
ヘレンが逝ってしまってから、今日で3年が過ぎた。
文字通りの三周忌だが、特に何もしていない。
ダイニングルームの片隅に祭壇を作り、そこにヘレンの写真を飾って、いつでも見られるようにしてある。遺灰を入れた箱もそのままだ。墓を作ってもいいのだが、まだ気が乗らない。
夜、キャンドルに火を灯した。
僕は何をしてもいいし、どこへ行ってもいい。旅行に出かけ、レストランやコンサートに行くこともできる。ただしすべて、ヘレンと共にではない。ヘレンと一緒に何かをすること、体験を共有することは、もうできない。そのことが辛くて悲しい。身体の半分が欠落したような喪失感は今も続いている。
コロナの関係もあり、何かと不自由な世の中になってきました。あれから3年、ヘレンさんは行き来するにも不自由になったこんな時代を見たら何とおっしゃるかしらね?
雪と桜を、ヘレンに見せてあげたかったです。