2008年05月28日

「The Phantom of the Opera」at Lyric Theatre

phantom.jpg
「The Phantom of the Opera」Andrew Lloyd-Webber

昨夜「オペラ座の怪人」を、シドニーのカシノがあるStar CityのLyric Theatre(リリック・シアター)で観て、これは本当に良くできたミュージカルだとあらためて感心した。古典的なオペラやバレエのシーンを散りばめ、豪華な衣装と複雑な舞台装置を駆使し、歌と音楽は美しさと力強さが絶妙のバランスで成立している。昨年観た映画も良くできていたが、ナマの舞台はまた違った迫力がある。宙に浮くシャンデリアは、なんだか昔のSFに出てくる宇宙船みたいで面白かった。
ファントム役は、Anthony Warlow(アンソニー・ウォーロウ)、Christine役は、Ana Maria。二人ともいい声をしている。他の出演者も個性的で、素晴らしい歌と踊りを披露してくれた。
ただ、Lyric Theatreの音響がぼくの好みではなかった。音が固く、残響も不自然。大勢の声が重なるシーンでは聞きづらいことがあった。何よりも艶とか妖しさが足りない。せっかくのオーケストラが平板に聞こえてしまう。
1986年のロンドン初演時のキャストで録音したCDを聞いたことがあるが、そちらのほうがずっと音が良いと思う。クリスティーン役は、制作者のアンドリュー・ロイド=ウェバーの妻だった、あのサラ・ブライトマン。怪人役のマイケル・クロフォードの声も良く、この二人の組み合わせは抜群だと思う。
ぼくがこのミュージカルを好きなのは、音楽の奥底に棲む魔物に触れているからだ。優れた音楽家はこの魔物から音を授かり、こちら側へ持ち帰ってくる。彼はつぶやく「It's my music 」。そして、この化け物は私たちの心の中に棲んでいる。彼は自らの醜い姿を恥じ、誰からも愛されないと思いこんで、他人と光に背を向け暗闇に潜んでいる。それでも耳をすませば遠くから彼の歌が聞こえてくる「The Phantom of the Opera is there - inside your mind」。



この記事へのコメント
「怪人」は私もいいと思う。残念ながら劇団四季のを見ただけなんだけど、歌は大好き。もちろんサラ・ブライトマンのあの声がいい!!


Posted by hal at 2008年05月31日 22:11
今回のアナ・マリアも良い声だけど、良すぎて、サラのような不思議なコケティッシュさがなく、ちょっと物足りなかったです。
Posted by tats at 2008年06月01日 09:39
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]