
今日は「DOUBLE TROUBLE - Mozart and Bach at play」を観に行ってきた。
演目は、Mozartの「Bastien and Bastienna」と Bachの「Coffee Cantata」。
会場はサーキュラー・キーにあるCustom House。1988年まで実際に税関として使われていた美しい建物だ。

ここでコンサートを聴くのは初めてなのだが、居心地の良さに感心した。
クロスのかかった丸テーブルに小さなライトが灯され、チップスやナッツが用意されていた。カフェで買ったコーヒーやワインを持ち込んで、リラックスして鑑賞できるのがいい。

「バスティアンとバスティエンヌ」は、モーツァルトが12歳の時に作ったそうで、まさに天才だ。良い音楽は何百年経っても古びない。演出をどうモダナイズしてもぴったり収まるのがすごい。

このステージでは、怪しい魔法使いのコラスは、精神科医の役になっていた。Dr.Colasは、クリニックにフロイトの写真を飾っているくせに、読んでいるのは占星術の本なのが可笑しい。恋愛相談に来たバスティアンとバスティエンヌに怪しい提案ばかりするのでぴったりだ。

いろいろな演出があるが、これはドイツのカフェで、ピアノ一台だけで演っていて、なかなかいい。
休憩の後、バッハの「コーヒー・カンタータ」。
この曲の背景が面白い。18世紀当時、コーヒーに対する偏見はひどかったようだ。
これも有名曲なので、様々な演出がある。
オランダに住む日本人ヴァイオリニスト、佐藤俊介が率いるNetherlands Bach Societyのステージが気に入っている。
楽しい曲を二つも観れて大満足だ。
チケットは$30と格安。しかも、僕はNSW Discover Voucherを使ったので$25引きになり、わずか$5だった。
モーツァルトのこれは知らなかった。12歳でもモーツァルトは完成されてますね。すごいなぁ。
12歳で、大人の色恋沙汰の詩に曲を付けるなんて、天才じゃないと無理です。