2009年02月05日

「Short+Sweet」at Seymour Theatre

2009020501.jpg
昨夜は、Seymour Theatreで、次女のアナが出演しているプレイを観てきた。「Short+Sweet」といって、10分くらいの短い演劇をたくさん集めたシリーズだ。The Biggest Little Play Festival in The Worldというくらいだから、世界でも珍しいのかもしれない。
昨年からアナはずっと参加していて、今回の出番は4日間だ。
Seymour Theatreはシドニー大学の広大なキャンパスの一郭にある。7時半に着いたらチケットはほぼ完売だった。
12のプレイが、途中20分のインターバルを入れて、夜8時〜11時近くまで上演され、どれも皆結構楽しめた。
アナのプレイは2番目で、「Elevator」というタイトル。エレベーターに閉じこめられた5人がパニックに陥る様子を描く。アナが演じた母親だけが一人だけ妙に冷静で可笑しい。
ぼくが一番気に入ったのは「I'll have the special」と「Religion Shop」だ。
「I'll have the special」は、自殺用レストランというブラックな劇。一見高級フレンチレストランに最後の晩餐をとる客がやってくる。優雅な給仕人が美味しそうなメニューを流暢に説明するが、高級ワインも含めて、毒入りで、客は苦しみのたうちながら最後のデザートを注文する。
「Religion Shop」は、どんな宗教でも売ってくれる店を舞台にしたドタバタ劇。ユダヤ人がユダヤ教を返品するからカネを返せとか、おれの買った仏教が壊れていると僧侶がどなりこんできたりとか、キリストからムスリム、ヒンズーからゾロアスター教まで登場し、結構アブナイ劇だ。
全部のプレイが終わった後、どれが一番気に入ったか、一つだけ選んでアンケート用紙にチェックし、投票箱に入れる。ぼくもヘレンも同じ意見で、上の二つが気に入ったのだ。それで、ヘレンは「I'll have the special」に、ぼくは「Religion Shop」に一票を投じた。アナには悪いが芸術に家族割引はナシである(^_^;)。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]