
昨夜は、お向かいのリナーテ&アーヴィンと友人のロバートも一緒に、オペラハウスでバレエ「コッペリア」を観てきた。
主役のSwanilda(スワニルダ)を演じたのはReiko Homboという日本人女性で、仕草がとても可愛い。キュートな衣装もぴったりで、この役に適役である。
FranzはTzu-Chao Chouという台湾の青年。しなやかで力強いダンスでこれも好演。ジャンプする姿が美しい。コケティッシュなスワニルダに振り回される様子がいじらしい。
その他の出演者もゴージャスなコスチュームと見事な踊りを披露してくれた。ちなみにCoppeliaの役もAko Kondoという日本人である。
注目の第二幕。オートマトンたちが滑稽で奇妙に動くシーンは圧巻だ。床に横たわっているぐにゃぐにゃ人形を演じた人はすごい。終幕で動かぬ人形と化したコッペリアを抱いて泣き崩れるDr.Coppeliusが哀れだ。このバレエには「Don't fall for living dolls」という副題がつけられていたが、ぼくもTVで鉄腕アトムを見て育ち、平井和正の「アンドロイドお雪」を愛読した世代なので、人形に恋し、命を吹き込もうとしたコッペリウス博士の思いはよくわかる。
2回の休憩を挟んで、2時間半。とても楽しい時間だった。終わってからも興奮冷めやらず、皆でカフェに行きコーヒーを飲んでおしゃべりしてから帰ってきた。
上の写真は、1990年のオーストラリア・バレエの公演を収録したDVDから。amazonでも買える。
でもやっぱりストーリーがいいな。
La Traviata(椿姫)みたいに歌はいいけど、ストーリーが好きになれないものと違って。