昨夜は友人のアレックスと一緒に、オペラハウスで「Dustyesky」のコンサートを観てきた。
Dustyesky(ダストイエスキー)は、NSWの北にあるMullumbimby(マランビンビイ)という町で生まれた、飲んで歌うことが好きなおっさんたちが作ったコーラス・グループ。
ファームや工場で働いて帰ってきたばかりのような小汚い格好でステージに上がる。
ロシアの歌をロシア語で歌うが、誰もロシア語はしゃべれないそうだ。
Dustyeskyという名前は秀逸だ。
Dusty(ダスティ:ほこりっぽい)とEsky(エスキー)を組み合わせて、ドストエフスキーと似たような語感にしてある。
Eskyはオーストラリアで生まれたプラスチックの保冷容器で、氷とビールやジュースなどを入れておく。ピクニックやガーデンパーティーには欠かせないので、どの家庭にも一つはある。

オペラハウスへ来るのは久しぶりだ。コロナのせいでずっとクローズしていたので、皆、再開を待ち焦がれていた。
友人のアレックスと落ち合い、ホイヤーへ上がる。どうしても密集するので、マスクをしている人も多い。

通路で友人のスーと出会ってびっくり。彼女も友達と一緒に、一時間半車を飛ばして来たそうだ。

シアターは、ほぼ満席。Dustyeskyのステージは傑作だった。
小柄の細い男がバスだったり、太った農夫みたいな親父がテノールだったりと見かけも面白く、大真面目にロシア革命の歌を歌うのが可笑しい。MCの男は観客を煽るのがうまい。
ヴォルガの舟歌やカチューシャ、カリンカなどのロシア民謡は知っている人も多いので、手拍子を打ち、足を踏み鳴らし、一緒に歌っていた。
オペラハウスではなく、ローカルのバブやクラブで飲みながら楽しみたいものだ。

公演後、アレックスと一緒にオペラハウスの外へ向かうと、Dustyeskyのメンバーたちがビールを片手に出てきた。ステージでの格好にコートを羽織っただけのような姿だ。
皆、僕らと一緒に写真を撮ったり、気さくに話したりしていた。
去年モスクワで公演する予定だったのに、コロナのせいで中止になって残念だと言っていたので、日本へも来てよ、北海道で演るといいよと勧めておいた。

一杯やって行こうよと、二人でロックスの方へ歩いて行った。
以前は遅くまで賑わっていた金曜日の夜だが、今はずっと静かだ。コロナのせいで、海外観光客はいないし、ほとんどの店が夜10時で閉まってしまうからだろう。

まだ営業していたピッツアテリアに入り、ワインを一本空けて、とても楽しい夜だった。

newsも見ました。
こちらはコロナで閉塞感があり、うらやましいです。