
今日はオペラハウスのドラマシアターで「Yes, Prime Minister」を観てきた。
「Yes, Prime Minister」はイギリスのAntony JayとJonathan Lynnが作ったポリティカル・コメディで、1980年代にBBCのTVシリーズでヒットした。2010年からステージ・プレイとしてリメイクされ、ロンドンで大好評を博し、オーストラリアでも公演されている。
舞台はイギリス首相の執務室で、男3人女1人がしゃべっているだけなのだが、皆キャラが立っていて面白い。
政治的な問題や政策を論じているのだが、そのむちゃくちゃ会話に大爆笑。観客は2時間笑いっぱなしである。
先日観た映画「Lincoln」もそうだったが、このプレイを見ると、政治家と官僚は権謀術数に長けている一方、あらゆる問題をいかに政治的に利用するかしか考えていないことがよくわかる。
財政赤字、オイルマネー、不法移民、地球温暖化など、一つ一つは重たい問題であり大切に熟慮すべき案件が、あまりに軽く粗雑に扱われてしまう。
霞ヶ関文学や東大話法はなにも日本だけに限ったことではないというのが良くわかる。
劇中で首相が威張って言う「私はリーダーとして国民に選ばれたのだから、私のやりたいことが国民のやりたいことなのだ」と。
ここは笑うところなのだが、本当にそう思っているリーダーも多そうだ。