今日は、友人たち3人と一緒に、Petersham Town Hallへ、Strathfield Symphony Orchestraの定期公演を聴きに行ってきた。 音楽監督・指揮者の村松貞治さんが選んだのは、スメタナの「モルダウ」、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」、デュカスの「魔法使いの弟子」に、最後は、フランクの「交響曲 ニ短調」。「One Hit Wonders」と題されたコンサートにふさわしい、名曲揃いだ。 どの曲も良かったが、特に気に入ったのは、 Samuel Barber:Adagio for Strings 『saddest classical work』と言われている短い曲だが、ピュアで美しい。
それから、 César Franck:Symphony in D Minor ダイナミックかつ優美な旋律に感嘆した。第2楽章の冒頭は可愛いし。
昨日、Charlie McCarthyのライヴを観に行ってきた。 会場はChurch Street Studio。シドニー大学の裏にある古い建物で、昔はアニメーションスタジオだったそうだ。 古い楽器があちこちに飾ってあり、内装が面白い。 飲み物などを自分で持ち込んでもよく、ホームコンサートと普通のライブハウスとの中間のような、気楽な感じがいい。 チャーリーはヴァイオリニストで、タスマニアに住んでいる。この日はクラシックではなく、いわゆる、Gypsy Jazzというスタイル。ヴァイオリン、ギター2台とダブルベースの4人で演る。 彼はあちこちでヴァイオリンの教師やワークショップもやっているので、しゃべるのがうまい。この日も曲やどうやって弾くかとか、いろいろ解説してくれた。 これは去年、タスマニアのホバートでのセッション。 Salamanca Gypsy Jazz Sessions at the Salamanca Arts Centre
昨夜は午前3時に起きて、ステイしていた人を空港へ送って行ったので、一日中眠たかった。 少し仮眠した後、午後、うちの近所の小さな教会へ、Marialena Fernandesのピアノコンサートを聴きに行ってきた。 マリアリーナはインド生まれのピアニスト・大学教授で、今はウィーンに住み、コンサートやレッスンで世界中を飛びまわっている。 シドニーの友人のシルヴィアがオーガナイズして、今回のコンサートが実現した。 これは彼女のインタビューと紹介ビデオ。 music as inclusive art - a film about Marialena Fernandes
マリアリーナはサリー姿で登場。 バッハから始まり、ベートーヴェンやショパンなどを経て、バルトーク、ショスタコヴィッチで終わるという、なかなかバラエティに飛んで、かつ親しみやすい選曲。一曲ごとに解説してくれる。 途中、イスラエル人の女性歌手と一緒に、歌ものを2曲、ピアフの「Hymne à l'amour」と、 イスラエル民謡の「Shalom Chaverim」を演った。
一昨日、Judith Durhamが亡くなった。79歳、肺疾患で長い闘病の末の最期だった。 彼女は、オーストラリアを代表するバンド、The SeekersのVoとして、1960年代初頭から活躍していた。 The Seekersはオーストラリアのバンドとしては初めて、英米でTOP1を獲得したレジェンドだ。 1964年に発表したシングル「I'll Never Find Another You」は、翌年英国でNo.1ヒットする。 タイトル通り"もう一人のあなたなんて見つけられない"と歌う素敵なラヴソングだ。
The Seekersはバンド名の通り、ポップミュージックの探求者であり続け、数々の名曲を作っていった。 その頂点の一つは1987年に発表された「I am Australian」だ。
オーストラリアの歴史をたどり、過去と現在を描き出し、 "We are one but we are many And from all the lands on earth we come We'll share a dream and sing with one voice I am, you are, we are Australian" という、美しく力強い宣言を歌い上げた傑作だ。今も第3の国歌として歌い続けられている。
ジュディスの凛とした美しい声は歳をとっても衰えず、怪我や病気に悩ませられながらも、素晴らしい歌声を披露した。 2000年シドニー・パラリンピックの閉会式では、腰骨骨折のため車椅子に座って歌った。 「The Carnival Is Over」
"Though the carnival is over, I will love you till I die." お祭りは終わっても、愛することは一生続く。
最後にもう一度「I am Australian」聴こう。 この国に住む人達がこの歌を歌い続けるなら、ここにはまだ希望がある。 ありがとう、ジュディス。
昨夜は、シティの教会へクリスマスキャロルを聴きに行ってきた。 St Peter's Catholic Churchという140年くらいの教会で、この時期には毎年ヘレンと一緒に来ていたところだ。 オーケストラやクワイアのレベルが高いので気に入っている。 今年は、Joy to the worldやハレルヤなどクリスマスに定番の曲に加えて、聖書の一節を読むときに、チャイコフスキーの「Crown of roses」を演奏していて、これがなかなか良かった。 原曲は下のように合唱曲なのだが、ストリングスだけでやるのもいいものだ。
3週間目に引き続き、今日はまたStrathfield Town Hallへ、コンサートを観に行ってきた。 Senior's Weekの一環なので、なんと無料である。 演目は、最初と最後に、ElgarとTchaikovskyの「Serenade for Strings」を配し、真ん中に芥川也寸志の「弦楽のための三楽章(Triptyque)」。 いつもながら、「Triptyque」の第1楽章はカッコいい。 これは、佐渡裕の指揮で、子供たちによる元気いっぱいの演奏。
それから、全18曲、20年以上の曲「濡れる揺籠」や、コロナ自粛中youtubeにアップしていた中から3曲、新曲も2曲。 最新アルバム「スターシャンク」の中で一番激しい「極悪マーチ」が聴けなかったのは残念。 「極悪マーチ」from Cocco Live Tour 2019“Star Shank”-2019.12.13-
週末は友人のスーの家に泊めてもらって、昨日うちに帰ってきた。 土曜日の夜、スーと友人たちと一緒に「Highly Strung Rock and Roll Orchestra」のコンサートを観に行った。 会場はスーの近所にある教会ホールで、150人くらい集まって満員御礼。 僕は初めて見るバンドだったが、素晴らしかった。 リーダーのJustin McCoyは70年代から活躍しているミュージシャンで、70年代後半から数年、ロンドンに住んでいて、オーストラリアに戻ってきてから、いくつかのバンドを経て、彼の妹と奥さんと娘と一緒にHighly Strung Rock and Roll Orchestraを結成した。 ヴァイオリンとフルートとギターというあまり見ない構成で、クラシックもケルティックもビートルズもストーンズもイーグルスも好きならこうなるという音楽を演る。 4人とも演奏して歌って踊っておしゃべりして、観客の盛り上げ方がとてもうまい。
昨日は友人たちと一緒に「Premier's Gala Concert」というコンサートを観に行ってきた。 毎年、開催されるNSW Seniors Festivalの一環で、2日間に渡るコンサートが無料で観られる。 会場はシティのDarling HarbourにあるICC(International Convention Centre)。4年前にオープンした最新ホールだ。 遠くから大型バスを連ねて来ている人たちも多く、ホールは満員だった。 この会場は音響が良くて、声がクリアに聞こるし、演目もポップスからオペラの名曲まで、例年通り素晴らしい。 特別ゲストは、John Paul Young。1970年代から活躍しているポップスターで、今年70歳になる。 彼のヒット曲「 Love is in the air」。