2023年08月18日

Neo Japanism : A Concert of Anime Favourites

2023.08.18.01.jpg
昨夜は、アニメ曲のコンサートを観にいってきた。会場は、Burwood Uniting Church。すっかりチャイナタウンのようになってしまったBurwoodのメインストリートにある。
2023.08.18.02.jpg
演奏するのは、音楽監督・指揮の村松貞治さんが指導している若い学生たちだ。
2023.08.18.03.jpg
曲名がスクリーンに映し出されるのでありがたい。
2023.08.18.04.jpg
昔懐かしいルパン三世やヤマトから、セーラームーン、エヴァンゲリオン、もののけ姫、ハウル、
2023.08.18.05.jpg
進撃の巨人や鬼滅の刃まで。
2023.08.18.06.jpg
一緒に連れて行ったアニメーターとコスプレイヤーも喜んでいた。
ただちょっと残念だったのは、もう少しアニメ曲っぽい音の厚みや輝きが欲しい、パーカッションやブラスがあればいいのと思ってしまった。これはないものねだりだが。

2023年07月11日

パンタが逝ってしまった

パンタ(中村治雄)が、7月7日に逝ってしまった
数年前から肺がんを患っていて、入退院を繰り返していた。そのころの様子はパンタ自身がnoteで書いていて、危篤状態でも意識があるうちは病院で曲を作っていたそうだ。
退院してほどなく開催された6月14日のステージが最後になった。その10日前のライヴの一部がyoutubeにアップされている。

パンタは杖をついてステージに上がり、イスに座って、酸素吸入機を片手に歌っていた

50年以上前、パンタとトシが始めた頭脳警察は、権威と権力に抗い、そして、歳を経た自分たちがそうなることにも抗い、社会がほんの少しでも良くなることを願って歌い続けてきた。
「プラハからの手紙」

「マーラーズ・パーラー」


自分が尊敬する人や愛する人が逝ってしまうことは悲しい。もう会えない、触れることができない、声も聞けないことが、ただただ悲しい。パンタはミュージシャンとして、見事な一生を終えた。お疲れ様でしたとか、ゆっくりお休みくださいとか、逝ってしまった人にはかける言葉がない。ただ、悲しみと、ありがとうという感謝の気持ちが心に残る。そして、彼が残してくれた歌を、僕がこれからも聴き続けていくことは確かだ。
「万物流転」

2023年07月02日

「One Hit Wonders」Strathfield Symphony Orchestra

2023.07.02.01.jpg
今日は、友人たち3人と一緒に、Petersham Town Hallへ、Strathfield Symphony Orchestraの定期公演を聴きに行ってきた。
2023.07.02.02.jpg
音楽監督・指揮者の村松貞治さんが選んだのは、スメタナの「モルダウ」、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」、デュカスの「魔法使いの弟子」に、最後は、フランクの「交響曲 ニ短調」。「One Hit Wonders」と題されたコンサートにふさわしい、名曲揃いだ。
2023.07.02.04.jpg
どの曲も良かったが、特に気に入ったのは、
Samuel Barber:Adagio for Strings
『saddest classical work』と言われている短い曲だが、ピュアで美しい。

それから、
César Franck:Symphony in D Minor
2023.07.02.03.jpg
ダイナミックかつ優美な旋律に感嘆した。第2楽章の冒頭は可愛いし。

途中の休憩時間には、お茶とお菓子、サンドウイッチが振る舞われ、2時間、素晴らしい時間を堪能した。
2023.07.02.05.jpg

2023年06月26日

Celestial Emu with Symphony Central Coast

2023.06.26.01.jpg
昨日の午後、「Celestial Emu(セレスティアル・エミュー:天空のエミュー)」と題された、コンサートを観てきた。
2023.06.26.02.jpg
アボリジニが何千年も語り継いできた星の物語「Emu in the Sky(空のエミュー)」をベースにしている。

途中、20分の休憩をはさみ、2時間のステージ。
2023.06.26.03.jpg
フルオーケストラと合唱にアボリジニの語り、歌、パーカッションを加えた音楽、さらに、近代天文学の知見と天体望遠鏡の映像をスクリーンに映し出すという、マルチメディア・ステージだ。歌詞も字幕を出してくれるのでありがたい。
2023.06.26.04.jpg
合唱は少しずれがあったりして残念だったが、演奏は素晴らしく、ユニークな試みで面白かった。

2023年05月30日

Ensemble Offspring@The Church

2023.05.30.01.jpg
昨夜は、Ensemble Offspringのコンサート&トーク・イヴェント「Mondays@The Church 2: Reconciliation」を観に行ってきた。
会場はThe Churchという、元は古い教会。Redfern駅から徒歩10分くらい、昔はかなり怖かったエリアにある。
Ensemble Offspringというグループは、パーカッショニストのClaire Edwardesが主宰で、メンバーは流動的。ベースはクラシックだが、面白い音楽を創り出している。
2023.05.30.02.jpg
たとえば、Winangaylanha(An Acknowledgement)。Nardi Simpsonの声が強く美しく、素晴らしい。

30分ほどの演奏の後、4人のミュージシャンがステージに登場し、今夜のテーマ「Reconciliation」に」ついて語り合った。Reconciliation(和解)は、アボリジニと侵略者との和解を指す。このテーマが選ばれたのは、5月27日から6月3日に全国で開催されている「National Reconciliation Week」へのレスポンスなのだろう。

彼ら4人は、アボリジニの血だけではなく、イギリスやスコットランド、オランダなどとのミックスであり、侵略した者とされた者、どちらの血筋も流れている。センシティヴな話題だが、Reconciliationに対しての率直な意見が聴けて、興味深かった。

2023年05月28日

Yothu Yindi@Vivid Sydney 2023

2023.05.28.01.jpg
昨夜は、Vivid Sydneyを観ながら、シティの西側のDarling Harbourへ。
巨大なカエルとか
2023.05.28.02.jpg
天井に張り付いた金色のミドリムシとかを見ながら、
2023.05.28.03.jpg
野外ステージへ。
この夜のお目当ては、Yothu Yindi(ヨス・インディ)のライヴ。もう40年近くやっているバンドだ。
2023.05.28.04.jpg
ベースやドラムの低音が身体にずんずん響く。やっぱりある程度大きなステージはいいな。
1時間ちょっとの演奏だったが、大盛り上がり。こんな楽しいライヴが無料で観られるのはありがたい。
これは彼らのヒット曲「Treaty」。

Vivid Sydneyの期間中は、クラシック、ジャズ、フォーク、ロックからアボリジニやアイランダーの音楽まで、いろいろなライヴが観られる。また何か観に来たいものだ。

2023年05月21日

Gypsy Swing Soiree with Charlie McCarthy

2023.05.21.01.jpg
昨日、Charlie McCarthyのライヴを観に行ってきた。
会場はChurch Street Studio。シドニー大学の裏にある古い建物で、昔はアニメーションスタジオだったそうだ。
2023.05.21.02.jpg
古い楽器があちこちに飾ってあり、内装が面白い。
2023.05.21.03.jpg
飲み物などを自分で持ち込んでもよく、ホームコンサートと普通のライブハウスとの中間のような、気楽な感じがいい。
2023.05.21.04.jpg
チャーリーはヴァイオリニストで、タスマニアに住んでいる。この日はクラシックではなく、いわゆる、Gypsy Jazzというスタイル。ヴァイオリン、ギター2台とダブルベースの4人で演る。
2023.05.21.05.jpg
彼はあちこちでヴァイオリンの教師やワークショップもやっているので、しゃべるのがうまい。この日も曲やどうやって弾くかとか、いろいろ解説してくれた。
これは去年、タスマニアのホバートでのセッション。
Salamanca Gypsy Jazz Sessions at the Salamanca Arts Centre

1時間と、短いライヴだったが、また機会があれば聴きたいものだ。

2023年04月08日

Marialena Fernandes Piano Concert

昨夜は午前3時に起きて、ステイしていた人を空港へ送って行ったので、一日中眠たかった。
2023.04.08.01.jpg
少し仮眠した後、午後、うちの近所の小さな教会へ、Marialena Fernandesのピアノコンサートを聴きに行ってきた。
2023.04.08.02.jpg
マリアリーナはインド生まれのピアニスト・大学教授で、今はウィーンに住み、コンサートやレッスンで世界中を飛びまわっている。
シドニーの友人のシルヴィアがオーガナイズして、今回のコンサートが実現した。
2023.04.08.03.jpg
これは彼女のインタビューと紹介ビデオ。
music as inclusive art - a film about Marialena Fernandes


マリアリーナはサリー姿で登場。
バッハから始まり、ベートーヴェンやショパンなどを経て、バルトーク、ショスタコヴィッチで終わるという、なかなかバラエティに飛んで、かつ親しみやすい選曲。一曲ごとに解説してくれる。
2023.04.08.04.jpg
途中、イスラエル人の女性歌手と一緒に、歌ものを2曲、ピアフの「Hymne à l'amour」と、
2023.04.08.05.jpg
イスラエル民謡の「Shalom Chaverim」を演った。

Shalomは原曲もいいが、ダーク・ダックスの「シャロームの歌」もいい。


バルトークの「Allegro Barbaro」はいつ聴いてもカッコいい。

後年ELPがロック仕立てにしたのも、このリズカルな曲にぴったりだ。
Emerson,Lake&Palmer「Barbarian」


1時間15分、ピアノと歌を堪能した後、ホールへ移動して、お茶とお菓子をつまみながら、皆でおしゃべり。
マリアリーナやシルヴィアとも話せて楽しい一時だった。
2023.04.08.06.jpg

2023年04月02日

Strathfield Symphony Orchestra「Brahms 1」

2023.04.02.04.jpg
昨夜は、Strathfield Symphony Orchestra定期公演の「Brahms 1」を聴きに行ってきた。
会場は、いつものStrathfield Town Hallが工事中なので、Petershamの方で開催された。
2023.04.02.01.jpg
このタウンホールも歴史的な建造物で美しい。
2023.04.02.02.jpg
ストラスフィールドよりも広いので、大人数のオーケストラにはぴったりだ。
2023.04.02.03.jpg
1曲目は、Miriam Hydeの「Kelso Overture」。

彼女はオーストラリアの有名なピアニスト・作曲家・詩人で、2005年に92歳になる直前で亡くなった。
軽快なOvertureもいいが、可愛いピアノ曲も好きだ。これは彼女が亡くなる4年前の演奏。


2曲めは、Bizetの「Carmen Suite 1 and 2」。
カルメンはもういつ聴いてもカラフルでキャッチー。
"Habanera"もいいが、"Chanson Boheme"もいい。

曲が早いので、演る方は大変だ。
2023.04.02.05.jpg
ここで休憩。ホールには、つまみと飲み物が用意され、皆と立ち話ができる。
2023.04.02.07.jpg
最後は、Brahms「Symphony No.1」。
冒頭のティンパニが大迫力だ。
この曲の名演はたくさんあるが、小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラの演奏が気に入っている。もう30年以上前の録音だが、音の密度が濃い。

奏者も指揮者の村松貞治さんも汗びっしょり。
2023.04.02.06.jpg
2時間近く、素晴らしい音楽を堪能した。次回の公演も楽しみだ。

2023年03月26日

Keith Potger Live at Woy Woy

2023.03.26.02.jpg
今日は一日、Ettalong Beachに住んでいるスーのところに遊びに行ってきた。スーの家に来るのは久しぶりだ。
ランチをご馳走になり、夜は、Keith Potgerのコンサートを観てきた。会場は近くのWoy Woyにあるローカルクラブで、満員だ。
2023.03.26.01.jpg
キースは、The Seekersのギターリストで、60年以上のキャリアがある。もう82歳だが、まだまだ声も出ているし、身体も動く。何より、ステージの構成が見事だ。様々な曲を組み合わせて飽きさせず、途中で差し挟む昔のエピソードも面白い。休憩を挟んで1時間半、素晴らしいライヴだった。


The Seekersは、オーストラリアのフォークソングのトップグループで、60年代から活躍していた。イギリスにも進出し、ビートルズやストーンズと競演していた。リードシンガーのJudith Durhamは去年亡くなってしまったが、他のメンバーの男たち3人はソロで活躍している。

この日、キースはThe Seekersの曲のうち、第三の国歌とも言える「I am Australian」は演らなかった。
たぶんあの曲はソロではなくThe Seekersとして演るのが一番いいのだろう。

2022年11月27日

Strathfield Symphony Orchestra「The Scots」

2022.11.28.01.jpg
昨夜は、Strathfield Symphony Orchestraの「The Scots」というコンサートに行ってきた。
会場のStrathfield Townhallは満員だ。
2022.11.28.02.jpg
一曲目は、Tracy Burjanという作曲家の「Highland Echoes」。このコンサートのために作られたそうだ。
ドラムや笛が活躍し、スコットランドの民謡や有名なフレーズを散りばめた可愛い曲だ。
Tracyは会場に来ていて、挨拶をし、拍手喝采を浴びていた。
2022.11.28.03.jpg
二曲目は、ドイツの作曲家Max Bruchの「Scottish Fantasy」。

この夜、ヴァイオリン・ソロを務めたのは、特別ゲストのAiko Goto。彼女は長年、ACO(Australian Chamber Orchestra)のメンバーとして活躍している。
あいこさんの演奏を初めて聴いたのは、21年前。ヘレンと一緒に行った、シティにある小さなジャパニーズ居酒屋だった。開店記念か何かのイベントで、ACOのHelenaと二人でのカジュアルなステージだった。小学生かと見紛うほど小柄な彼女は、自分で持ってきた台の上に乗ってヴァイオリンを弾いていた。
そのエネルギッシュで表情豊かな演奏は今も変わっていない。

短い休憩の後、最後はMendelssohnの「Symphony No.3 "Scottish"」。
これが実にエモーショナルなメンデルスゾーンで、皆ノリノリで演奏していた。

終わってから、汗びっしょりの指揮者・音楽監督の村松貞治さんと少し立ち話した。
今年の公演はこれですべて終了。来年はどんな曲を演ってくれるのか楽しみだ。

2022年10月31日

Haco Live at Carriageworks

昨夜はHaco(ハコ)のライヴを観に行ってきた。
Hacoは神戸在住、80年代からずっと音楽活動をしていて、その頃は、After Dinnerというバンドを率いていた。
彼女のステージを観るのは40年ぶりだ。
残念ながらAfter Dinnerの動画はyoutubeにもあまりアップされていないが、これは1987年のヨーロッパ・ツアーから。

昨夜の会場はCarriageworks。シティのRedfern駅近くにある、元は操車場だった所だ。無骨な倉庫を残し、アートスペースやカフェとして利用されている。
2022.10.31.01.jpg
中はコンクリートや鉄骨がむきだしになっていて、照明が暗いので廃墟感が怖い。アートが展示されている壁際にステージが組まれていた。
2022.10.31.02.jpg
始まる前、Hacoと話ができて嬉しかった。
2022.10.31.03.jpg
彼女の音は昔のバンド時代よりアンビエントやエレクトロニカ寄りになっていたが、可愛い声は健在だ。
2022.10.31.00.jpg
これは一番気に入った曲。映像もいい。
「Frozen in Time」

良い音楽を聴いた夜は良く眠れる。いつかまた機会があれば彼女のライヴを観に行きたいものだ。
「Whitening Shadows」

2022年09月26日

Strathfield Symphony Orchestra

2022.09.26.01.jpg
昨日の午後は、友人たちと一緒に総勢6人で、Strathfield Symphony Orchestraの定期コンサートを聴きに行ってきた。
この日の演目は、
シベリウス「Spring Song Op.16」
モーツアルト「Symphony No.25」
フォーレ「Requiem」

レクイエムはもちろん素晴らしい曲で、

モーツアルトの交響曲25番は、優美かつダイナミックで、文句なしにカッコいい。

開演前、音楽監督で指揮者のサダさんと挨拶して、立ち話をした。
出演者リストを見ると、ダブルベースがサダさんの娘さん一人しかいないので、大丈夫ですかと聞くと、合唱が入るレクイエムはまだいいけど、他の2曲ではやっぱりちょっと音が足りないねえと嘆いておられたのだが、そんな風には感じなかった。
まだ小学生の娘さんは、大人たちに交じって、自分より背の高いダブルベースを一生懸命弾いていた。

2022年09月12日

Balkan Ethno Orchestra

2022.09.12.01.jpg
昨日は久しぶりに一日中ライヴを観に行ってきた。
午後、Ashfiledのボウリング・クラブへ。この街のメインストリートはチャイナタウンみたいになっているが、少し中に入ると、古い移民たちのコミュニティが生き残っている。
「Culture X Ashfield」というイベントが3日間に渡った開催された。アボリジニからジャズ、サルサなど、様々なスタイルの音楽が聴ける、まさにクロス・カルチャーなコンサートだ。
2022.09.12.02.jpg
快晴に恵まれた芝生の上では、ブルガリアのダンスや
2022.09.12.03.jpg
アボリジニのミュージック・ワークショップなどに参加できる。
2022.09.12.04.jpg
僕が観たのは「Balkan Ethno Orchestra」というバンドで、バルカン半島の国々(ルーマニア、ブルガリア、セルビアなど)の曲を演る。
2022.09.12.05.jpg
Kavalというフルートが尺八みたいな音を出し、こぶしの効いた歌はまるで日本民謡だ。
これはセルビアの民謡「Gusta Mi Magla Padnala」。

ブルガリアの民謡「Kaval Sviri」。 撮影場所は、うちの近くのClovelly Beachの崖の上だ。

バルカン半島(東南ヨーロッパ)はウィーンやパリから遠く離れた辺境と蔑まされてきたが、僕はこの地域の陰影に富む音楽が大好きだ。
もう一つ、「Rhythm Hunters」も観たかったのだが、時間が合わず残念。ジャズに日本の太鼓やバリ島の音楽を混ぜ合わせた楽しいバンドだ。

2022年08月07日

Judith Durhamが亡くなった


一昨日、Judith Durhamが亡くなった。79歳、肺疾患で長い闘病の末の最期だった。
彼女は、オーストラリアを代表するバンド、The SeekersのVoとして、1960年代初頭から活躍していた。
The Seekersはオーストラリアのバンドとしては初めて、英米でTOP1を獲得したレジェンドだ。
1964年に発表したシングル「I'll Never Find Another You」は、翌年英国でNo.1ヒットする。
タイトル通り"もう一人のあなたなんて見つけられない"と歌う素敵なラヴソングだ。


The Seekersはバンド名の通り、ポップミュージックの探求者であり続け、数々の名曲を作っていった。
その頂点の一つは1987年に発表された「I am Australian」だ。

オーストラリアの歴史をたどり、過去と現在を描き出し、
"We are one but we are many
And from all the lands on earth we come
We'll share a dream and sing with one voice
I am, you are, we are Australian"
という、美しく力強い宣言を歌い上げた傑作だ。今も第3の国歌として歌い続けられている。

ジュディスの凛とした美しい声は歳をとっても衰えず、怪我や病気に悩ませられながらも、素晴らしい歌声を披露した。
2000年シドニー・パラリンピックの閉会式では、腰骨骨折のため車椅子に座って歌った。
「The Carnival Is Over」

"Though the carnival is over,
I will love you till I die."
お祭りは終わっても、愛することは一生続く。

最後にもう一度「I am Australian」聴こう。
この国に住む人達がこの歌を歌い続けるなら、ここにはまだ希望がある。
ありがとう、ジュディス。

2022年07月04日

Strathfield Symphony Orchestra「Sada's Gala」

2022.07.04.00.jpg
昨日は、Strathfield Symphony Orchestraの公演「Sada's Gala」を聴きに行ってきた。
指揮者・音楽監督の村松貞治さんの、就任10周年記念ということで、日本にかかわる曲ばかりの選曲。
あいにくの暴風雨だが、会場のStrathfield Town Hallは、コンサートを楽しみにしてきた人たちで満員。皆びしょ濡れだが、談笑しながら開演を待っていた。村松さんの奥さんとも挨拶し、今回は二人の子供さんも出演とのこと。
2022.07.04.01.jpg
まずは、The Mikadoから「Overture」。

このオペレッタは、昔ヘレンと一緒に見に行った。日本と中国の入り混じった珍妙な衣装と可笑しな振り付けに大笑いした。演奏は、パーカッションが大活躍。
次いで、Holstの「Japanese Suite」。

この曲をライヴで聞くのは初めてだ。子守唄の「ねんねんころりよ」の旋律が入っていたりして、日本情緒のくすぐり方がこそばゆいが、ウケるのはよくわかる。外国でもスシ、テンプラは人気だからね。
ちょっと雰囲気が変わって、Barry Conynghamの「After Images」。
オーストラリアの作曲家で、日本で武満徹に師事したそうだ。
琴奏者のSatsuki Odamuraが特別参加。
いかにも現代音楽らしいアブストラクトな曲だが、琴の音が合う。「After Images」の演奏後、彼女がソロで弾いてくれた曲がとても良かった。
2022.07.04.02.jpg
最後は、「Spirited Away Suite」。

「千と千尋の神隠し」はもう20年前の映画だが、今でもカオナシを見ると泣けてくる。何もかもを強欲に喰らい尽くすことをやめて、『沼の底駅』の銭婆と一緒に幸せに暮らしていてほしいものだ。
この曲もパーカッションが効いた迫力の演奏で終演。
Strathfield Symphony Orchestraの次回公演は9月で、フォーレのレクイエムを演るとのこと。楽しみだ。

2022年05月20日

Daniel Rojas & Ensemble Apex Strings

今夜は、Daniel Rojas & Ensemble Apex Stringsのライヴを見てきた。
コロナのせいでずっと中止だった生演奏を聴けて嬉しい。
ダニエルはチリ生まれ。カルテットと組んで、タンゴやサルサなどのラテンアメリカの音楽を演る。

ダニエルはクラシックのピアニスト、作曲家としても素晴らしい。いつか彼のソロを見たいものだ。

2021年12月20日

Christmas Carol in the city

2021.12.20.03s.jpg
昨夜は、シティの教会へクリスマスキャロルを聴きに行ってきた。
St Peter's Catholic Churchという140年くらいの教会で、この時期には毎年ヘレンと一緒に来ていたところだ。
2021.12.20.01s.jpg  
オーケストラやクワイアのレベルが高いので気に入っている。
2021.12.20.02s.jpg
今年は、Joy to the worldやハレルヤなどクリスマスに定番の曲に加えて、聖書の一節を読むときに、チャイコフスキーの「Crown of roses」を演奏していて、これがなかなか良かった。
原曲は下のように合唱曲なのだが、ストリングスだけでやるのもいいものだ。

2021年12月16日

Sydney Philharmonia Choirs Chamber Singers

2021.12.16.01s.jpg
今日はシティのMartin PlaceにあるCity Recital Hallで、Sydney Philharmonia Choirsのコンサートを観てきた。
2021.12.16.02s.jpg
このコーラスグループは、オーストラリア最大の合唱団で、100年以上の歴史がある。現在の音楽監督&指揮者はBrett Weymark。
2021.12.16.03s.jpg
歌の幅は広くて、教会音楽からロックまでやり、ニック・ケイヴやローリング・ストーンズと共演もしている。

今日のコンサートはChamber Singersという32名でのステージ。
モーツァルトやフォーレなどの定番曲ではなく、古いトラディッショナルから現代曲まで、クリスマスにちなんだ歌を選んである。
4曲ずつ5部で構成された組み合わせが素晴らしい。
アメリカのEric Whitacre、Stephen Paulus、ウエールズのWilliam Mathias、イギリスのJohn Rutter、Herbert Howellsなどと共に、オーストラリアの作曲家も取り上げている。
Deborah Cheethamの「Christmas with you」や、

Luke Byrneの曲を演ってくれた。

各部ごとに指揮者が曲の解説をしてくれて、猛烈な早口なのだが、しゃべりがうまく、面白い。
King Henry VIII of Englandの「Pastime With Good Company」などでは、指揮者自ら太鼓を叩きながら指揮をしていた。

オペラハウスや教会だけではなく、ビーチや

街角でも歌っている。
アンコールはSilent Nightを観客も一緒に歌い、素晴らしいコンサートだった。

2021年06月20日

DOUBLE TROUBLE - Mozart and Bach at play

2021.06.20.01s.jpg
今日は「DOUBLE TROUBLE - Mozart and Bach at play」を観に行ってきた。
演目は、Mozartの「Bastien and Bastienna」と Bachの「Coffee Cantata」。
会場はサーキュラー・キーにあるCustom House。1988年まで実際に税関として使われていた美しい建物だ。
2021.06.20.02s.jpg
ここでコンサートを聴くのは初めてなのだが、居心地の良さに感心した。
クロスのかかった丸テーブルに小さなライトが灯され、チップスやナッツが用意されていた。カフェで買ったコーヒーやワインを持ち込んで、リラックスして鑑賞できるのがいい。
2021.06.20.03s.jpg
「バスティアンとバスティエンヌ」は、モーツァルトが12歳の時に作ったそうで、まさに天才だ。良い音楽は何百年経っても古びない。演出をどうモダナイズしてもぴったり収まるのがすごい。
2021.06.20.04s.jpg
このステージでは、怪しい魔法使いのコラスは、精神科医の役になっていた。Dr.Colasは、クリニックにフロイトの写真を飾っているくせに、読んでいるのは占星術の本なのが可笑しい。恋愛相談に来たバスティアンとバスティエンヌに怪しい提案ばかりするのでぴったりだ。
2021.06.20.05s.jpg
いろいろな演出があるが、これはドイツのカフェで、ピアノ一台だけで演っていて、なかなかいい。


休憩の後、バッハの「コーヒー・カンタータ」。
この曲の背景が面白い。18世紀当時、コーヒーに対する偏見はひどかったようだ。
これも有名曲なので、様々な演出がある。
オランダに住む日本人ヴァイオリニスト、佐藤俊介が率いるNetherlands Bach Societyのステージが気に入っている。

楽しい曲を二つも観れて大満足だ。
チケットは$30と格安。しかも、僕はNSW Discover Voucherを使ったので$25引きになり、わずか$5だった。

2021年05月22日

Dustyesky: Australia's Fake Genuine Russian Choir


昨夜は友人のアレックスと一緒に、オペラハウスで「Dustyesky」のコンサートを観てきた。
Dustyesky(ダストイエスキー)は、NSWの北にあるMullumbimby(マランビンビイ)という町で生まれた、飲んで歌うことが好きなおっさんたちが作ったコーラス・グループ。
ファームや工場で働いて帰ってきたばかりのような小汚い格好でステージに上がる。
ロシアの歌をロシア語で歌うが、誰もロシア語はしゃべれないそうだ。

Dustyeskyという名前は秀逸だ。
Dusty(ダスティ:ほこりっぽい)とEsky(エスキー)を組み合わせて、ドストエフスキーと似たような語感にしてある。
Eskyはオーストラリアで生まれたプラスチックの保冷容器で、氷とビールやジュースなどを入れておく。ピクニックやガーデンパーティーには欠かせないので、どの家庭にも一つはある。
2021.05.22.01s.jpg
オペラハウスへ来るのは久しぶりだ。コロナのせいでずっとクローズしていたので、皆、再開を待ち焦がれていた。
友人のアレックスと落ち合い、ホイヤーへ上がる。どうしても密集するので、マスクをしている人も多い。
2021.05.22.02s.jpg
通路で友人のスーと出会ってびっくり。彼女も友達と一緒に、一時間半車を飛ばして来たそうだ。
2021.05.22.03s.jpg
シアターは、ほぼ満席。Dustyeskyのステージは傑作だった。
小柄の細い男がバスだったり、太った農夫みたいな親父がテノールだったりと見かけも面白く、大真面目にロシア革命の歌を歌うのが可笑しい。MCの男は観客を煽るのがうまい。
ヴォルガの舟歌やカチューシャ、カリンカなどのロシア民謡は知っている人も多いので、手拍子を打ち、足を踏み鳴らし、一緒に歌っていた。
オペラハウスではなく、ローカルのバブやクラブで飲みながら楽しみたいものだ。
2021.05.22.04s.jpg
公演後、アレックスと一緒にオペラハウスの外へ向かうと、Dustyeskyのメンバーたちがビールを片手に出てきた。ステージでの格好にコートを羽織っただけのような姿だ。
皆、僕らと一緒に写真を撮ったり、気さくに話したりしていた。
去年モスクワで公演する予定だったのに、コロナのせいで中止になって残念だと言っていたので、日本へも来てよ、北海道で演るといいよと勧めておいた。
2021.05.22.05s.jpg
一杯やって行こうよと、二人でロックスの方へ歩いて行った。
以前は遅くまで賑わっていた金曜日の夜だが、今はずっと静かだ。コロナのせいで、海外観光客はいないし、ほとんどの店が夜10時で閉まってしまうからだろう。
2021.05.22.06s.jpg
まだ営業していたピッツアテリアに入り、ワインを一本空けて、とても楽しい夜だった。
2021.05.22.07s.jpg

2021年04月18日

Strathfield Symphony Orchestra - Senior's Week Concert

2021.04.18.01s.jpg
3週間目に引き続き、今日はまたStrathfield Town Hallへ、コンサートを観に行ってきた。
Senior's Weekの一環なので、なんと無料である。
演目は、最初と最後に、ElgarとTchaikovskyの「Serenade for Strings」を配し、真ん中に芥川也寸志の「弦楽のための三楽章(Triptyque)」。
2021.04.18.02s.jpg
いつもながら、「Triptyque」の第1楽章はカッコいい。
これは、佐渡裕の指揮で、子供たちによる元気いっぱいの演奏。

演奏の後はホールに移動して、コーヒーを飲みながら、皆で一緒に歓談。
音楽監督/指揮者の村松貞治さんを始め、オーケストラのメンバーと音楽について直接話ができるのはうれしい。
次の公演は6月にやるそうで、楽しみだ。
2021.04.18.03s.jpg

2021年04月13日

Chatswood Seniors Gala Concert 2021

2021.04.13.01s.jpg
今日は、ChatswoodのZenith Theatreで「Seniors Gala Concert」。
今週はシニア・ウイークなので、各地で、シニア対象のコンサートやイヴェントがある。
Zenith Theatreへ来るのは久しぶりだ。
2021.04.13.02s.jpg
12時スタートのランチ・コンサートなので、ランチボックス付き。サンドウィッチやジュースが入っている。
2021.04.13.03s.jpg
第一部は、Willoughby Symphony Orchestraのメンバーによるストリングス・トリオ。
シューベルトからポップスまで、軽快な選曲で楽しい。
2021.04.13.04s.jpg
第二部は、ミュージカルのメンバーが登場し、Les MisérablesとMiss Saigonから何曲か演ってくれた。
2021.04.13.05s.jpg
まずは、レ・ミゼラブルから「Look down」。

続いては、ミス・サイゴンから数曲。
2021.04.13.06s.jpg
「I Still Believe」

最後はまたレ・ミゼラブルから「One Day More!」。

Chatswoodのミュージカルはレベルが高く、ヘレンと一緒によく観に来た。
ChatswoodにはZenith Theatreの他に、The Concourseという大きなホールがあり、ミュージカルの定期公演をしている。
いつかまた観にいこうと思う。

2021年04月04日

Easter Concert at St Peter's Catholic Church

2021.04.04.01s.jpg
昨日はシティのSurry HillsにあるSt Peter's Catholic Churchへ、イースターのコンサートを聴きに行ってきた。
2021.04.04.02s.jpg
第一部は、Giovanni Pergolesiの「Stabat Mater」。
このラテン語の題は、英語だとStanding Mother、日本語なら、たたずむ母になる。
磔にされたイエスのそばにたたずみ、嘆き悲しむマリアの悲痛な歌だ。

第二部は、管楽器が加わり、モーツァルトの「Exsultate Jubilate」。
こちらは打って変わって、明るい讃歌だ。

2曲ともイースターにぴったりの選曲で、良いコンサートだった。
2021.04.04.03s.jpg

2021年03月29日

Strathfield Symphony Orchestra returns

昨日の夕方、Strathfield Symphony Orchestraを聴きにいってきた。
去年はコロナで公演がすべてキャンセルされてしまったが、今回、ようやくコンサートが再開したことを受けて、
指揮者で音楽監督のSada(村松貞治)さんからのメッセージ
インタビューも興味深い。

会場は、オーケストラを囲むように、密を避けてイスが配置されていた。
2021.03.29.01s.jpg
演奏者は観客に背を向けて座り、観客からは、普段は見られない指揮者の表情がよく見える。
村松さんの指揮はエネルギッシュで、歌っているように口を動かし続けていた。
2021.03.29.02s.jpg

第一部は、管楽器奏者のみが登場。
武満徹の「Signals from Heaven」から始まり、ホルストの「Suite 1 and 2」。
これは、渡邊一正と東京佼成ウインドオーケストラの演奏。


第二部は、管楽器のグループが退場し、弦楽器奏者が入ってきて、まずは、芥川也寸志の「Triptyque for string orchestra」。
ゲルギエフとN響。


若者5人で、ストリートでのロックな演奏。これもいいな。


最後は、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ(Serebade for Strings)。
名曲なので、いつ何度聴いてもいい。弦の音にうっとり。
これは小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラ。


公演後、村松さん夫妻と少しお話しした。ステージから降りてきたばかりの村松さんは汗だくだ。
今日は武満徹と芥川也寸志をやりましたが、次は、冨田勲もやりますよ、と言われたので、伊福部昭はどうですか?と訊ねると、いいですね、実は日本で演ったことがあるんですよ、とのこと。
伊福部昭の曲は村松さんのスタイルにきっと合うに違いないので、ぜひ聴いてみたいものだ。

2020年09月01日

Cocco「生配信ライブ2020 みなみのしまのはなのいろ」

昨夜、オンラインで、Coccoの「生配信ライブ2020 みなみのしまのはなのいろ」を観た。
ライヴが始まる前にCoccoが話していたように、これは、2019年の年末にやった、大ホールでの「スターシャンク」ツアーが終わったら次はダークサイド・クイーンをやりたい、内省的な感じでやりたいという希望で準備していた全国ライヴハウスツアーがコロナ騒ぎすべて中止になったため、振替で開催された無観客でのスタジオ・ライヴだ。
バックは、ギター・べース・ドラムの小編成。
一曲目は、「花爛」から始まった。

それから、全18曲、20年以上の曲「濡れる揺籠」や、コロナ自粛中youtubeにアップしていた中から3曲、新曲も2曲。
最新アルバム「スターシャンク」の中で一番激しい「極悪マーチ」が聴けなかったのは残念。
「極悪マーチ」from Cocco Live Tour 2019“Star Shank”-2019.12.13-


4年前のアルバム「アダンバレエ」-図らずも生き残った者によるサヴァイバーのためのアルバム- からの「ひばり」は、僕にはまだ聴くのが辛い。

逝ってしまった人が愛したものが、まだこの世にあること、いずれ誰もが誰かを置いていく・誰かに置いていかれる、とはわかっていても、それでも、誰かが目を閉じてしまうことは悲しい。

最後は新曲「Rockstar」。昔のBlankey Jet Cityが演ってもいいようなかっこいいロックナンバーだ。
1時間20分の短いスタジオ・ライヴだが、とても良かった。それでもやはりナマのライヴとは全然違う。音や空気感を身体で感じることができないし、観客がいない。隔靴掻痒というか、モニター越しでは、五感すべてを刺激することはできないので、もどかしい。

2020年03月14日

Lurline Chamber Orchestra at Randwick Community Centre

2020.03.14.00s.jpg
昨夜は、「Lurline Chamber Orchestra」のコンサートを観に行ってきた。入場料はなんと無料。
会場は、Randwick Community Centreの一郭にあるEnvironment Parkで、野外にステージがセットされている。
夕日の中、ピクニック用のラグやチェアを持って集まって来た人たちは、飲み食いして夜7時半の開演を待っていた。ストールが出ていて、軽食からディナー・プレート、デザートまで揃っている。ワインやビールも飲める。
2020.03.14.02s.jpg
「Lurline Chamber Orchestra」は、ローカルのチャンバー・ミュージック・グループで、今まで何度か観たことがある。この日は、チャンバロを加えて、総勢12人。
演目は、スメタナの「モルダウ」から始まり、オーストラリアの作曲家Stuart Greenbaumの「The Rotation of the Earth」やSam Cottellの「New Work」を挟み、メインは、Vivaldiの「The Four Seasons」。
2020.03.14.01s.jpg
子供たちはステージの前に集まって、飛んだり跳ねたり、好き勝手に踊っていた。
ステージの横に設置された巨大スクリーンでは、音楽に合わせて、シャドウ・パペット・ショーが始まった。大きな蝶が翔び、鹿やカンガルーが出てくると、子供たちは大喜び。
2020.03.14.03s.jpg
野外でのコンサートは開放感があり、音が夜の空気に溶け込んでいくようで気持ちがいい。

ヴィヴァルディの「四季」は名曲なので、名演奏がたくさんあるが、
夏は、Ara Malikian、

冬は、Pekka Kuusistoがいいな。

2020年02月17日

Highly Strung Rock and Roll Orchestra

週末は友人のスーの家に泊めてもらって、昨日うちに帰ってきた。
土曜日の夜、スーと友人たちと一緒に「Highly Strung Rock and Roll Orchestra」のコンサートを観に行った。
会場はスーの近所にある教会ホールで、150人くらい集まって満員御礼。
僕は初めて見るバンドだったが、素晴らしかった。
リーダーのJustin McCoyは70年代から活躍しているミュージシャンで、70年代後半から数年、ロンドンに住んでいて、オーストラリアに戻ってきてから、いくつかのバンドを経て、彼の妹と奥さんと娘と一緒にHighly Strung Rock and Roll Orchestraを結成した。
ヴァイオリンとフルートとギターというあまり見ない構成で、クラシックもケルティックもビートルズもストーンズもイーグルスも好きならこうなるという音楽を演る。
4人とも演奏して歌って踊っておしゃべりして、観客の盛り上げ方がとてもうまい。


下は、2013年、息子のJoeyがギターで参加していた時のライヴ。


Highly Strungとは、神経質・ぴりぴりしている・一触即発みたいな意味だが、バンド名とは裏腹に、彼らのパフォーマンスはとてもリラックスしていて楽しい。
また一つ、好みのバンドと知りあえて嬉しい。
彼らのfacebook

2020年02月14日

NSW Seniors「Premier's Gala Concert」

2020.02.14.01s.jpg
昨日は友人たちと一緒に「Premier's Gala Concert」というコンサートを観に行ってきた。
毎年、開催されるNSW Seniors Festivalの一環で、2日間に渡るコンサートが無料で観られる。
会場はシティのDarling HarbourにあるICC(International Convention Centre)。4年前にオープンした最新ホールだ。
遠くから大型バスを連ねて来ている人たちも多く、ホールは満員だった。
2020.02.14.02s.jpg
この会場は音響が良くて、声がクリアに聞こるし、演目もポップスからオペラの名曲まで、例年通り素晴らしい。
特別ゲストは、John Paul Young。1970年代から活躍しているポップスターで、今年70歳になる。
彼のヒット曲「 Love is in the air」。

正直言って、今、この歌を聴くのは辛い。いつもヘレンと来ていたこのコンサートを一人で観るのは辛い。
ヘレンが逝ってしまってからもうすぐ10ヶ月になるが、まだ、ヘレンとの思い出を呼び起こされるような場面に直面するのは、悲しくて耐えられない。

2020年01月28日

ベートーヴェン生誕250年記念コンサート

2020.01.28.01s.jpg
今日の午後は、友人たちと一緒に、ベートーヴェンの生誕250年記念コンサートに行ってきた。
会場はシティのMartin PlaceにあるCity Recital Hall。
2020.01.28.02s.jpg
演目はベートーヴェンが生涯で作った5曲のチェロ・ソナタの中から、2番と4番。
ランチタイムなので、一時間ほどの短いコンサートだったが、なかなか良かった。
やはり艷やかなチェロの音をじっくり聴けるのはいい。
2020.01.28.03s.jpg
下は、ロストロポーヴィチとリヒターによる演奏。
「Beethoven Cello Sonata No.4 in C major, Op.102」