2017年06月24日

Mikelangelo and the Black Sea Gentlemen

昨夜は、Mikelangelo and the Black Sea GentlemenのコンサートをRandwick Town Hallで観てきた。
アルメニア、スペイン、ロシアなどからオーストラリアに流れ着いた5人の男たちが奏でる、笑いと哀愁にあふれたキャバレー・ミュージックという感じで、とても気に入った。
「Ten Long Years in The Saddle」。

全員が歌える上、皆それぞれキャラが立っていて面白い。
これはヴァオリニストがリードを取る「Handsome and Highwired」。

歌だけでなく、ステージでの動きや表情、しゃべりもうまいので、観客とのやり取りがとてもいい感じだ。
これはキャンベラでのライヴ。

彼らのホ−ムタウンCooma(クーマ)はキャンベラの近くにある小さな町で、Capital of The Snowy Mountainsと呼ばれている。
第二次世界大戦後、戦争でぼろぼろになったヨーロッパ各地から、たくさんの人々が新天地を求めてオーストラリアへ移住してきた。仕事はなんでもやれることをやった。洗濯屋として掃除人としてペンキ屋として働き、炭鉱で真っ黒になって土を掘り返していた。
下のインタビューで、ドイツ人のおばあさんが、ヨーロッパでは私たちは敵同士だった、それがここオーストラリアでは突然友だち同士になったのよ、語っている。
Mikelangelo and the Black Sea Gentlemenの音楽には、彼らが捨てざるを得なかったヨーロッパへの愛と諦めがないまぜになった、ほろ苦い思いがある。

2017年04月29日

Trio Pollastri

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昨夜は「Trio Pollastri」という、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの女性3人組のコンサートを観に行ってきた。
会場は、Prince Henry Centre。昔、大きな病院があった所の、今はユニットやリタイアメント・ヴィレッジが立ち並んでいる一郭に多目的ホールがあり、音楽や展覧会でよく使われている。Little Bayに面した丘の上なので、心地よい海風が吹いている。
ホールでは飲み物や軽食が買えるので、一杯やりながら音楽を聴けるのがいい。
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小さな会場なので、細かい音や動作がよく見聴きできる。
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一曲目は、ベートーヴェンの『Trio in B flat major, OP.97』。「Archduke(大公)」の呼び名で有名なピアノ三重奏曲。名曲なのでいつ聴いてもいいものだ。
下はイギリスの「The Grier Trio」という別のトリオによるもの。演奏者と観客との近さや会場の雰囲気が似ている。

二曲目は、フォーレの『Dolly Suite, OP.56』。
これはもともとはピアノの連弾曲なのだが、オーケストラ用にも編曲されている。ぼくは原曲通りのピアノ・デュオ・ヴァージョンのほうが好みだが。
下は子供たちが弾く第1曲の「Berceuse」。子供の誕生日祝いとして書かれた曲なので、可愛くてぴったり。

アンコールにクライスラーの短い曲を演って、1時間少しの短い時間だったが、とても良いコンサートだった。
このトリオはまた機会があったら聴きに来たいものだ。

2016年12月09日

Rest in Peace-Greg Lake

一昨日の7日、Greg Lakeが亡くなった。69歳になったばかり。また一人、ロックの黄金期を作った人がいなくなってしまった。
この一年で逝ってしまったLemmyやDavid Bowieと同様に癌だったそうだ。Keith Emersonは自分で頭を撃ってしまったが。
彼の死亡記事はオーストラリアの新聞「The Guardian」の記事にも出ていた。

「Epitaph」はグレッグがKing Crimsonで歌った代表曲の一つだが、これはほぼ無伴奏のVersion。


彼は齢をとるにつれぶくぶくに太ってしまい、2010年にELP40周年記念でステージに立った時はダルマさんのようになっていた。

60歳を過ぎても幸い声は衰えていないしバンドとしての演奏も良かったのだが、やはり若い頃のようにはいかない。

これは、ロバート・フリップも含め皆20歳そこそこ、疾走感あふれる1969年のライブより「21st Century Schizoid Man」


ありがたいことに、それを作った人たちがいなくなっても、彼らが残してくれた音楽は、いつまでもぼくらのそばにいてくれる。
「Moonchild」

2016年06月11日

Topology and The Australian Voices

昨夜は、Topology and The Australian Voicesの「Unrepresentative Swill」と題されたコンサートを観にいってきた。
ブリスベンからやってきた二つのグループで、Topologyはクインテット、The Australian Voicesは、コーラル・グループである。
もう20年くらいのキャリアを持っている。

Topologyはオーソドックスな演奏スタイルから、

「Share House」という音楽劇をやったりと面白い試みをしている。


The Australian Voicesは、アボリジニジの要素を取り入れた、いかにもオーストラリアらしい曲から、

問答無用で可愛い「9 Cutest Things That Ever Happened」まで、いろいろな曲を発表している。


そしてこの夜のステージで演ったのは、とてもユニークなポリティカル・サタイヤ・ミュージックだ。
この二つのグループが組んで、オーストラリアの歴代の首相のスピーチを素材にした「The Singing Politician」 というアルバムを今年発表した。
「Not Now! Not Ever! (Julia Gillard)」

スピーチのコラージュをバックに、演奏とコーラスが重なり、政治と音楽が、時には争い、時には寄り添い合う不思議な空間だった。

2016年05月14日

Jazzgroove Mothership Orchestra with James Muller

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昨夜は友人たちと一緒にRandwick Town Hallで「Jazzgroove Mothership Orchestra with James Muller」のライヴを観てきた。
このホールでは毎月ライヴを演っていて、観客はほとんど近所に住んでいる人達だし、飲み食いしながら演奏を楽しめるので気に入っている。
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Jazzgroove Mothership Orchestraはサキソフォーン奏者のDavid Theakがリーダーのジャズ・オーケストラで、 もう10年以上活躍している。

昨日は演らなかったが「Walkabout - A Place for Visions」という曲もいいな。

2016年05月09日

The Sydney Town Hall Grand Organ

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今日はSydney Town Hallへオルガン・コンサートを聴きに行ってきた。
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このタウンホールには、The Grand Organと呼ばれる世界一大きなパイプ・オルガンがある。
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このオルガンは1890年に設置され、下のビデオのように、5年をかけて補修された。
「Grand Organ sings again」

今日のオルガニストはChristpher Wrenchで、J.S.バッハやアレクサンドル・ギルマンの曲を演ってくれた。
9000本ものパイプで構成されている巨大なオルガンが奏でる音は大迫力で、天から音の塊が降り注ぎ、重低音の持続音が地響きをたてていた。
クリストファー・レンチはオーストラリアが誇る正統派のオルガニストだ。
シドニーでの演奏は残念ながらyoutubeにはなかったが、下はサウス・オーストラリアでの演奏。



2016年04月22日

月の全てを見る人

朝は晴れていたのに、午後から急に雲が広がり雨が降ってきた。今夜は満月なのだが、残念ながら雲が多くて見られない。
このところ熊本の地震のこともあって、毎日ネットで日本のニュースを読んでいるのだが、「ろくでなし子とマイク・スコットが婚約」という記事を見てびっくり。個人的にはプリンスが死んだことより驚いた。
「まとめ記事」
http://matome.naver.jp/odai/2146120492470630701

Mike ScottのバンドThe Waterboysは30年以上前からずっと今も好きで、たとえばこんな曲。
「The Whole Of The Moon」


お相手のろくでなし子という人のことを知らなかったので検索してみたら、いやあマイクってイイ趣味してますねえ、無事幸せになってください、としか言えないのだが、でも「Red Army Blues」なんかを聴くと結構お似合いの二人かもと思う。


マイクのtwitterにも仲の良い写真がアップされていてラヴラヴである。
東京で乗ったロマンスカーが全然ロマンチックじゃなくてガッカリとつぶやいていたのは可笑しかった。
https://twitter.com/MickPuck

Mike Scottは60歳近くなってもバンドを率いて歌いギターを弾いて踊っている。
「The Whole Of The Moon」の歌詞のように、ぼくには三日月しか見えないが、月の全てを見る人はいくつになっても、そのことを忘れないのだろう。
「Don't Bang The Drum」

2015年11月20日

Baby et Lulu

今夜はRandwick Town Hallへ「Baby et Lulu」のコンサートを観に行ってきた。
Abby DobsonとLara Goodridgeの二人の女性ヴォーカルによる、フランス語の歌に特化したデュオ・グループだ。
バックを務めるミュージシャンも素晴らしく、音がクリアで聴きやすい。
Edith PiafやGeorges Brassens、

Serge Gainsbourgなど、定番のフレンチポップスから、

オリジナル曲まで、とても楽しめた。

2015年10月13日

Damien Leith

昨夜は、Damien Leithのコンサートを観に行ってきた。
ダミアンはアイルランドのダブリンからオーストラリアに移住し、2006年にTV番組の「Australian Idol」に出演して優勝し、一躍有名になった。
とてもクリアな声をしていて、 ギターもピアノもうまい。
今は「The Parting Glass- An Irish Journey」というツアーの最中だ。

「The Parting Glass」とは「別離の杯」、お別れに一杯やることで、アイルランドの古いトラッドだ。

ステージの上でダミアンはアイリッシュ・ソングを歌い、時折ギターを置いて、彼のライフ・ヒストリーを、彼の父の目を通して面白おかしく語って聞かせてくれた。
遠い異国へ行ってしまう息子と父親は最後にビールを一杯やるのだ。

ダミアンはアイリッシュ以外にもオペラからポップスまで、どんな歌でも歌いこなせる。
Leonard Cohenの「Hallelujah」やRoy Orbisonの「Crying」はとても良かった。
下の、ダンサーのCaleb Bartoloと一緒に演ったTears for Fearsの「Mad Wolrd」もなかなかいい。

でもやっぱり彼には故郷のアイリッシュ・ミュージックが一番合っていると思う。
2時間のコンサートの後、彼は一人で再びステージに現れ、観客へお礼の挨拶を述べた。
この夜のステージは録画され、DVDとして発売される予定だそうだ。きっとアイルランドでも売れるだろう。

2015年08月29日

St Andrew's Cathedral School「Showcase」

昨夜はSt Andrew's Cathedral Schoolの「Showcase」というコンサートを観に行ってきた。
この学校はシドニーのど真ん中にあり、最も古い歴史のある学校だ。
「Showcase」という音楽の発表会を毎年開催している。
音楽学校ではなく普通の学校の幼稚園から高校生の子供たちなのだが、演奏はとてもレベルが高い。
会場はMartin PlaceにあるCity Recital Hallで、ここはクラシック用の音楽ホールとして有名な所だ。
ホイヤーに入ると、数人の生徒が演奏して出迎えてくれた。
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ステージに上がる学生以外にも、客席でコーラスに参加する子たちがたくさんいるので、総勢500人くらいにもなる。
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演奏曲はヴァラエティに富んでいて面白い。
クラシックから賛美歌、アフリカン、ジャズなど、様々なスタイルの音楽が披露され、最後はベートーヴェンの交響曲第9番で、生徒たちは全員で合唱。
マイケル・ジャクソンの「We are The World」も良かった。
-We are the world
-We are the children
-We are the ones who make a brighter day
-So let's start giving
この歌はいつもぼくらを励ましてくれる。

2015年07月25日

Chasing the Moon

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昨夜は、Chasing the Moonというバンドのコンサートを聴きに行って来た。
ヴァイオリン、サックス、ギター、アコーディオン、ダブルベース、ドラムスという編成で、Gypsy Jazzという独特のスタイルで演る。
デューク・エリントンからエディット・ピアフなどの曲を、ヨーロッパの古き良き時代の香りに、ジャズやブルースの味付けをして、お酒を片手に楽しむのがぴったりだ。
最後はストーンズの「サティスファクション」をジャズアレンジで演ってくれて面白かった。

会場はPrince Henry Centre。Little Bayを見下ろすゴルフ場のそばにある。
来ている人たちは地元の人ばかりなので、皆リラックスして盛り上がり、バンドの方も1時間の予定を30分延長してくれて、楽しい夜だった。

2015年05月30日

「Gershwin and Me」Simon Tedeschi

Simon Tedeschi(サイモン・テデスキー)は、ポーランド系オーストラリア人で、1981年生まれの、まだ若いピアニストだ。
昨夜、Randwick Town Hallで観たコンサートは素晴らしかった。
サイモンにとってRandwickは自分のホームタウンということもあって、リラックスした雰囲気の中、おしゃべりし、ジュークを飛ばし、1時間半という短い時間だったが、ガーシュインの初期の曲から「Rhapsody in Blue」まで披露してくれた。
youtubeには彼の演奏がいくつかアップされていて、これはガーシュインの「Prelude No. 2」。
ゆったりとしたブルース風のフレーズが心地良い。

ガーシュインの他に、ショパンやドビュッシーなども少し弾いてくれて、どれも見事な演奏だった。
昨夜は演ってくれなかったが、下のようにモーツァルトも素晴らしい。

アンコールはリムスキー・コルサコフの「The Flight of the Bumble-Bee」。
ガーシュイン風アレンジの超高速ヴァージョンで、拍手喝采だった。

彼は優れたピアニストだが、エンターテイナーや教育者としての才能もあるので、子供たちのために、こんなコミカルなショーもできる。

「Prankster」とは「いたずら者」の意味で、8歳でオペラハウスに出演したという天才児も、その頃はいたずらっ子だったのだろう。
仰向けになってピアノを弾くシーンは、モーツァルトの映画「アマデウス」を思い出したが、彼も「Sydney Opera House: Meeting Mozart - Babies Proms」というショーで実際に演って見せていた。


マンガの「のだめカンタービレ」とピアニストの池宮正信を愛する人なら、きっとSimon Tedeschiも気に入ってくれるに違いない。

2015年03月29日

Pearl Beach Opera in the Arboretum

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昨日は毎年恒例の「Pearl Beach Opera」を観に行ってきた。
Pearl Beachは、シドニーから北へ車で2時間ほど行った所にあるCentral Coastと呼ばれる風光明媚なエリアの一郭にある。
ビーチのそばに車を停め、森の中へ歩いてゆくと、
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arboretum(樹木園)という広場に、ステージが設置されている。
観客はイスやテーブルを持ってきて、ワインを空け、ランチを食べながら、開演を待っている。
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歌い手はテナーとバリトン、
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ソプラノとメゾの4人。
途中、30分の休憩を挟み、3時から6時までカルメンやトスカなどオペラの名曲と、ガーシュインの「Porgy and Bess」からも何曲か演ってくれた。
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音楽はコンサートホールで聴くだけのものではない。自然の中で飲み食いしながら楽しむのもいい。時々鳥の声が交じるのも愛嬌だ。
この野外オペラは今年で10周年を迎えた。来年もまた楽しみだ。

2014年12月21日

Carol at St.Peter's Church

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今日は青い空がまぶしい快晴の一日。
気温は28℃くらいまで上がったが、湿度は低いので、爽やかな風が心地良い。
夕方、シティのSurry HillsにあるSt.Peter's Churchへ、クリスマス・キャロルを聴きに行ってきた。
この教会のクワイヤとオーケストラはとてもうまいので、年に1,2回コンサートを観に来る。
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クリスマス・キャロルは馴染みのある曲ばかりだが、長年に渡って愛唱されてきた歌は、何度聴いてもやはり素晴らしい。
たとえば「O Holy Night」は、女性だけのアカペラでも、

ロック・ヴァージョンにアレンジしてもいい曲だ。
良い素材は料理方法が違っても美味しい。

2014年10月25日

「Bach in the dark」Rachel Scott

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昨夜はRandwick Town Hallで「Bach in the dark」というチェロのコンサートを観てきた。
Rachel Scottというチェリストが主催するコンサート・シリーズで、バッハの曲を主に演奏する。
この夜はCello and Celloということで、David Pereiraと2台のチェロでの共演。
レイチェルもデイヴィッドも自由闊達にチェロを弾き、叩き、歌い、曲の解説やジョークを交え、とても楽しくて興味深いコンサートだった。
二人は音楽教育者としても有名で、「Bach in the dark」のサイトに、レイチェルが子供たちと一緒に演奏している様子がアップされている。
デイヴィッドは作曲もし、このコンサートでも2曲演ってくれた。
作曲家はいいメロディーはヴァイオリンに弾かせようとするので、ぼくが自分で作ることにしたんだ、と言って笑っていた。

2014年08月19日

「Gloria」 Vivaldi

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一昨日、Tea Festivalを見たあと、ランチを食べてから、Surry HillsのSt.Peter's Churchに移動。
午後2時からVivaldiの「Gloria」を演るので聴きに行ってきた。
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この教会へは去年クリスマス・キャロルを聴きにきた。古い建物だが天井が高く音響がいい。
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VivaldiのGloriaは名曲なので名演も多い。
youtubeにもたくさんアップされていて、このアルメニアの演奏はテンポが早くて小気味良い。

ヴィヴァルディの生まれ故郷のヴェニスで女性だけで演ったもの。
映像が美しい。

これはまたものすごい大人数での演奏。
楽譜をiPadで見ている人もいてなんだか可笑しい。

2014年03月30日

Pearl Beach Opera

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昨日のPearl Beachは曇り時々晴れで、野外でのコンサートにちょうどいい天気だった。
森の中の樹木の匂いと少し湿った空気が心地よい。
司会者が、ヒルがいるので気をつけてくださいと言っていたが(^^)。

テナー、バリトン、ソプラノの4人のソリストは皆素晴らしかったが、特にソプラノのTaryn Fiebigが気に入った。
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下は彼女の「La bohème」から。


今回のプログラムはロッシーニの曲が多かった。
Duetto buffo di due gatti(いわゆるCat Duet)が可愛くて大受け。
キャット・ファイトや猫耳に弱いのは万国共通である(^^;)。
この曲はいろいろな演出があって面白い。下は長いヴァージョン。


このPearl Beach Operaはリラックスした雰囲気でいい。
来年もまた観に来るのが楽しみだ。
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2013年03月25日

「Opera in the Arboretum」at Pearl Beach

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先週の土曜日、うちから2時間くらい北にあるPearl Beachへ「Opera in the Arboretum」を聴きに行ってきた。
この野外オペラはとてもリラックスした雰囲気で、毎年楽しみにしている。
オペラを聴くためブッシュ・ウォーキングするのはオーストラリアだけかもしれない。皆、折りたたみイスや小さなテーブルを担いで歩いてゆく。もちろんワインやシャンパンを入れたバスケットも。
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コンサート会場は森の中の広場。周りには大きな樹木が覆い繁り、地面には落ち葉が積もっている。
人が自分たちの楽しみにために森の一郭を少しだけ貸してもらうという慎ましさがいい。
楽しいことがあるなら、人はどこへでも集まる。
平城宮跡の草原をセメント舗装したら観光客が来ると主張する日本の国交省は建築会社の儲けしか考えていないのだろう。
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コンサートはヴィヴァルディの四季の夏で始まった。この曲はオーストラリアの明るい陽射しにぴったりだ。
4人のオペラ歌手はいずれも有名なヴェテランである。
テナーのBen MakisiとソプラノのMichaele Archer、
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バリトンのDallas Watts、
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そして、メゾ・ソプラノのDominica Matthews。
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第二部はモーツァルトのフルートとハープのコンチェルトで始まった。
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Central Coast Chamber Orchestraのメンバーはハイスクールの生徒が多いが、なかなかの腕前。若い子たちにとって人前で演奏するよい機会だ。
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そして最後は観客も一緒に「フニクリ・フニクラ」を歌ってお別れ。本当に楽しい3時間だった。
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オペラは何も着飾ってオペラハウスで聴かなければならないものではない。
こんな森の中で鳥の鳴き声や風の音に囲まれて聴くのもいいし、下のビデオでベンが歌った素晴らしい「Nessun Dorma」のように、子供たちが走り回る公民館の余興でもいいいのだ。

2013年02月25日

「The Music of Andre Rieu Spectacular」 Ian Cooper

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今日はSydney Town Hallへ「The Music of Andre Rieu Spectacular」というコンサートを聴きに行ってきた。
Andre Rieuが作り上げたクラシカル・ミュージック・ショーの縮小コピー版なのだが、ホストを務めるIan Cooperを始め、ミュージシャンやパフォーマー全員が凄腕で、素晴らしいコンサートだった。
オペラやミュージカルの名曲、バレエからモダンダンスに39名の少年少女合唱団を加え、2時間、あっという間の楽しいステージを堪能した。

Sydney Town Hallは内装が豪華で、音響もいい。以前、ここで林英哲の太鼓を聞いたが、天井が高いので響きが良く迫力があった。また機会があったら来たいものだ。

2013年01月22日

Tamworth Country Music Festival

Tamworthでは今週末までCountry Music Festivalをやっている。
先週ぼくらも、炎天下の通りで歌うバスカーを始め、ホテルやパブ、ローカルクラブで、たくさんのギグを観た。
今回は早めにシドニーに戻って来なければならなかったので、毎年楽しみにしている「Andrew Clermont's Super Club」は見逃したが、他のお気に入りのバンドを観られてよかった。
まずは、「The Perch Creek Family Jug Band」
Country Music Festivalの初日の午前中、Longyard Hotelでの演奏は、いつものように楽しいステージだった。
40℃近い暑さの中、Outside Deckで2時間歌って踊るのは大変だ。

この5人の姉妹兄弟バンドは、アイルランドやスコットランドでもライヴをやっている。


それから、「Paul Robert Burton Trio」。
coolなJazzテイストがカッコいい。

髪を振り乱してベースを叩くPaulもいいが、ギターのAndrew Tonerもすごい。
映画「アマデウス」でモーツァルトが逆さまになってピアノを弾くシーンを思い出した。

2012年08月05日

Love, Laughs and Chocolates

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今日は友人のスーが参加しているコーラスグループThe Central Coast Philharmonia Choir主催のコンサートを観に行ってきた。
会場は去年と同じく、うちから1時間半ほど北にある海沿いの町KincumberにあるHoly Cross Catholic Schoolのホール。
去年はダイナミックなアフリカン・ミュージックで面白かったが、今回の演し物もTom Lehrer, Noel Coward, Flanders and Swan等、ヴァラエティに富んでいた。
シェイクスピアの「Who is Silvia?」に盲目のジャズ・ピアニストGeorge Shearingが曲を付けた歌が気に入った。
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特別ゲストは、The Australian Tenorsの一員としても活躍しているテナーのWarren Fisher。
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美しい声を自由自在に操って楽しい歌を披露してくれた。赤毛の大男でステージ映えし、しゃべりもうまい。今日のコンサートのタイトル「Love, Laughs and Chocolates」にふさわしいゲストだ。
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それから、二人目のゲストとしてポーランド出身のピアニスト、Krzysztof Malekが素晴らしいショパンを弾いてくれた。
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このホールに置いてあるピアノがしょぼい音のアップライトなのが残念だ。
彼のコンサートはyoutubeにいくつかアップされている。
http://www.youtube.com/krzysztofmalek
終わってからは会場の外で、アフタヌーン・ティー。出演者と観客が一緒にコンサートの余韻に浸り、おしゃべりできる楽しい一時である。
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2012年01月26日

Tamworth Country Music Festival

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Tamworth Country Music Festival」は今年で40周年を迎えた。シドニーから7時間もかかる田舎町で、こんなに長く音楽祭が続いているのはすごい。演奏者も観客も10代から80代まで楽しんでいる。
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カントリー・ミュージックの祭典とはいえ、音楽の幅はもっと広い。ヘビメタとかノイズとかはないが。
参加ミュージシャンがあまりに多いのでいつも選ぶのに困る。ガイドブックで調べたり、あちこちに貼られたポスターを見て決めたりするが、もちろんほんの少ししか聴けない。
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街に出るとあらゆる所から音楽が聞こえてくる。ストリートでバスカーズを見ながら、
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ショッピングセンターで、ランチを食べながら、
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朝から晩までビールを飲みながらホテルのパブに入り浸っていてもいい。
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それから毎年観に行っている「Andrew Clermont's Super Club」。ここではアンドリューが集めた選り抜きのミュージシャンによる、枠にとらわれないあらゆる音楽が聴ける。
昨年アデレードからタスマニアへ移り住んだバンジョー奏者のMontz(松本もんつ)さんと再会。ここへ来れば毎年Montzさんのプレイが聴けるのでうれしい。
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「Hang Drum」という、スイスで生まれたスティールドラムを初めて聴いた。下はディジュリドゥとボンゴとのアンサンブル。
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中華鍋を2つ合わせたような形状で、アンドリューがUFOみたいな楽器と紹介していた。カリビアンよりずっとドローン系の音色で面白い。
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Hang Drumの詳しい解説と試聴はこのサイトで。

2011年08月08日

「Zimbe!」Alexander L’Estrange

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昨日は「Songs of Africa」というコンサートを観に、うちから車まで2時間くらい北に行った所にあるKincumberという小さな町へ行ってきた。
Central Coast Conservatoriumの主催で、友人のスーがここのコーラス・グループに参加している。
会場は小学校の体育館で、400人くらい集まっていて満席である。
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この日演ったのは「Zimbe!」という、イギリス人の作曲家Alexander L’Estrangeが作った組曲。アフリカ各地の伝統的な歌とコーラルを組み合わせ、ジャズ風のアレンジをほどこしてあるので、アフリカ音楽に馴染みがない耳にも聴きやすい。
「Zimbe」とはスワヒリ語で、「Sing Them」という意味だそうだ。
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Judy Marshall-Schutteという女性が彼女の娘と一緒にソロパートをやった。さすがにいい声でうまい。右側は彼女の夫でギタリスト。
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約2時間のコンサートの後は、会場の外に出て皆でアフタヌーンティー。出演者と話ができて楽しい。
こんな小さな町で音楽を愛する市民グループが50年近くも続いているのは、コミュニティの力強さを感じる。
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「Zimbe!」の各曲はAlexander L’Estrangeのサイトで試聴できるが、さわりだけなので物足りない。
下はyoutubeにあった「Hamba Lulu」というズールーの結婚式の歌。やっぱりコンガがカッコいいな。

2011年05月10日

The Crooked Fiddle Band

一昨日の夜、NewtownにあるライヴハウスThe Vangardで「The Crooked Fiddle Band」を観てきた。
Crookedとは歪んだ・曲がったという意味。オーストラリアが誇るHardcore Gypsy Chainsaw-folkなんて呼ばれている、シドニーの4人組で、激しく楽しいタテノリのダンスミュージックをやる。
ルーマニアのジプシー・バンド「Taraf de Haidouks」ばりの速弾きヴァイオリンに、太った酔っ払いおやじがシンバルを多用してどっしゃんばっしゃんぶっ叩くドラムス。ブズーキとダブルベースもドライヴ感がすごい。
あの「Big Black」のSteve Albiniと一緒にシカゴで録音したアルバムがもうすぐ発売されるとのこと。確かに「The Crooked Fiddle Band」のリフは「Big Black」のKeroseneとかBad pennyを彷彿とさせるので、アルビニは適役だろう。どんな音になっているか楽しみだ。

彼らのサイトで、ヴィデオが見られる。
「The Milkman」

ぼくは、The Bohemian Masquerade Ballと一緒にやった、「The Rom Rebellion」が気に入った。このbizarreなステージは楽しい。

ヴォーカルがいないのがちょっと残念。ぼくはやっぱり歌が聴きたい。でも彼らの音に負けない歌い手はいるかな? シリアスかつ滑稽で、壮絶な声とひょうきんな性格の持ち主は、ジョン・ライドンか町田康か大槻ケンヂくらいか。

2011年01月31日

Tamworth ~ Country Music Festival

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タムワースでは毎年1月中旬に「Country Music Festival」が開催される。普段は静かなこの田舎町が大勢の人で賑わい、大小様々なライヴ会場、パブやショッピングセンター、街角から音楽が流れてくる。選ぶのが大変なので、スケジュールの載っているフリーペーパーを手に入れるといい。
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街のメインストリートでは、一人で、子供たちで、家族総出で、皆ライヴをやっている。ストリート・ミュージシャンはbuskersという。
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外を歩いて暑くなったら、クーラーのきいたショッピングセンターへ。ここでも毎日無料のコンサートをやっている。
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夜はパブの裏庭で食事をとりながらライヴを聴ける。
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ぼくらは、去年に引き続き「Andrew Clermont's Supper Club」を観に行ってきた。2メートル近い長身痩躯のアンドリューは今年50才、タムワースに住んでいる。彼はカントリー・ミュージック・フェスティヴァルの期間、タムワースの北にあるボウリングクラブを1週間ほど貸しきって、たくさんのミュージシャンを集め、毎晩6時と9時からライヴをやっている。13年も続いているのはすごいことだ。ここでは様々なスタイルの音楽が聴けるので楽しい。
youtubeにこのSupper Clubの様子がアップされているので、そこからいくつか。


第二部は夜9時から、Piano Night, Fiddle Night, Banjo Nightなどと、毎回趣向を凝らしている。これはジプシー・フィドルの競演。


「Supper Club」は二度観に行った。このライヴにいつも出演されている、アデレード在住の日本人バンジョー・プレイヤーMontz Matsumotoさんにお会いし、彼のCD「Banjo Moon」を買って、サインしていただいた。
Piano Nightの最後、John Butler Trioの名曲「Ocean」を若いギタリスト3人でやって、これがとても良かった。
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下はジョン・バトラーの原曲。波のうねりが見えるようないい曲だ。

2010年03月21日

Opera in the Arboretum at Pearl Beach

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シドニーから車で2時間北にあるPearl Beachは静かで居心地の良いビーチだ。去年のクリスマスはこの浜辺で、友人のスーたちと一緒にランチを食べ、泳いで過ごした。この野外オペラのコンサートを教えてくれたのもスーだ。
会場はビーチから少し内陸部に入ったところにあるnative plantsのbotanic gardenの一郭で、Arboretumという。
駐車場からシダの生い茂る細い道を5分くらい歩くと、大きな木々に囲われた広場に出る。ここがコンサート会場だ。
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観客は皆、イス・テーブル・ワインとつまみを持参。開始時間の午後3時になると、日陰ができてきてすごしやすい。
歌い手は女性二人、男性二人。皆素晴らしい声で、それにオペラに必要な表現力というか押し出しの強さを備えているので、見ていて楽しい。
カルメン、マノン、ドン・ジョヴァンニ、トスカなど有名どころから、フォーレの「En Priere」のような小曲まで、ヴァラエティに富んだ選曲。また第二部の後半に、「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」など、親しみやすいミュージカル・ナンバーをもってきた構成もよかった。
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オーケストラは皆若いが、オペラの合間に演奏されたモーツァルトのコンチェルトやショパンの雨だれはみずみずしく、梢を見上げると、音が空に溶けていくようだった。
時々鳥の鳴き声が絶妙のタイミングでピッコロのように響いて可笑しい。
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アンコールの最後は、La Traviataから例の「乾杯の歌」。休憩を挟んで2時間以上、森の中での贅沢な時間を楽しんだ。
このコンサートは今年で5回目。回を重ねるごとに評判は高まり、1000人もの人を集めている。来年も楽しみだ。

2009年08月25日

「Tinpan Orange」Live at The Vangauard

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2009年8月22日、NewtownのThe Vanguardでのライヴ。
「Tinpan Orange」はメルボルン出身の姉弟エミリーとジェシーのバンド。初期にはドラムやベースもいたが、やかましいのでクビにしたとのこと。ヴァイオリンのアレックスが加わって3人組となった。
この日は3作目になる「The bottom of the lake」のCD発売記念コンサートだった。めったにシドニーには来てくれないので、ナマで見られる貴重な機会だ。昔、バルメインのホテルで演った時は、観客が8人しかいなくて、しかもそのうち6人は知り合いだったそうだが、この夜のヴァンガードは満員。1階にあるテーブル席(ディナーが食べられる)はsold outだった。
ぼくらは2階の一番前の席を確保。2年前ダーウィンのライブハウス「Happy Yess」で見た時に比べて、彼らは遙かにプロっぽくなっていた。以前は歌うだけで精一杯だったようなエミリーも、ステージから積極的に観客へ話しかけ、真っ赤に染めた髪がとても可愛い。
夜11時まで、1時間15分のステージは新アルバムからの曲を中心に、以前のアルバムからBalconyやCounting Songもやってくれた。アレンジを変え、激しい感じになっていた。
3人+サポートのkeyだけだが、力強くなった彼らの音にはヴァンガードは狭すぎる。Opera Houseの小ホールかState Theatreでやってほしいくらいだ。
彼らは「Darwin Festival」に出演するため、翌朝の飛行機でダーウィンへ向かうという。こちらもチケットは売り切れとのこと。興味のある人は彼らのサイトwww.tinpanorange.com
やmyspace.comで聴いてみてほしい。エミリーの不思議な声に魅了されると思う。
いつかまた彼らのライヴを観るのが楽しみだ。

2009年03月16日

「The Premier's Senior Week Gala Concerts」at the Sydney Entertainment Centre

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今日はシティの南、チャイナタウンにあるSydney Entertainment Centreで「The Premier's Senior Week Gala Concerts」を観てきた。毎年2回、3月と12月に開催される無料コンサートで、ぼくはまだシニアの年齢ではないのだが、いつも友人のオディがぼくらの分もチケットを手に入れてくれるので、皆で一緒に観に行っている。
今回のコンサートは「Black Piano White」というタイトル。ステージの上にはスタインウェイのグランドピアノが2台置かれていた。10人のミュージシャンが入れ替わり立ち替わり、歌とピアノを披露する。選曲がなかなかよくて、クラシックからジャズ、ラグタイム、ポップス等いろいろな音楽をうまく組み合わせてある。
「ラプソディー・イン・ブルー」はピアノ・ヴァージョンだし、「ハンガリアン・ラプソディ」には途中でオーストラリア国歌やワルチング・マチルダの一節を挿入して遊んでいた。歌モノもジャズ・スタンダードの「I love a piano」から、バリー・マニロウ、ビリー・ジョエル、スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョンと、シニア層にちょうど良い選曲。
最後の方で、7才のチャイニーズの女の子が「Two Little Birds」という小曲を見事に弾いて皆びっくり。小さな女の子が弾くのにぴったりの可愛い曲で気に入った。誰の曲か知らなかったので、うちに帰ってから調べてみたら、Frank Hutchens(1892-1965)という、オーストラリアでは有名な人だった。フランク・ハチェンズはニュージーランドで生まれ、ロンドンのRoyal Academy of Musicでピアノを学び、シドニーのNSW Conservatorium of Musicで50年も教授をしていたそうだ。
NSWでは3月と12月に一週間、Seniors Weekといって、各地で様々なイヴェントが開催される。無料のコンサートやヨーガ教室、ウォーキング・ツアー、映画が$2で観られるとか、クルーズが25%引きになるとかの特典も多い。こんなにメリットがあるなら早くシニアになりたいものだと思う(^.^)。

2008年05月10日

「Christine Anu & Deni Hines」at South Juniors Club

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昨夜は、エドナ&オディと一緒に「Christine Anu & Deni Hines」のジョイントコンサートを観てきた。2曲ほど一緒に歌ったが、それぞれ1時間ずつ別々のステージをやった。
Christine Anu(クリスティーン・アヌー)は1970年生まれ、両親はケアンズの北の方にあるトレス海峡諸島(Torres Strait Islands)の出身。いわゆるAborigines and Torres Strait Islandersを代表する歌手の一人だ。エドナは10年前にAnuが出演したミュージカル「Rent」を観て、歌もダンスもすばらしかったそうだ。「Moulin Rouge!」や「The Matrix Reloaded」などの映画にも出ている。1995年の「Stylin Up」でプラチナ・アルバムを獲ったり、2000年シドニー・オリンピックの閉会式で歌うという、オーストラリアでは国民的人気がある。彼女の歌のベースはアメリカのR&Bで、あまりオーストラリアっぽくもなく、ぼくにはちょっと物足りないが、"Sunshine On A Rainy Day","My Island Home","Dive","Coz I'm free"は気に入った。
尚、Deni Hinesのほうは全然好みではなかった。まあ聞けたのはプロコル・ハルムの「A Whiter Shade Of Pale 」くらい。オディなんか途中で出て行った。

2007年12月09日

Wheeze and Suck Band

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昨夜スーとサムがうちに夕食にきた。サムは先週火曜日にウガンダから来て、今回は3ヶ月滞在できるという。シドニーは夏だと思ったのに寒いと嘆いていた。
夕食後4人でPaddingtonにあるEastside Music Cafeへ。カフェといっても古い教会で、中央に小さなステージが作られている。真っ白なクロスを敷いたテーブルにはキャンドルが飾られ、とても良い雰囲気だ。天井が高いので、音がきれいに広がっていい。チケットは$15と格安で、しかもワンドリンク付き。入り口のバーでワインをもらっていると、スーの友人のイザベルに会った。メインアクトは「Wheeze and Suck Band」なのだが、イザベルのグループが前座で出るのだ。スーとイザベルは同じアカペラのグループで歌っているのだが、この日は彼女はブルーグラスのバンドでベースを弾き歌った。お客は顔見知りが多いのか、ヤジのやりとりをしながら、終始リラックスした演奏だった。
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イザベルのグループが45分演った後、続いてWheeze and Suck Bandの登場。wheezeというのは喘息のゼーゼーという息のことだが、俗語としては「悪ふざけ、いたずら」という意味。suckは「吸う」だが「最低、最悪」という意味もある。いずれにせよおかしな名前で、こういうふざけたネーミングは実はイギリスらしいのかもしれない。 彼らはイングランドのトラッドをもとにしたダンスミュージックを演る。
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メインヴォーカルは、編み上げブーツを履いて黒いワンピースの上に真っ赤なロングコートを着た禿頭の爺さんだ。アコーディオンを弾きながら歌い、ステージから降りてきてイングリッシュ・ダンスを踊って、1時間半楽しませてくれた。彼らのサイトはここ。