関空を出るともう空気が湿って暑さを感じたので、上着と長袖シャツを脱いでスーツケースにしまった。
寒かったシドニーから、蒸し暑い梅雨時期に日本へ来たのは初めてだ。

午後、妹と一緒に、病院へ叔母のお見舞いに行ってきた。
運よく主治医と面談できたので、叔母の容態を聞いた。
入院した4日前より、ずっと良い状態だとのこと。
右肺に肺炎、左肺に少し水が溜まっている。
腎臓と心臓は大丈夫。白血球数は下がってきたが、まだ高い。
口から食べられないので、点滴で栄養と水分を摂取している。
真っ黒だった便の色が正常に戻ってきたので、内出血は治まったのだろう。
一応、小康状態のようなので、ほっとした。
しかし、叔母は僕と妹の顔を見てもあまり反応がなかった。
すっかり細くなり血管が浮いた手と指を、妹がマッサージしてあげたが、声も出さない。

また明日も様子を見に来る。