2013年08月30日

「What Maisie Knew」Scott McGehee and David Siegel

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主人公は6歳のメイジー。母親はロック・スター、父親はアート・ディーラー。裕福な一家はニューヨークの高級アパートメントに住んでいる。
両親はメイジーをかわいがっているが、仕事が忙しくてメイジーと遊ぶ暇もない。たまに顔を合わせれば二人は言い争い、喧嘩してばかり。ついには離婚し、メイジーは母と父の別々のアパートで10日ずつ暮らすことになる。
二人はメイジーの面倒を見させるために愛してもいない相手とさっさと再婚する。まるでメイジーに新しいおもちゃを買い与えるように。


えらく現代的な設定だが、原作はあの傑作「ねじの回転」を書いたヘンリー・ジェイムズの短編で、1897年の作と知って驚いた。
Maisie役のOnata Aprileがとても可愛い。
子供らしい明るい笑顔から、怯えて不安な様子まで、演技がものすごくうまくて感心した。
ストーリーについては、ラストが大甘だ、これからどうするつもりだ、と批判する人がいるかもしれない。
neglectされた子供の実態についても、昔観た映画「Precious」のほうがより現実に近いだろう。


それでも、この映画は、子供にとって物質的な満足は必要だが、それよりもっと大切なのは、感情的な安定であり、両親が愛し合っていることだ、と教えてくれる。
それが「メイジーの知ったこと」という題名の通り、彼女が知り、観客であるぼくらが知ったことなのだが、メイジーの両親のような人たちは永遠に知らないままかもしれない。
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