
今日はあいにく小雨が降っていたが、ウォーキンググループと一緒にCockatoo Islandへ行ってきた。
コカトゥー・アイランドはシドニー・ハーバーにある小さな島で、シティのCircular Quayからフェリーで20分くらいで着く。
かつては刑務所や造船所だったこの島は、2010年にユネスコの世界遺産リストに登録された。
サンドストーンでできた丘を貫くトンネルが2本あり、第二次世界大戦中はシェルターとして使う予定だったそうだ。

島に上陸し、ゲートから中に入るとコンクリートの広場がある。造船場の跡地なのだろう。

あちこちに錆びた巨大な重機が立っている。
スコットランド製と書いてあるのもあり、そんな遠くから運んできたことに驚く。

広大な建物の中に入ると、しんとした不思議な雰囲気が漂っている。

ぽつりぽつりと残されたマシーンが、眠っている大きな動物のようだ。

かつて人と機械が作り出していた熱と音は時の彼方に過ぎ去り、今は静かで明るい廃墟だ。

この島の歴史を保存し維持するため、たくさんのヴォランティアが手伝っている。

丘の上に上がると、コテージや給水塔が建っている。晴れていればここからの眺めは素晴らしいだろう。

コテージの中には、写真やヴィデオ、絵画が展示され、往時の様子がうかがえる。


この島には泊まることもできて、豪華なコテージから、

キャンプ場まで揃っている。

Cockatoo Islandが一般公開されたのは2007年からなので、まだ行ったことがない人も多いが、シドニーの隠れた名所だ。
ぼくらもいつかまた天気の良い日に来たいものだ。