
この60kmもある長いビーチの西側は岬になっていて、岩場が多い。
磯ではアワビやカニを捕っている人たちもいる。

恐竜の背中のようなシャープな岩の上を歩き、

険しい所はボード・ウォーキングができるようになっている。

ところどころビーチへ降りるので、引き潮の時しか歩けない。

さらに西へ行くとMarloという小さな町がある。
そこには大きなsandbank(砂州)があり、美しい模様を描いている。

海から戻ってきたら、キャンプファイヤー。
エイドリアンが焚き火のおこしかたを教えていた。
4才のリアムにはまだマッチをするのは難しいようだ。

焚き火があるとほっとする。身体を乾かし温めてくれるし、火があると近所の人たちも集まってくる。

それから夕食の準備。
毎晩アナがカレーやクスクス料理を作ってくれた。

ナショナルパークでは、そこに住む野生動物に対して、できるだけ干渉しないようにするのがルールだ。
この森には1mを越える大きなゴアナが住んでいて、キャンプ場を悠々と散歩している。
最初はびっくりしたが、そのうち慣れて、お互い適度な距離を取れるようになる。
ただし犬が襲ったりしないよう、つないでおかないといけない。

このゴアナは、子供たちが周りで騒ぐので、木の上に登ってしまった。

夕食を終えてもまだ外は明るいので散歩に出かける。
このVictoria州では、夏は夜9時にならないと暗くならない。

森の中はあちこちにトラックがあり、ブッシュ・ウォーキングができるようになっている。

一日中遊び疲れた子供たちは、犬と一緒に横たわり、Kindleで本を読んでいた。
二人共キャンピングが気に入ってまた来年も来たいと言う。

小さな子供たちがいる家族にとってキャンピングは最適だ。
キャンプ・サイトを一区画借りる料金は、約$38/日と格安で、家族や友人4〜8人が一緒にテントを張れる。
クリスマスの後から、学校が始まるまでの間、一ヶ月くらい滞在している。毎年来ている人も多い。
ここにキャンプに来ている家族のほとんどは中流の下の階層だろう。
もう少し上のクラスになると、バリ島で過ごしたり、カナダやスイスへスキーに行ったりする。
キャンプ場で過ごしている人たちを見ると、オーストラリアの真の豊かさを実感する。
長期の休みが取れること、水もないキャンプ場の不便な生活を楽しめるくらいに、普段の生活が豊かなのだ。
そして何よりも、こんなにきれいな海と空と森があるのは、なんと豊かなことだろう。

なので狭い平地に密集して住むことになり、どうしても何もかもがせせこましいよね。
ぼくは盆栽よりも巨木のほうが好きです。