2007年12月09日

Wheeze and Suck Band

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昨夜スーとサムがうちに夕食にきた。サムは先週火曜日にウガンダから来て、今回は3ヶ月滞在できるという。シドニーは夏だと思ったのに寒いと嘆いていた。
夕食後4人でPaddingtonにあるEastside Music Cafeへ。カフェといっても古い教会で、中央に小さなステージが作られている。真っ白なクロスを敷いたテーブルにはキャンドルが飾られ、とても良い雰囲気だ。天井が高いので、音がきれいに広がっていい。チケットは$15と格安で、しかもワンドリンク付き。入り口のバーでワインをもらっていると、スーの友人のイザベルに会った。メインアクトは「Wheeze and Suck Band」なのだが、イザベルのグループが前座で出るのだ。スーとイザベルは同じアカペラのグループで歌っているのだが、この日は彼女はブルーグラスのバンドでベースを弾き歌った。お客は顔見知りが多いのか、ヤジのやりとりをしながら、終始リラックスした演奏だった。
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イザベルのグループが45分演った後、続いてWheeze and Suck Bandの登場。wheezeというのは喘息のゼーゼーという息のことだが、俗語としては「悪ふざけ、いたずら」という意味。suckは「吸う」だが「最低、最悪」という意味もある。いずれにせよおかしな名前で、こういうふざけたネーミングは実はイギリスらしいのかもしれない。 彼らはイングランドのトラッドをもとにしたダンスミュージックを演る。
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メインヴォーカルは、編み上げブーツを履いて黒いワンピースの上に真っ赤なロングコートを着た禿頭の爺さんだ。アコーディオンを弾きながら歌い、ステージから降りてきてイングリッシュ・ダンスを踊って、1時間半楽しませてくれた。彼らのサイトはここ。

2007年08月04日

tribute to Fleetwood Mac

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昨夜は、South Juniors ClubでFleetwood Macを観てきた。といってももちろん本物ではない。ようするにコピーバンドだ。
ヘレンとクラブのビストロで食事した後、ラウンジでコーヒーを飲んでいたとき、アマンダに会った。なんと今夜のステージで歌うと言うのでびっくりした。アマンダはエドナの一人娘だ。大学卒業後、日本に行き、名古屋で英語と音楽を教えていた。シドニーに戻ってきてからも、大学で音楽を教えたり、ステージで歌っている。同じくミュージシャンのサイモンと去年結婚したばかりだ。ぼくらと話しこんでいて開演が迫ってきたアマンダは、早く着替えなくちゃとあわてて控え室へ駆けていった。上の写真は巻き毛にしていた頃のアマンダ。普段は真っ赤なストレートだ。
コンサートホールは3階にある。ステージの上は、女3人男5人の大所帯だった。5人もいるヴォーカリストはそれぞれ違った味があり、バンドもいい音を出していた。特にドラムスとギターはすばらしかった。

South Juniors Clubに限らず、オーストラリアでは、たくさんコピーバンドが演奏している。定番のElvisなんか毎週どこかのクラブでやっているだろう。ぼくらもBeatles, Beach Boys, Mickael Jackson等いろいろ観た。Bee Gees, ABBA はなかなかよかったが、Queen と Billy Joel はひどかった。
コピーバンドを観るたびに、それが技術的に優れていれば優れているほど、オリジナルのすごさがわかる。アマンダの声はきれいだし、とてもうまいと思う。それでもどうしてもオリジナルにはかなわない。ほんの少しだが、やはり何かが欠けているのだ。

オーストラリアの音楽についてはいずれまとめて書きたいが、今のところ一番気に入ってバンドは、Midnight Oil, Brother, The Living End, Augie March, Tinpan Orange。
Midnight Oil以外は現役だが、日本ではあまり聞かれないかもしれない。彼らのサイトや www.myspace.com で数曲試聴出来る。
Nick CaveやSPK, Bee Gees, AC/DC以外のAussie Rockに興味のある方はぜひ聞いてみてほしい。

2007年04月23日

太陽を待ちながら

まる一日、雨が降ったり止んだりで、結構うんざり。天気予報では今週いっぱい雨の模様。晴れてくれないとレンガ貼りができなくて困る。外壁がないといくらシドニーでも冬は寒いのですよ。

夜、OvationというTV局で「The Doors Live in Europe」を観る。1968年のヨーロッパ・ツアーの様子で、当時一緒にツアーしたJefferson AirplaneのPaul KantnerとGrace Slickが語るエピソードが挿入されている。ステージの途中、すでにドラッグ漬けだったジム・モリソンが倒れて歌えなくなり、しかたなく代わりにレイ・マンザレクが歌ったこともあるそう。まあ、この演奏場所はアムステルダムだしね。
映像は白黒。簡素な照明の中で壮絶なステージが繰り広げられる。この時期、ジム・モリソンの声と3人の演奏は奇跡的に素晴らしい。4人とも自分の中から生まれる感情をじっと見つめてるようだ。レイ・マンザレクはほとんどキーボードに突っ伏し、ジム・モリソンは時々客席に背を向けてドラムの方をぼんやり見ていたりする。
それでも観客をまったく無視しているわけではない。"The Unknown Soldier"では銃殺シーンのパフォーマンスをやり、長い長い"Light My Fire"の間奏中、ジム・モリソンが客席に降りてきて、最前列の女の子にマイクを差し出して叫ばせたり、ステージ下に潜ったりして遊んでいる。
すぐれた音楽がそうであるように、ここには静と動、喜怒哀楽、強さと弱さのすべてがある。ロックは死ぬかもしれないが、音楽は終わらない。