「Doctor Zhivago」
Directed by Des McAnuff
Music by Lucy Simon
昨夜、シドニーのカシノStar CityにあるLyric Theatreで「Doctor Zhivago」を観てきた。映画版の「ドクトル・ジバゴ」は有名だが、ミュージカル版はこれが世界初だ。
原作はBoris Pasternak(ボリス・パステルナーク)。ロシア革命を批判していると思われて、ソ連では出版できず、ノーベル文学賞も無理やり辞退させられたといういわくつきのモノ。
第一次世界大戦からロシア革命という社会の動乱期を舞台にした、Dr. Yurii ZhivagoとLaraの愛の物語。二股かけたと男と母娘そろって淫売の悲劇というと身も蓋もないが(^^;)。
ジバゴ役のベテランAnthony Warlow(アンソニー・ウォーロウ)はもちろん、ラーラを演じた新人のLucy Maunder、ラーラの夫パーシャ役のMartin Crewesなど、皆歌も踊りもうまい。ラーラとパーシャのウエディング・パーティーのシーンは、この暗い舞台の中では、貴重な楽しい場面だ。
奥行きのあるステージ構成やスクリーンを効果的に使った演出が素晴らしかった。戦闘シーンや残酷描写がやりすぎという意見もあったが、そうでもない。ミュージカルなのでストーリーを表現するのが難しいが、2時間半の中でよくまとめたと思う。
それから、音響が今までで一番良かった。特に声がクリアで明瞭に聞き取れる。このシアターには何度も来ているが、時々音のバランスが悪く、がっかりしたことがあるが、今回は良かった。
下のメディア向けのプレビューは、ステージ衣装ではなく、皆、普段着なので、なんだか変だが面白い。
2011年03月26日
この記事へのコメント
コメントを書く