2015年07月29日

「Love & Mercy」directed by Bill Pohlad


「Love & Mercy」は、The Beach BoysのリーダーBrian Wilsonの再生の物語。
1966年に名作「Pet Sounds」を作り上げた後、ブライアン・ウイルソンは過食と酒と薬で身も心も持ち崩し、20年間引きこもりになっていた。
横暴な父親に育てられたブライアンは20才でビーチ・ボーイズとして成功したが、40才になっても主治医のDr. Eugene Landyに人間関係から金、音楽活動まで牛耳られていた。
24時間監視され、何もかも支配された中で、ぼんやりと日々を過ごすブライアン。
「'Til I Die」という曲に歌われているような、どこにも行き場所がなく、魂を殺される状態だった。


そんな彼が1986年のある日、車の販売店でMelinda Ledbetterと出会う。
ブライアンを愛したメリンダは、彼をこの泥沼から救い出し、もう一度彼の人生を取り戻すため、ドクター・ランディに戦いを挑み、そして見事に成功する。
メリンダはブライアンに「Good Vibrations」を与え、彼を立ち直らせた。


映画の中では「Pet Sounds」の録音風景が面白い。
ブライアンが次々に奇想天外な演奏を要求をし、それが見事に曲になっていく。
ブライアンの音に対する偏執狂的なこだわりと内省的な詩は、明るく軽い歌を演りたいバンドのメンバーとの軋轢を深めてしまったが。

ビーチ・ボーイズというバンドにとってブライアン・ウイルソンは、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、ピンク・フロイドのシド・バレットだった。
ただ違うところは、彼を救ってくれる一人の女性と出会ったことだ。
もしブライアンがメリンダと出会わなかったら、とっくに亡き者にされていただろう。マイケル・ジャクソンのように。

メリンダと結婚したブライアンは音楽活動を再開し、ビーチ・ボーイズとしても共演を果たした。
ブライアンが「Love & Mercy」で歌ったように、愛と慈悲の大切さを描き出した素晴らしい映画だ。
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