
3年前の今頃、隣猫のジギーがやってきた。
隣家との間の塀の隙間からうちの裏庭に入り込み、物陰から僕の様子をずっとうかがっていた。

それから少しずつ近づいて来るようになり、そろそろと階段を登ってバルコニーに上がってきた。
僕はバルコニーでランチを食べて、匂いで釣っていたが(笑)。

そして今は、毎日うちにやってきて、キャットフードを食べている。

ヘレンが逝ってしまったあと、ジギーがうちに来てくれるようになったのは、本当にありがたいことだった。
だから、別れと再起を描いた、桜井海の「おじさまと猫」やカレー沢薫の「きみにかわれるまえに」は涙なしには読めない。