シドニーにはたくさんの博物館があり、それぞれ特徴があって面白い。シティのサーキュラーキーの近くに、Museum of Sydneyという小さな博物館があり、時々訪れる。入場料は無料だ。 ここは、初代The governor(提督)だったArthur Phillip(アーサー・フィリップ)の家があった所だ。彼は、オーストラリアを流刑植民地として利用するという任務を受け、イギリスからThe First Fleetと呼ばれた11隻の船団を率い、リオ・デ・ジャネイロやケープ・タウンを経て、8ヶ月かかって、1788年1月26日にシドニー湾へたどり着いた。この日は、Australia Dayと呼ばれ、オーストラリアの植民地としての歴史が始まることとなった日だ。ジェームズ・クックがオーストラリアに上陸した18年後のことだった。 今、Museum of Sydneyで開催されているエキジビジョンの一つに、「Coomaditchie: The Art of Place」というアートがある。アボリジニのドット・ペイントの迫力が素晴らしい。 Coomaditchieは、うちから1時間半ほど南に行った所にあり、「Coomaditchie United Aboriginal Corporation」という団体を作って活動している。 Museum of Sydneyではシドニーの歴史を学べるフィルムがたくさん見られる。ハーバーブリッジやオペラハウスができる様子は面白い。 アーサー・フィリップに拉致された、アボリジニのBennelong(ベネロング)という男がいる。ベネロングは英語やダンスを習い、イギリス人と同じ服を着て、フィリップに連れられてロンドンにまで行った。フィリップはベネロングのために小屋を建てて住まわせた。その場所はBennelong Pointと呼ばれ、今は、オペラハウスが建っている。 博物館の前には彼の絵が掲示されている。