
ハノイで道を歩くとすぐわかるが、ここでは、歩道は歩くためにあるとは誰も思っていないようだ。歩道があまりにがたがたなので、乳母車を押して歩けず、危ないとわかっていても車道を使わざるをえない。シエナはバイクの排気をマトモに浴びることになるのでかわいそうだった。

それに歩道には邪魔モノが多すぎる。歩道にイスとテーブルを出して飲み食いし、野菜や果物やナマ肉を売り、チキンを絞めて羽をむしり、靴や服を並べて商売している。バイクは当然のように歩道に駐車し、時には歩道を走り、修理屋は火花を散らして溶接作業をしている。床屋も路上開業だ。道端でやれることは何でもやる。


もちろん料理もする。煙の出る焼き物は店の中ではなく外でやるにかぎるからね。煙たくて迷惑だなんて知ったことじゃない。

おかげで練炭売りも繁盛。暖房用ではなく調理用だ。

公共道を自分勝手に使うというのは、タイのバンコクやインドのムンバイと同じような状態だ。「public」という意識はほとんどない。まあ日本でも道の造り方・使い方は良くなくて、特に歩道を走る自転車の横行はひどいのだが。
あじあ だ。
行きたいなぁ。ベトナムはオイシイよね。
昔と違って、物見遊山だけでは見れなくなったし。
そうですね。
お互いの信頼度が低い社会は嫌だなとあらためて実感しました。