2011年08月30日

「Senna」Asif Kapadia

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Formula 1の天才レーサーだったアイルトン・セナの生涯を描いたドキュメンタリー映画。
1994年5月1日、イタリアのサン・マリノで開催されたF1グランプリで、セナはコーナーを曲がりきれず、コンクリートの壁に激突し、34歳の若さで死んだ。
彼は生まれながらのレーサーだった。小さな頃から熱中したゴーカート。あれこそカネもポリティクスもからまない「純粋なレース」だったよ、と懐かしんでいた。F1レーサーとしてトップに立ち、世界中を転戦する生活になっても、故郷のブラジルを決して忘れなかった。ブラジルの国民的英雄と讃えられ、貧しい子供たちを援助し続けていた。
良きライバルだったアラン・プロストとの対比がとても面白い。王者のプロストvs挑戦者のセナ。きちんと引退できたプロストvs引退はできないと言い切ったセナ。
引退できない者がトップに立った時、その者は自分を限界まで追いつめる。
肩や首を限界まで酷使して優勝したレースの後、群がる人々に「身体に触らないでくれ」と頼み、よろよろと歩くセナの姿が痛々しい。彼の身体は優勝トロフィーを掲げられないほど消耗していた。
セナの死の真相はわからない。マシンの不具合か運転ミスかそれとも自殺か。300km/hを越えるスピードでコーナーに突っ込んだ時、何が起こったかわからないが、セナは一線を越えてしまったのだろう。
なんだか「あしたのジョー」を思い出した。プロストとセナは、家族を愛する世界チャンピオンのホセ・メンドーサと真っ白に燃え尽きてしまった矢吹丈みたいだ。
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