2014年08月27日

「The Hundred-Foot Journey」Lasse Hallström

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スウェーデンの映画監督ラッセ・ハルストレムの新作「The Hundred-Foot Journey」を観てきた。
フランスの風光明媚な山間にあるミシュランの星付きレストランと、その真ん前にオープンしたインド料理店「Maison Mumbai」を舞台にした、フード・バトルと恋の物語。
「美味しんぼ」にでも出てきそうなheart-warmingな"いい話"で、とても良かった。
ぼくはフレンチもインディアンもどちらも大好きなので、映画の中に出てくる料理がどれも美味しそうでたまらない。
新鮮なウニから森のキノコまで揃うマルシェがある豊かな田舎町も気に入った。


それにしてもラッセ・ハルストレムは食べ物の映像を撮るセンスがいい。
「ショコラ」で描いたチョコレートの官能は見事だった。
この「The Hundred-Foot Journey」で、主人公のインド人シェフが勤めたパリの三ツ星レストランも面白い。
ダイニングは猛烈にモダーンで、化学実験室みたいなキッチンで、斬新なテクニックを駆使して彼が作リ出す最先端の料理の数々はアートだ。
それでも彼は三ツ星シェフを辞めて田舎町に戻る。
亡き母から教わったスパイスの香りは、家族や恋人と過ごした時間と同じように、涙がでるほど懐かしい。
食べ物は思い出(Food is memories)だから。
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