2009年01月19日

「Madama Butterfly」Sydney Opera House

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2009年1月17日にシドニー・オペラハウスで「Madama Butterfly」を観てきた。
Conductor : Shao-Chia Lu
Director: Moffatt Oxenbould
Cio-Cio-San : Cheryl Barker
Pinkerton : Julian Gavin

「Madama Butterfly」はイタリア人のGiacomo Pucciniが作曲した有名なオペラ。「ラ・ボエーム」や「トゥーランドット」と並ぶ、彼の代表作の一つだ。
時代背景は105年前の長崎。アメリカ海軍士官のピンカートンが当時15歳だった蝶々さんと出会って結婚するが、帰国してしまう。蝶々夫人は生まれた息子とともにピンカートンの帰りを待っていた。3年後ようやくピンカートンが日本へ戻ってきてくれたのだが、彼はアメリカ人の妻を伴っていた。しかも息子をアメリカへ連れて帰ると言う。それを聞いた蝶々夫人は絶望のあまり自害して果てるという悲しい物語だ。
蝶々夫人を演じたシャリル・バーカーはオーストラリアでは有名なソプラノ歌手。たくさんのオペラに出演している。まあ彼女はもうベテランの部類なので、15歳には全然見えないのが残念だが(^_^;)。このオペラは蝶々夫人の歌うパートが多くて大変なのだが、シャリル・バーカーは見事に歌いきり、演技もすばらしく熱演だった。ピンカートンやゴロー、スズキ、ヤマドリなどの脇役も個性的で良かった。
舞台のセットは水が四方に張り巡らされた板の間という不思議な空間だ。この水の上にロウソクを浮かべたり、花びらが舞い落ちるシーンは美しい。
プッチーニは様々な場面にアメリカや日本の歌の旋律を取り入れていて面白い。また、蝶々夫人が満天の星と月を背に踊るシーンは、歌はないのだが、これも感動的だ。
2幕、20分の休憩を挟んで2時間45分、親しみやすい曲と構成で飽きさせない。良くできたオペラだ。
パンフレットに、「蝶々さん」は「Cio-Cio-San」と記されている。後ろの席で、イタリア語で話していた若い2人連れが「シオ・シオ・さん」と発音しているのが聞えた。まるで蝶々夫人の最期は、しおしおのぱ〜でしたみたいな感じで可笑しかったが、ここで笑えるのは、この日53歳になったぼくのように、快獣ブースカをリアルタイムで知っている世代だけか。
この記事へのコメント
バタフライの演出がいいものでよかったですね。最近のオペラシーンは演出家の意見が強く押し出されて、奇抜な演出であったり、歌い手にとってはまことにやりにくいものも、少なくないと聞きます。
またバタフライは、全編を通じて蝶々さんの出番があるので、ソプラノ歌手にとっては、力量のいるものだそうです。イタリアでバタフライを歌われた私の「Mrico先生」がおっしゃっていました。でも、プッチーニは、歌い手のことを考えて作曲してくれているそうで、人間を楽器扱いのモーツァルトより、自然な呼吸でに歌えるそうです。
素敵なお誕生日でしたね。
Posted by hal at 2009年01月19日 21:08
プッチーニのほうが歌いやすいというのはよくわかります。
でもぼくはやっぱりモーツァルトのほうが好きですね。
「ドン・ジョヴァンニ」や「魔笛」には、絢爛豪華・過剰な装飾がたっぷり詰まっていて面白いのです。
Posted by tats at 2009年01月20日 13:01
はい。おっしゃるとおり。
モーツァルトのエンターテイメントぶりは文句なく楽しいです。
Posted by hal at 2009年01月20日 21:27
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