
Tamworth(タムワース)はシドニーの北にある小さな田舎町で、車で7時間くらいかかる。毎年1月にカントリー・ミュージック・フェスティヴァルが開催され、この時だけは大勢の人で賑わう。カントリー・ミュージックのミュージアムもあり、上の写真のような、巨大な金色のギターが目印。
ヘレンはTamworthにファームを持っている。時々、近隣に頼まれて放牧用に貸し出す以外は、牛や羊もいず、ただの原っぱだ。野生のカンガルーが住み着いている。下の写真のとおり、草ぼうぼうでゲートを開けるのに一苦労した。

2月9日にTamworthへ行った時、ヘレンのファームの近くに住む、グレアム&アリソンの家を訪れた。二人は荒れ地だったこの地を少しずつ整地して、家を建てた。グレアムは建築家なので、自分でデザインし、すばしい家に仕上がった。

グレアムは60才に近いが、今もバイク野郎で、ホンダの1100ccに乗っている。ライダーズ・クラブに所属し、アリソンを後ろに乗せて、オーストラリア中を走り回っている。

グレアムが3年がかりで作ったというワークショップを見せてくれた。家と同じくらい広く、工作器具が整然と並べられている。部材は廃材を利用し、基礎工事から柱や屋根の設置まで、すべて彼がたった一人でやったそうだ。モノ作りが大好きなグレアムは、巨大な遊び場を手に入れて、本当に嬉しそうだった。何でもできるだけ自分の手で作ることは、とても豊かなことだと思う。
