
今日は「Matilda The Musical」を観てきた。
このミュージカルは今、シドニーで絶賛上演中なので、シティへ行くといたるところに広告が出ている。

会場はThe StarにあるLyric Theatre。

子供たちが活躍するミュージカルなので、ロビーは親子連れで一杯だった。
ミュージカルを観るため、子供たちに学校を休ませる人がたくさんいるというのはいいことだ。

原作はロアルド・ダールが1988年に発表した「Matilda」で、児童小説としてベストセラーを続け、映画やミュージカルになっている。
ろくでもない親と横暴な教師に立ち向かうスーパーガールの物語。
マチルダの両親は彼女が女の子であることからして気に食わないし、本を読むことも認めない。
学校に入ると、生徒たちをウジ虫と呼び、怒鳴りつけて規律に従わせようとする校長が君臨している。
そんな彼らに毅然として立ち向かうマチルダはカッコ良く痛快だ。
この物語の背景には、児童虐待、ネグレクト、学校の強制収容所化といった重いテーマがあるのだが、子供たちの溌剌とした見事な歌と踊りが救ってくれる。
ロアルド・ダールの「あなたに似た人」という短篇集を読んだのはもう何十年も前のことだが、各物語の不思議な味わいは今も憶えている。
児童小説では「Charlie and the Chocolate Factory」が有名だが、70歳を過ぎてからも「Matilda」のように子供たちの心を打つ作品を書いているのは本当にすごいことだ。
Pink Floydの「Another Brick In The Wall」を思い出しました。
https://www.youtube.com/watch?v=YR5ApYxkU-U
「教育」の名のもとに、子供たちを抑圧・束縛・虐待する大人たち。
The Living Endが「Wake up」と歌うように、大人たちが目覚めないといけないのだが、さてどうやって?
https://www.youtube.com/watch?v=kXXUbI3KIEk