2010年12月01日

「Hachi: A Dog's Tale」Lasse Hallström

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「Hachi: A Dog's Tale」Lasse Hallström 2009年

お向かいのリナーテが、友人から勧められた映画で、飼い主が死んだ後も、ずっと駅で待っている犬の話で、最後の方は皆で泣きながら観てたのよ、と言ってDVDを貸してくれた。それってもしかして忠犬ハチ公?と思って観たら、まさしく「ハチ公物語」のアメリカ版だった。
ストーリーは日本人なら誰でも知っているし、監督や出演者も言及している通りsimpleだ。いかにもお涙頂戴の話だが、人と犬の心の結びつきを淡々と描いていて好感が持てる。
監督はスウェーデン人のLasse Hallström(ラッセ・ハルストレム)。「Chocolat」、「The Shipping News」、「An Unfinished Life」など、大げさな作品ではなく、ちょっとひねった人間関係を細やかに描いた印象深い映画を撮り続けている。
Hachiを飼うことになった大学教授を演じたリチャード・ギアは適役。大学の同僚である日本人と剣道をするシーンもなかなか様になっていた。「Shall we dance?」もそうだったけど、日本映画のリメイク版にぴったりの役者なのかな。
主役であるHachiを演じた秋田犬は見事だ。うれしそうに駆け寄って飛びつく様子や、身体を前のめりにし耳を前方に向けて駅前でじっと待っている姿はとても自然で演技には見えない。またHachiが老いて毛並みに色つやが失くなって汚れが目立ち、目付きもどんよりして、とぼとぼ歩く様子がリアルだ。このDVDに特典映像として収められたメイキングによると、同じ犬にメイクし、しっぽや耳に重りをぶら下げ、ゆっくり歩くように指示したそうだ。
Hachiが静かに眠るように死んでゆく時、飼い主と過ごした幸せな日々の思い出がよみがえる。以前「The Bucket List」の感想でも書いたが、星新一の「鍵」を思い出す。あるいは、『ほんとうに出会ったものに別れはこない』と詠った谷川修太郎の「あなたはそこに」。死にゆくものにとって必要なのは、楽しかった頃の思い出だけだ。

このアメリカ版のOfficial Trailerがyoutubeにあった。日本でも公開されて、その予告編もyoutubeにあるけれど、思わせぶりなナレーションと湿っぽい歌が入っていて気持ち悪いな。
下は、とても忠犬とは言えないが、一日15時間寝て食べて散歩に行ければ幸せなチャーリー。
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この記事へのコメント
こんにちわ、

八チの話をしたこと、思い出しました。
私も、見たいと思います。

3日にお友達と、代官山のレブレーにランチに行きます。パピオン談話で盛り上がりそうです。
Posted by kiyo at 2010年12月01日 23:25
レブレーじゃなくって「ラブレー」ですよ(^_^;)。
山田さんによろしく。
Posted by tats at 2010年12月02日 06:36
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