
中国の山間の小さな村にある孤児院に女の子が連れてこられ、自分の名前も知らない彼女はMei Mei(妹妹)と呼ばれて育った。
運良くあるオーストラリア人の男性が10年間ずっとMei Meiに寄付金を送ってくれたおかげで、彼女は学校へ通い、英語の勉強をすることができた。
このオーストラリア人はMei Meiにいつもきれいな絵葉書を送ってくれた。家族と一緒にシドニーに住み、野生動物のレインジャーをしているという彼は、カラフルな鳥や珍しい動物、美しいボンダイビーチ等々、海も青い空も見たことがないMei Meiにとって夢のような話を書き送ってくれた。
彼女が16才になった時、孤児院の児童合唱団の指揮者としてオーストラリアへ行くチャンスが訪れる。Mei Meiは彼に会おうとホテルを抜け出す。苦心の末ようやく探し当てた彼は、殺人犯として刑務所に収監されていた。絵葉書に書かれていたことはすべて彼の作り話だったのだ。
この映画はここから始まる。
Mei Meiの夢だった、素敵なAustralian Daddyと彼のperfect familyには出会えなかったが、二人が代わりに得たものは、助け合うこと、一人ぽっちで家族もいないなら一から作るということ。そんな力強いメッセージにあふれた心温まる映画だ。
地元民としてはシドニーで馴染みの風景が満載でうれしい。
下は、二人の共通の夢だった、理想のオーストラリアで出会う二人。
