーキ

dog01.jpg
「Duke of Gloucester Hotel」
Clovelly Rd (cnr Frenchmans Rd)
Randwick NSW 2031
Tel(02)9398-2682

今日の午後は友人のマリーが遊びに来たので、うちの近所のDuke of Gloucester Hotelへステーキを食べに行ってきた。
ここは何の変哲もないローカル・ホテル&パブだが、なかなか侮れないビストロがある。Rump, Ney York Cut, T-bone, Scotchなど、いろいろなステーキが$20くらいで食べられ、どれも美味しい。ぼくは、柔らかく余計な脂肪のないScotchが気に入っている。$25出せば、1キロのランプ・ステーキが食えるので、量で勝負の人も安心。サーモンやラムもある。
dog02.jpg
食べ放題のサラダ・バーが付いていて、これがなかなか美味しい。アヴォカドとパスタ、ルッコラとパルメザンチーズなど5,6種類のサラダが揃っている。
dog03.jpg
Duke of Gloucesterの頭文字を取って、通称DOG。犬の足跡がシンボルマークになっていて、コースターのデザインにも使われている。
dog04.jpg
$5から$10で食べられるステーキを売り物にしているビストロもあるが、こんないいサラダは付いてないし、何か飲み物を買わないといけないとか条件があったりする。当然、肉の質もだいぶ落ちる。Randwickでステーキを食べるならここが一番のお勧め。

2007年06月05日

「Elysium」Italian&French

elysium.jpg
「Elisyum」エリシアム
133 Avoca St, Randwick NSW 2031
Tel(02)9398-7766

 うちの近所にRandwickというサバーブがあり、小さなレストランがたくさん集まっている通りがある。「Elisyum」は、その一郭に去年開店したばかり、それほど高くない値段で、イタリア料理をベースにした洗練された料理が食べられる貴重なレストランだ。実はこの「リーズナブルな値段で洗練された料理」というのが、オーストラリアではなかなか見つけられない。知人にフランス人の女性がいて、シドニーにはリーズナブルでおいしいフランス料理店や日本料理店がないねえ、一人$100以上出さないとまあまあのものが食べられないし、と嘆きあったことがある。
 「Elisyum」で最も安く3コースを食べると、前菜$16、メイン$25、デザート$9で、一人当たり$50。普通はこれでもうお腹いっぱいになる。各皿の値段は高いものでも$1〜3アップするだけだ。ワインは一本$20からある。ありがたいことにBYOもやっていて、コーケージは一人$3。
 今夜オーダーしたものは、前菜に、「ゴルゴンゾーラ・チーズをプロシュートで巻いて軽く焼いたもの、イチヂク添え」。これを二人で分けた。オリーヴ・オイルとバルサミコ・ヴィネガーがきいていて思ったよりさっぱりと食べられる。
 メインは、ぼくは「ブルー・アイ・コッド」、ヘレンは「子牛のオーソ・ブッコ」。
 デザートは、ぼくは「チョコレートとラムレーズン・アイスクリーム」、ヘレンは「プラリネとヌガーを詰めたパイ」。
 どれも現代的な軽めの味付けで、お腹にもたれない。付け合わせの野菜も丁寧に調理してある。単に茹でただけとか、ちぎった葉っぱではない。ただしデザートは日本人的には量が多すぎるかも。
 「Elisyum(エリシアム)」は、もとはギリシャ語の「Elysion(エリュシオン)」で、現世の英雄や名士であった人間のみが死後に行くことの許される、あらゆる悩みや苦しみから解放された永遠の理想郷のことだそうだ。
 日、月が休み。火曜日の夜6時の開店に合わせて行けばすいている。店の前の道路は、夜6時以降なら無制限なので、運が良ければ真ん前に車が停められる。