
The Australiana Pioneer Villageはシドニーの北西、車で1時間半ほどの所にある。
1797年にファームから始まり、1809年からはローズ家が代々オーナーとなり、この地を守ってきた。
1811年に建てられたRose Cottageは、オーストラリア最古の木造家屋だそうだ。

1970年、Pioneer Villageとして一般公開するため、歴史的な建物が移設され、人気を集めたが、様々なオーナーに渡った、1995年以降は運営できなくなり、やがて閉園してしまった。
コミュニティグル−プとカウンシルによって、ようやく再オープンされたのは、2011年のことだ。

基本的にヴォランティアで運営されているので、オープンするのは日曜日だけ。
入園料はわずか$5。カフェでの飲食料金も他所に比べるとずっと安い。

10時半から、ヴィレッジ・ツアーが始まり、ヴォランティアの女性が、村全体を一緒に歩いて説明してくれる。

古い家の中では、おばあさんが、ここに住んでいた家族の歴史を話してくれた。

郵便局や銀行、警察、

洗濯屋、鍛冶屋、カーペンターなど、当時の暮らしが偲ばれる。

それから、ファームへ移動し、動物たちに餌をやる。
馬、牛、ヒツジ、ヤギ、アヒルなど、子供たちが餌を持ってやってくるのを待っている。

ランチの後は、学校へ。

先生役の女性が昔の学校について説明し、一人ずつ小さな黒板とチョークを渡され、自分の名前を書いてみたり、

当時の女の子の必修科目、繕い物の練習をしたり。
靴下の穴を縫って繕うことを、英語では「darning(ダーニング)」といって、昔の家庭ではとても重要な技術だった。

学校の後は、カフェで休憩。

カントリースタイルの店内は居心地が良く、

スコーンと紅茶のセットで$7とリーズナブルだ。

メインストリートではパフォーマンスが始まった。
悪さをして捕まった3人の子供たちが鎖に繋がれ、それを競りにかけるという、奴隷売買の劇である。

ウイリアムは飛び入りで鞭打ちの刑に参加させられていた。
泣き叫ぶ声が気に入られたらしい(^^)。

その後も子供たちは、Whip Crackingの練習をさせてもらったり、馬車に乗ったり、

木登りをしたり、はしゃぎまわり、4時の閉園時間を過ぎても、なかなか帰ろうとしなかった。
