2010年06月02日

The Apprentice Restaurant

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「The Apprentice Restaurant」はその名の通り修行中のレストランだ。シティのCentral stationの近くにUltimo TAFEという大きな職業訓練学校がある。このレストランは、シェフやサービスマンの卵たちが、実際のレストランを想定して実地訓練をする場である。3コースのランチが$22、4コースのディナーが$27と格安で食べられる。レストランのサイトはここ
今日のランチは友人のセシリアの姪がシェフを勤めているので、家族割引にしてもらって、なんと$15!ワインは$20から。オントレ3種類、メイン4種類、デザート3種類、各種コーヒーが用意されている。
きれいなクロスのかけられたテーブルに座り、美味しいパンを食べながらメニューを眺めて、注文を取りに来るのを待っていたのだが、実はメニューから料理を選べない。いきなり料理を持ってきて目の前にお皿を置かれたので皆びっくり。何が当たるかわからない。どうしても違うものが食べたい場合は、同じテーブルの誰かと交換することになる。まあそれでもなんとか収まるもので、自分が食べたいと思っていなかったモノでも思わぬ味に出会えて面白い。好き嫌いの多い人には向かないが。
ぼくが食べたのは、
オーシャン・トラウトのタタキ。はちみつを塗ったポーク。ピスタチオとカルダモンのババロア。エスプレッソ。
ヘレンは、
ブロッコリーとブルーチーズのスープ。やぎのカレー。ペアとラズベリーのクランブル。モカ・コーヒー。
どれも中々の出来で、ヘレンのやぎのカレーをちょっともらって食べてみたが、あのやぎ肉独特の臭みもなく、とても柔らかく仕上がっていた。6人でワインを2本空けて気分良くお腹いっぱいである。
食事が終わる頃、本日のシェフのレイチェルが挨拶に来た。ぼくが日本人なのを知っているので、「タタキが火が通りすぎててごめんね。中があまり生だと文句を言う人がいるのよ」とわざわざ謝ってくれた。
料理人もサービス係もプロではないから、当たり外れも大きいに違いない。歩き方からして板に着いていない給仕人とか手が震えてパンを落としたりしている奴もいるが。それでも試してみる価値はあるレストランだと思う。たとえ多少ハズレでも、たいしたことのない料理に偉そうにもっと高い値段をつけているプロの店がいっぱいあるのだし。
もし何か不満なことがあったら、ホール全体を監督しているスーパーバイザーがいるので、気がついた事を伝えてあげるといい。学生たちにとって貴重なフィードバックになるのだから。
この記事へのコメント
これはとても楽しいレストランね!
出来上がってしまったお偉いシェフより、挑戦的で、工夫があって、きっとわくわくするお料理になっていると思う。
Posted by hal at 2010年06月03日 21:48
いやまあ、まだ修行中のシェフなので、メニューの作成は先生がやったと、レイチェルは言っていました。
70席あるテーブルが満員だったので、キッチンのスタッフを総指揮して、きちんと料理を出すだけでもう大変だったそうです。
Posted by tats at 2010年06月04日 16:47
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