2014年01月08日

「Philomena」Stephen Frears


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1950年代のアイルランド。まだ10代の少女だったフィロミーナは行きずりの男と出会って妊娠してしまう。
厳しい修道院に収容されたフィロミーナは、同じように父なし子を産んだ女たちと一緒に、洗濯女として働かされる。
母親たちが子供たちに会えるのは一日に一時間だけだ。
そして子供たちは養子に出される。この修道院は子供たちを売ってカネを稼いでいたのだ。
フィロミーナの息子アンソニーも3歳の時に誰かに連れられていってしまった。
フィロミーナはそのことを50年間誰にも喋らず秘密にして生きてきた。
一方、オックスフォードを出て、BBCでエリート・ジャーナリストと働いていたマーティンは、会社をクビになり、鬱々と過ごしていた。
あるきっかけでマーティンと出会ったフィロミーナは、彼と一緒に息子を探す旅に出ることになる。


狂信的なカトリック教会の横暴が描かれた重たく悲しい話なのだが、Judi Denchが演じるPhilomenaの開けっぴろげで明るい、いかにも田舎のおばさんらしさと、Steve Cooganが演じるMartin Sixsmith(この映画の原作者でもある)のエリートぶりの対比が面白く、コミカルな味付けがしてあるので楽しめる。
実はフィロミーナの息子アンソニーは死んでしまっていたのだが、息子が故郷のアイルランドを忘れないでいてくれたこと、最期まで母親である自分を探そうとしてくれたことを知ってフィロミーナはうれしく思う。
ジャーナリストとして書くべきことは大国の政治や国際関係で、human interest(三面記事、お涙頂戴の人情物語)なんかに興味ないよと言い放っていたマーティンは、彼女の話を書くことになる。
フィロミーナをこんな目にあわせた修道院長に対して彼女はforgiveと言った。そんな簡単に人を赦すことができるのものなのだろうか。ぼくはマーティンと同じく赦せない思いなのだが。
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