2012年09月08日

Lightning Ridge

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Lightning Ridge(ライトニング・リッジ:稲妻の天辺)は不思議な町だ。
シドニーから北西に車で12時間かかる、クイーンズランドに近い、小さな田舎町だ。
乾燥して荒れた土地は作物には適さない。夏は40℃を越す。
オパールの産地として有名なこの町は、世界で最も価値のあるブラック・オパールを求めて集まってきた男たちがそこらじゅうをほじくり返し、瓦礫の山と穴だらけだ。
それなのに「40年前、週末に遊びにきたんだ。それから今もまだここにいるよ(^^;)」と語る人がいる。

オパールが採れなくなったMine(鉱山)は観光客用に開放されている。
ぼくらが最初に行ったUnderground Mine Tourは「Walk in Mine」
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ここは小規模で歩きやすいし、犬連れでもいいと言う。
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これが入り口。
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マインの中は16℃と涼しい。奥の部屋ではマイニングの様子を紹介したビデオが見られる。
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「オパールを掘りに来たけれど、いいモノが採れないので、代わりに壁に絵を描いたり彫刻を始めたんだ」と言うロンは、「Chambers of the Black Hand」というアンダーグラウンド・ギャラリーを始めた。
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この深いマインでは、ロンが10年かけて作ったジャンクなアートが見られる。最後の晩餐からツタンカーメン、世界中の名画や遺跡、彫刻、ディズニー・アニメのコピーが満載だ。


そう、オパールの他にこの町の名物はジャンクアートだ。
錆びた廃車とぼろぼろの廃屋は大切な財産なので使い倒す。
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棄てられた車のドアをはがして観光ルートの案内板に使う。
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家の壁にビール瓶や缶を埋め込む。家の中から見るとステンドグラスのようにきれいだ。
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石を積み上げて城を建てる。
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Lightning Ridgeを代表する画家John Murrayは、この地の「"nothing there" landscape(何にもない風景)」に魅せられて絵を描き続けている。
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ゲール&ロジャーもそんなふうにこの町に囚われた二人だ。シドニーでのリッチな生活と仕事を捨て、ビール瓶の家を買って移り住んだ。今は自宅で「Black Queen」というワンマンショーを披露し、連日観光客を集めている。

小さな母屋にはソーラーパネルとレインウォータータンクが設置され、コテージの壁に埋められたビール瓶には一匹ずつカエルが住んでいる。
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町外れには誰でも入れる公共の温泉がある。
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トイレやシャワー設備も整っているし、これがタダで楽しめるのはありがたい。
朝10時から昼12時までの2時間は清掃のため閉まっているが、あとは夜中でも入れる。
水温は40℃と高め。たぶん源泉のままでカルキを入れていないのでMoreeよりも気に入った。
ただしプールの上に覆いがないので、陽射しが強い時は帽子が必要だ。

町外れの丘に立つと、どこからかジャック・ハンマーや重機の音が響いてくる。どこでオパールが採れるか、いくらで売れたか、それは秘密だそうだ。
暗い鉱山で美しいひとカケラの石ころを探し求める男が「オパール探しはオブセッションだよ」と言っていたが、アートだってそうだろう。
何かにとり憑かれた人たちが集うこの町は、ぜひまた訪れたい面白い所だ。
posted by Tats at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Travel: ちょっと遠出
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