
今日からヘレンはすべての点滴をはずしてもらい、ほっとしていた。
腕が青あざだらけになり、鬱陶しいチューブでつながれているのは嫌なものだ。
フィジオ・セラピストがやってきて、寝たきりにならないよう、一日でも早く動作の回復に努めましょう、と、脚と腰のエクササイズを教えてくれた。ヘレンはまだほんの少ししか動かせないが。
オンコロジストもやって来たので話をした。
血中カルシウム濃度が正常値に戻り、腎機能もほぼ回復している、右脚のリハビリに専念するため、近日中にリカバリー・ウォードへ移動できる、とのこと。
痛みは今のところオピオイドの錠剤で抑えられているが、いつまでも常用するわけにはいかない。
吐き気の副作用は出ていないが、食欲不振と便秘が続いている。ヘレンは下剤か浣腸をしたいと、頼んでいた。
明日、僕とチェスターは、緩和ケアの話を聞きに行きます。