
ノエル・カワードの「Present Laughter」を、タスマニア旅行中、3月7日にホバートで観た。DirectorはPaul McIntyre。
主人公のGarryを演じたNick Falkをはじめ11人の出演者全員がとても個性的で面白い。Garryに思いを寄せるゲイの脚本家Roland Mauleを演じたJared Goldsmithという役者が気に入った。Garryを見つめるあの目つきは尋常ではない(^.^)。舞台セットのGarryの居間や衣装も素晴らしい。ストーリーは、容姿端麗、金も地位も名誉もあるがちょっとだらしない男Garryが陥った男女関係のドタバタ。混乱のあげく、最後がハッピー・エンドになるのもいい。途中2回の休憩を挟んで、3幕、2時間45分の長丁場だが、全く飽きさせない。とても良くできたコメディだ。
タスマニア旅行中、どこかでコンサートかプレイを観たいなと思って予約しておいたものだが、これは大当たりだった。ぼくらは自然も好きだが、都市(ヒトが作ったモノ)も大好きなのだ。
会場であるホバートのPlayhouse Theatreは少しくたびれた感じがいい雰囲気で、赤を基調とした内装もいい。入り口では黒服のドアマンが出迎えてくれる。こんな素晴らしいプレイなのに、チケット代はわずか$23だ。シドニーのオペラハウスならこの3倍はする。しかも会場内のバーは、ワイン一杯$4、コーヒー$1.5という格安。ホバートで演劇を観るならお勧めの場所だ。