
「Assiette」
http://www.restaurantassiette.com.au/
は、シドニーのシティの南側、セントラル・ステーションからすぐ近く、Surry Hillsというエリアの裏通りにある。以前から何度も店の前を車で通っていて、場所は知っていたのだが、1月17日の夜、初めてディナーで訪れた。
まず前菜に頼んだのは、ヘレンはオイスター。ヴェトナム風ドレッシングをかけてある。ぼくはスライスしたカモの胸肉。サツマイモのピュレとオレンジのソースに、フォアグラを削って鰹節のように散らしてある。
メインは、ヘレンはポーク、ぼくはラムを選んだ。ポークはbelly,fillet, cheekの3種類の部位が味わえる。ぼくが頼んだラムはスライスされて、ナスやトマト、バジルをはさんである。
デザートは、ヘレンがヘーゼルナッツのダックワーズにチョコレートとアイスクリーム。ぼくは、デーツのタルトにマカデミアナッツのアイスクリーム。
どの料理も洗練されていて、美味しい。甘・塩・酸のバランスが良く、ハーブやスパイスが効果的に使われている。ポーションは小さめだが、普通の人なら三皿で満足できるだろう。ぼくはチーズも欲しかったのだが、$24もするのでやめた。
値段は前菜$24、メイン$35、デザート$16と決まっているのでわかりやすい。ワインは結構高いが、グラスは$10からあるので、費用を抑えることもできる。
それに頼んだ皿以外に、アミューズにガスパチョ、アヴァン・デセールにロックメロンのスープ、食後に小菓子を一つ、出してくれる。香ばしいパンを暖めてくれるし、これらはすべてお勘定に加算されていない。
サービス・スタッフは皆フレンドリーで、かつテーブルへの目配りもよく、コップの水が減ったらさっと注ぎにきてくれる。8人以下のグループならサービス料も取られないから、総合的にみて良心的なレストランだと思う。
この店はシドニーのレストランのクチコミサイト
http://www.eatability.com.au/au/sydney/assiette/
でも高評価を得ている。だが実はシドニーのフレンチ・レストランは質量ともにまだまだ乏しい。今は、まるでフランスや日本で1970年代にヌーヴェル・キュイジーヌが流行った頃のような状態だ。高級レストランではたいてい$90〜$200の少量多皿のコースをウリにしている。量で勝負のステーキ&ポテトやフィッシュ&チップスの世界からようやく抜け出した段階なので、東京並みにいろいろなフランス料理が楽しめるようになるには、後20年はかかるかな。
「Assiette」のオーナーシェフはWarren Turnbullという。これからもぜひ頑張ってほしい。上の写真は、お店のカードから。
美味しそうですね。
メロンのスープ魅惑です。
見かけはシャレているけどねえ。
以前一緒に行った本町のカランドリエのほうが上ですよ。
ガツンとしたフレンチの方がいいなあ。