
昨日の朝、ヘレンを歯医者に連れて行き、出来上がってきた歯を入れて確認。午後は、車で1時間ほど南へ走り、ブリスベン病院で放射線療法の打ち合わせと事前検査をしてもらった。
その時、Radiation Oncologistにヘレンの現状を診てもらい、ヘレンは体力回復が必要と納得してもらった。
ヘレンは、この10日間ほど、ほとんどまともな食事をしていない。水、お茶、ジュースは少し飲めるが、固形物は無理に食べると吐いてしまう。ベビーフードのように、柔らかく煮て潰した野菜や果物でも食べられない。痩せて頬がこけてしまった姿は痛々しい。身体に力が入らず、脚を上げることもできなくなった。
医者が書いてくれた紹介状を持って、また1時間ほど走り、夜8時頃、ヘレンを別の病院の救急病棟に運んだ。
ヘレンが寝かされたベッドの横で、僕とチェスターは付き添って、看護師と話をしたりしていた。
夜10時半まで待ったが、医者が来ないので、こちらの希望を看護師に伝えて、家に戻った。医者と直接話したかったのだが。
ヘレンがいない部屋は空虚で、一人で眠るのは辛くて涙を抑えきれない。
今日の朝、病院へ行って見ると、ヘレンは一般病棟に移され、点滴を受けていた。やはり脱水症状に加えて、高カルシウム血症を起こしているので、それを改善するための薬を点滴に入れているとのこと。乳ガンが溶骨性骨転移をしているのだろう。
鎮痛剤は、エンドーンやコデイン以外の低用量のものを使っているとのこと。
まずはヘレンの体力回復が必要なので、今週木曜日に予約していた放射線療法は延期になった。
昨夜は4人の医者が入れ替わり立ち替わり様子を見に来たり、病室を移動されたりしたので、ヘレンはあまり眠れなかったとのこと。今日は十分な睡眠が必要だろうと思い、一時間半ほどで病院を後にした。
明日は少しでも状態が良くなってくれているといいが。