その後、時間ができたので、ふと思いついて、Chau Chak Wing Museumに行ってきた。

この博物館はシドニー大学の正門を入ってすぐ右側にあり、無料で公開されている。

展示場は4フロアあるが、さほど広くはない。古代エジプトのミイラやローマ時代の遺跡から、動物標本など、オーストラリアで一番古い大学の一番古い博物館に相応しいモノが揃っている。

それら常設展に加えて、モダンアートの特別展がある。今回、見たかった展示は「J.W.Power:Art, war and the avant-garde」。


J.W.Powerは1881年にシドニーで生まれた画家で、英国とフランスに住んでいた。シドニー大学の薬学部を出て、ロンドンに留学し、第一次世界大戦に医療班として従軍した。そして戦後に絵を学び始めたという珍しい経歴だ。1920年にパリに行き、そこでキュービズムと出会う。


彼の絵はアヴァンギャルドなのだが不思議に有機的で暖かみがある。


1940年、ナチス・ドイツがフランスを占領する。彼はその前にジャージー・アイランドへ逃げ、1943年に亡くなった。
